ストレート&オブラート
「あなたはストレート過ぎるから、その態度に負担を感じる人もいるんだよ。
絵もそう、純粋さが強すぎて。
それが持ち味なんだろうけど」
こんな風に言われた。
そうなのだろうか。
でもこれは、たしかにそう感じる人がいることも事実だというのだから、そうなのだろう。
さらに、
「自分以外にもストレート過ぎる人っているでしょ?
それを負担に感じることって無い?」
とも聞かれた。
これは、私にとっては「負担」という一括りにできることでは無いな、と思った。
私はこう答えた。
「まず、相手の言っている内容が自分も過去に経験したことであるかどうかによる。
知らないようなことだったら、単純に『未知のもの』として困るかもしれない。
あとは、相手が自分にとってどういう人間であるかにもよる。
たとえば、大事な後輩がストレート過ぎる態度で私に向かってきたとする。
そのことで私が知っている限りのことで助けてあげることができるなら、こちらもストレートに全力で教えるなり注意するなり元気づけるなりのことをする。
でも、それがどうでも良い人、特に嫌な人だったりしたら、ただそのまま内容だけ聞いて放っておく。
何度もしつこいようなら『そういうの私にはもう言わないで』とはっきり言う。
どちらにせよ、その場で何かしらの反応を返してしまうから、そもそもそんなに負担にならない」
ストレート同士だから。
ちなみに、これには全く逆の立場というものが存在する。
私は何重にもしたオブラートに包んで「察して・・・」と机の上に置いていかれるような、そういうやり取りがとても苦手だ。
負担を通り越してもはや嫌いだ。
何が言いたいのかちっともわからないし、殆どの場合、相手がこちらの性格を勝手に推測して
「こういうお願いも受けてくれるだろう」
「これくらいならいいだろう」
と思われていることが大半で腹立たしいというのもある。
そんなやり方をしなきゃいけないほど後ろめたいことなら、他人を巻き込むこと自体どうかとも思うし。
でも、よくやられる。
「この人おとなしそうだし、オブラート系だよね?通じるよね?」
って。
通じません。全く。
見かけで判断しないでください。
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