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【社員インタビュー#3】General Manager 早川晃央 From Dubai. part2
毎日自分に二日酔い!どうも人事部長のTOMです!
Think Globally, Act Locally
『キットカット』や『ネスカフェ』が人気商品の
元ネスレ日本社長兼CEO 高岡浩三氏の考える
グローバル人材・企業の定義です。
グローバルな考えを持つだけなら誰でも出来る、
大事なのはそれを自分のいる市場(=ローカル)の特性に合わせて調整してオリジンにすることだ。という意味になるでしょうか。
さて、今回は社員インタビュードバイ編のpart2
part1はこちら
前回はとっぴーさんがドバイに行く前から、
現在の1号店の物件を見つけるまでの軌跡を書きました!
今回は物件取得~実際のOPEN編になります!
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MタイムとPタイム
ー場所が決まってドバイ1号店がいよいよ始動ですね。
「そうだね。
でもまずはドバイでは当たり前で日本では当たり前ではない大きな差があるんだけど、ドバイと日本では時間の捉え方?っていうか
時間に対する概念が全然違うんだ。
まずはそこから説明しないといけない。
時間に対しての考え方の一つにMタイムとPタイムっていう2つのタイプが存在する。というものがある。
ざっくり言えばMタイム型は時間を守ることを大切にする
Pタイム型は人間関係を守ることを大切にする
Mタイム型は原則時間厳守でそこにスケジュールを充てていく、
Pタイム型は対する人ごとに時間軸があるから、人を優先してそれ次第で事前に約束していた時間や期日はどんどんズレていくんだ。
日本は世界の中でもとびきりのMタイム型の国家だから電車とかも数分遅れたら謝罪するよね。
ドバイのあるアラブ首長国連邦は逆に世界でも有数のPタイム型国家だから約束の時間に遅れることにあまり抵抗がないんだ。」
ー確かに日本人の考え方とはかなりGAPがありますね。
「そう。
プラスで世界的なイメージとしても日本人=お金持ち
というイメージはまだあるから、
施工や食材の業者選定に関しても、法外な見積もりがくることも多々あった。相場がわからないと思ってるんだ。
ドバイ1号店をOPENするにあたって、
この信頼出来る業者選定とPタイム型文化の理解には骨が折れたね。
ただそれに文句ばかり言っていても仕方ない。
ある程度は受け入れて、後は不快感を持たれないよう
バランスを取りながら物事を一つ一つ消化していくしかなかったんだ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1661242189463-9AZ4SBK5o9.jpg?width=1200)
戦わずして勝つ
ー業者選定やOPEN準備の時期のマインドはどんな感じでしたか?
「前に言った通り、
ドバイではミーティングの日程決めても遅れるのが当たり前、
時間も遅れるし、日付も遅れるし。
ビジネスであってもそう、ビジネスはプライベートの社交の延長といった考え方なんだ。
実際、そこに対してのストレスは結構あったね。
今までは納得いかないことには全面的に戦う姿勢だったんだけど、
戦うだけじゃ物事は進まなかったんだ。
だからうまく立ち回ることを常に考えていた。
重要人物と徐々に繋がっていく、
ホテルのマネージャーと仲良くして融通を利かせてもらったり、
取引先のキーマンと仲良くしてこちらの要望をのんでもらったりね。
自分に常に言い聞かせていたのは、
弱気になったら負け、曲げない部分は曲げない
自分の意見は絶対に言う、曖昧にしてはいけない
ということかな。
これは海外で働く上では最も大切なマインドだと今でも思ってるよ。
日本では首の骨が折れても戦っていた俺が、
ドバイでは戦わずして勝つにはどうしたらいいかを考え抜いたんだ。
ある意味成長したよ(笑)」
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日本食ショック
ー地道にロビー活動を続けてOPENに至ったんですね!
「OPENの2日前にプレオープンがあったんだ。
関係者や取引先を招いてね。
初の海外出店だったけど、
なんとかプレオープンの日はやり切った。
でも、来てくれた方から
「全部とても美味しいよ。ところでどれが日本食なんだい?」
と言われてショックを受けた。
当時のドバイは日本食=カリフォルニアロール
くらいの感覚で、メニューを見ても何が何かわからない
また、新しい文化に触れることにも抵抗がある
という現状だったんだ。
美味しいと言ってくれている=味は通用する。
後はどう現地に広めていくか。」
ー現地の日本の方はターゲットではなかったのですか?
「もちろん現地の日本人もターゲットではある。
ただ客層としては
日本人が1割、
現地ローカル3割、アジア系3割、ヨーロッパ系が3割と
日本人以外がメイン。
更に言うと、
日本からの駐在員は駐在期間が終われば入れ替わる。その数は約3000人
3000人が相手では到底マーケットにはならない。
ドバイ富士屋を成立させるためには、
日本人以外に、日本食と居酒屋文化を浸透させていく必要があったんだ。」
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出過ぎた杭は打たれない
空気を読む。大事な能力だ。
他人と合わせることが出来ない人間は『KY』と呼称され、
村八分にされる。
日本には「和の文化」がある
他者を尊重し、無駄な衝突を避ける
いいことだと思う
対して、
世界のスタンダードは「自己主張の文化」だ
明確な意思を持ち、はっきりと言葉で伝える
他の人とは少し変わっている
他の人と同じことをしたくない
そんな出過ぎた杭はいつか
日本を窮屈に感じるかもしれない
continue to last part
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