現代短歌《絵を描く》
優しさがどんなものかと考えて筆握りしめ涙溢れる
キレイでも写真みたいでもないけれど私は自分の絵が結構好き
見せてくれ連れてってくれ知らぬ場所キャンバスに込めた想いはじけて
私のは「夢」でもなんでもありませんただ進みたい先へ先へと
壁一面出来上がりを迎えたら必ず一度は全力でハグ
苦しみがなくなることはないだろうこの快楽も消えないけれど
いくつものタイムリミットその先に待ち構えるもの描いてみせる
色彩が移りゆく刻雨上がり虹が出たけどピンク色は何処
明るさで誤魔化さないでよその色は影が寄り添い輝くのだから
誰しもが何れ涙を流すだろう私の筆跡に何ができる
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