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【購入かリースか】

会社において大きな備品を購入するとき、処理上は資産計上となりますが、一括購入をしなくても、リースをするという選択肢もあります。

今回は、購入にするのかリースにするのか?
についてお伝えします。

現在、企業の資産の取り扱いについては以下の要件があります。

・使用可能期間が1年以上かつ取得価格が10万円以上の備品等を購入した場         合には固定資産

※一定の条件を満たす中小企業では【少額減価償却資産の特例】を利用でき、取得価格30万円未満の減価償却資産は300万円までは損金に算入できる特例があります。

購入かリースかを判断する上では

・耐用期間、保証の内容
・資産計上となるか、経費計上となるか
・資金繰り計画上どのように推移するか 等・・・

検討要素がありすぎて悩まれるのではないでしょうか。


資産と経費



資産計上と経費計上何が違うのか?

購入とリースでは会計上どのように変わるのか【車】を例にお伝えします。



資産の場合


新車360万円(普通車、減価償却期間6年)
※諸経費等は除きます。
資産扱いでは、1年に経費計上できる金額は減価償却分しか計上されません。

車、360万を購入した場合減価償却費として60万円となります。

経費の場合


車を月額6万円でリースした場合
72万円が経費となります。

財務バランス


リースではキャッシュアウト=経費計上
購入ではキャッシュアウト≠経費計上

資産=B/S
経費=P/L
キャッシュ=C/F

購入とリースでは財務諸表のバランスが変わってきます。

参考指標として

・資産計上になった場合の自己資本比率は現状から何%になるか?(B/S)
・利益計画と実績の進捗具合はどうか?(P/L)
・資金繰り計画上キャッシュはどのように推移するか?(C/F)


さいごに


リースにするか購入するのかはそれぞれの考え方があるかと思いますが、検討する指標として3財務諸表のバランスから考えることも参考にしてみてください。

【本件に関するお問合せ先】
ReeeeL.
TEL 070-9154-2371
MAIL contact@reeeel.jp


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