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【読書感想文】仕事は1冊のノートで10倍差がつく(本当の自分と向き合うノート術)(後編)

挨拶という名の蛇足

 読者諸君、ご機嫌よう。今日は後編だ。期待してほしい。諸君らが溢れんばかりのノート術を手にし、仕事の鬼となる日は近い。前編を糧にして、後編を自在に操れば、諸君らはもう鬼だ。

ちなみに前編である


目標のための、気づきノート

 日々の仕事を振り返り、「Goodなこと」「Newなこと」「気づき」の3項目を簡単に書いてみるのはどうだろう。

 諸君らは、数多の経験で酸いも甘いも噛み分けているのだ。それを活用しない手はない。

 会社のセキュリティシステムをぶっ壊しかける失態をひた隠して、社内でそれが大問題になろうとも知らん顔。後は野となれ山となれと、ふらふら笑っている私からすれば、諸君は見上げるべき存在だ。

 余談は置いておこう。「Good」欄には、仕事面で良かったと感じたこと、「New」欄には、新たな挑戦や新たに取り組んだことの感覚を書く。それら2つの内容から、自分なりに得られるヒントを「気づき」欄に書くのだ。

 注意すべきは、問題点や課題点は書かないことである。前向きな自分自身の「意志」や「感覚」に向き合うことが、気持ちいい未来へのヒントになるのだ。

 大切な事がもう2つある。1つは、自分がどういう感覚だったのかまで踏み込んで書くことだ。もう1つは、常にGoodとNewにアウトプットする前提で日々過ごすことである。

 無意識の中に落ちている未来へのヒントをGood、New、気づきから得ようではないか。

ネガティブが垣間見えてしまう。あと字が汚い。


行動のための、PDCAノート

 何事も三日坊主で終わってしまう諸君へ告ぐ。ノートを使って、行動ができない自分を変えようではないか。意志が弱い坊主、誘惑に連敗中の坊主、全ての坊主は刮目せよ。すぐさまノートを開き、行動管理のシステムを構築するのだ。

 行動を見える化しよう。頭の中にある方向性、これまでの進捗を紙に書き出すのだ。
 大事な事は2つである。方向性を決めることで、不安を解消する「仕組み化」と、努力の進み具合を実感し、モチベーションとする「記録化」だ。

 意志に頼らず、やる気を維持する。ノートをそのための道具として使う。

 そこで、PDCAノートだ。
 PDCAを回す。行動する際には付きものの文言だな。私はこのアルファベットの並びを見たくないのだが、背に腹は代えられぬ。回して回して回しまくって、いつもより多めに回しておりますと言ってやれるほどに回してやろうではないか。

 まず、目標を目的とのワンセットにして、Goal(目標+目的)という形で捉える。目標以前に、目的を明確にすることが大切なのだ。まず、何の為に行動するのかを忘れないようにしよう。

 次に目標を明確にするのだ。SMARTの法則を用いて、具体的で誰もがイメージできるレベルか? 数字で表現できるか? 非現実的すぎないか? 目標とズレていないか? 期限が明確か? という確認を行う。

 ちなみにSMARTは、Specific(具体性) Measurable(軽量性) Achievable(達成可能性) Relevant(関連性) Time-bound(期限)の頭文字をとったものである。

 そうして、1ページの左上にGoalとなるタイトルを書き出し、その下でPDCAを回していく。

 タイトルの目標は疑問形の文言で書くといい。前編でも言ったように、自問自答は常に忘れ無きよう。

さて、明日からできるだろうか。あと字が汚い。


アウトプットのための、読書ノート

 読者諸君、読書した内容は覚えているだろうか。諸君は、きっとたくさんの本を読んでいることだろう。私も数多くの本を読んできたと自負している。

 しかし、本の内容を覚えているかと聞かれたら言葉に詰まるのが、私のように稚拙な読書を重ねている人間だ。

 そこで、自戒の念を込めて。というよりも、自戒の念しかないが、読書ノート術を紹介する。

 まず、どうアウトプットするかを決めた後に、読書をする事が大切だ。
 これは持論かつ蛇足だが、私は小説もどのように友へ紹介するか考えながら読んでいる。自分が面白いと思った事を、笑ってくれる人がいたら人生は楽しいだろう。

 さて、話を戻そう。整理するポイントは3つである。

  1. その本を選んだ理由

  2. オススメポイントの概略3つ(サマリー)

  3. どう生かすか?(小説の場合は要らないと思うが)

 2. のオススメポイントは、基準が肝要となる。「著者が一番伝えたいであろうこと」「直感的にいいね! と思ったところ」「何かに活かせそうな学びが多いところ」、以上3つを意識すると良い。

 長文は良くないようだ。私は物事をついつい長文にしたがる。
 「朝起きた」という一文で済む話を、「午前6時、窓から日が射す。ベランダがうるさい。高めの鳴き声、雀だろうか。群がる鳥、俺に朝が降る。アジカンの曲みたいだな。ははははは。そうして双眸に光を浴び、毛布の誘惑を歯牙にもかけない。今日が始まる」にしてしまう。これではいけない。それと、ここは読まなくていい。

 オススメポイントは140文字以内で書くこと。これが、記憶に残しやすく、人に伝えやすくするためのコツである。

 3. のどう活かすか?は、内容を記憶するうえでは最も大事だ。読書で理解したことをもとに行動しようではないか。人間、経験したことが一番覚えるのである。読書を行動に移し、あの日の活字が血となり肉となれば、諸君らは真の読書家であろう。

良い本であった。活用できそうである。あと字が汚い。

終わりに

 本書には紹介した以外にも、たくさんのノート術がある。諸君らには是非読み込んで、仕事の鬼を目指してもらいたい。

 いつかホリエモンみたいな人間が、自らの原点の話としてこの読書感想文を挙げてくれるその時を、私は期待してやまない。


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