現代短歌《空のむこうで》
あの女(ひと)もあなたもきっと真ん中でいつか出逢うわ星と瞬き
私にはなんの資格も無いのならせめて静かに願いだけを込め
甘い嘘それでも嬉しかったのさ外に出れない今年の夏が
間違ったことがこれほど嫌なのに根本から歪む己の想い
三角の点が消えたの一つだけ残った二点は繋がらないのに
幻が消えずに寧ろ愛おしくあなたの中に残る虚しさ
私には一体何が出来るでしょう繋がった先空のむこうで
自由まで奪うものなら望まないそんなまやかし愛ですら無い
あの女(ひと)が残したものの数々はあなたの瞳にどう見えている
寂しいの辛いの痛いの苦しいのわからないのに私はなぜ泣く
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