2,014年11月脳溢血で倒れる。。。

私は元々お江戸の生まれで横浜育ちの都会っ子である。しかし現在は北海道札幌市に住んでいる。34年間都会暮らしをした後に田舎暮らしである。最も札幌の人は田舎とは思っていない。住んでみて実感したことだが北海道は中国でいえば香港や台湾のようなもので日本であって日本でない独立国家のような雰囲気や風習がある。その小国の中で札幌は首都、ミニ東京なのだ。田舎から出てきて札幌で働くとは上京を意味するようなところがある。

私は結婚した妻が保険の外交員をしており、超やり手で全国表彰されるようなバリバリの営業ウーマンだった。机と電話があれば仕入れも必要ないから保険をやりましょうという一言で私の代理店人生が始まった。最初はありがちな保険会社の研修生というやつからスタートした。全国に同期が138人いて年齢も経歴も違う人間達と仲間になれたのは大きいことだった。

しかし保険代理店はストレスの多いライバルの多い職業である。常に新規新規と顧客を獲得しなくてはいけない。研修生時代の38ヶ月は北海道内ではダントツの成績を残し、レジェンドになったが独立してからの保険会社の代理店迫害には頭に来た。長く付き合うと信頼が増す一方で顧客もだれてくる。「もう5年も付き合ったんだからそろそろいいでしょ?」的なことも言ってくるようになる。

そんなある日大口を約束した顧客に約束をすっぽかされたり、すかされたりしてイライラしている時に大口契約の解約もあり、保険会社からは手数料の返納を求められる。一年で元を取れる大変な契約だがこれには腹がたった。

そして手数料の足りなくなった我社を維持するために副業をするはめに陥る。それはパソコンやスマホのテクニカルサポート業務であった。これがもうメチャクチャなストレスの掛かる仕事で私が入って半年で脳溢血で倒れた人が二人と洒落にならない上京のオフィスだった。そして100kgの巨漢ながら健康診断で引っかかることのなかった健康優良体の私の血圧は知らぬ間に物凄い勢いで上がっていた。元は平常時100前後のやや低血圧気味の状況だった。

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