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現代短歌 《気持ち離れず》
あなただけ置き去りのままの日捲りがプロジェクションされ季節変わりゆく
将来の展望絶望希望などそのどれも聞けぬ明日は何処に
真上には雲の切れ間が今ならばまだ間に合いますあの先を目指せ
高架下ガラス張りの外見つめてはあなたの姿思い浮かべて
ここでなら何を言っても平気だわ列車の通過掻き消す冗談
走りゆく想いを筆にのせ続け消えない過去は塗り潰せないが
アルバムを繰り返し開く今は無駄それでもあの時狂った歯車
あなたの手僅かな震えその一輪光で充ちた花器にいけるとき
考えどあなたの心解らない知り得なくても寄り添いたくて
精一杯「やさしさ」だけを注ぎたいやり方さえも見よう見まねで
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