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「お誕生日に沖縄旅行へ」利用者様のご家族から学んだ在宅医療の可能性

こんにちは、人財企画の原口です!早いものでもう2月になりましたね。
東京では立春にもかかわらず、多いところで10センチ程度の積雪がありました!

自転車での訪問を主に行っている当社では、スタッフ同士がお互いに声をかけながら利用者様のもとへ向かう様子が見受けられました(*^^*)


1.「日本一の訪問看護ステーション」を目指すにあたって

今年の2月で上場してから丸2年を迎えたリカバリーですが、2024年の目標については今月のオールスタッフミーティング内において代表・大河原から挨拶がありました。

利用者様の数について2022年の2月には1,573名、2023年2月は2,004名、と順調に増えておりますが、現在は何名のイメージでしょうか?

実は2024年1月末では2,240名の方に介入しています。

日本一の病床数を誇る藤田医科大学病院が1,435床となるので、当社で抱える利用者様がいかに多いかはイメージしやすいかと思います。
去年は目標未達となってしまったので、今年は3,272名の利用者様に介入できることを目指し、皆様の力を結集して達成できればと考えています。
そのためには何が必要かと言いますと、やはり地域連携活動にあると思います。

私たち医療職はどうしても相談したいことや、生じたアクシデントをメインに連絡します。
なので訪問看護からの連絡は面倒な連絡が多いと思うケアマネジャーさんが多いようです。

そんな中、以前実施した顧客満足度アンケートでもわかりますが、当社のイメージは「こまめな連絡が助かる」「コロナで家に行きにくい中でイメージができてプランが立てやすい」「報告書だとわかりにくいが、直接来て話を聴くとわかりやすくて好感が持てる」という声を頂いています。

報告書を事細かに書くよりも、アバウトでも直接伝えたり、電話してお伝えするほうがケアマネジャーさんにとっての家族のような存在になれていると考えています。

例え、いい訪問看護の提供を行っても、依頼を頂けるケアマネジャーさんや医師、相談員に伝わらなければ意味がなく、地域のニーズにもマッチしていないことになります。

利用者様への安心、安全の訪問看護の提供は勿論大事ですが、それだけでなく地域連携活動や地域のニーズやお困りごとの解決が今後は大事で、依頼数にも影響があると思っています。
一緒に頼みたくなるようなステーション作りを行いましょう!

代表・大河原

地道な努力や相手目線の取り組みが基盤づくりには大切ですね。
何気ないことでも連絡ができる、家族のような関わり方を目指して私たちもサポートに励んでいきたいと思います!

2.「お誕生日に沖縄旅行へ」利用者様のご家族から在宅医療の可能性を学んだ高知事務所のepisode

2月は高知市にある高知事務所からの事例共有がありました。

高知県内には高知事務所(高知市)と南国事務所(南国市)があり、地域の利用者様をサポートしています!

定時退社するスタッフの背中

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今回紹介する利用者様はこの2月で高知で関わらせていただいて丸3年になります。
元々は西新宿事務所でのご利用歴があり転居にて高知に来られ、「高知にもリカバリーさんがあるなら是非」との事で依頼が来た経緯があります。

普段はパーキンソン病の症状が強く、介入時間中は目も開かず声もほぼ聞けない事も多くありますが、覚醒のタイミングや内服がうまく効いている際はニコニコとお話されるくらい日によって症状のムラや差が大きい方です。

この方は誕生日が2月なのですが、昨年の誕生日前にキーパーソンで主介護者の娘さんから「今年の母の誕生日に合わせて沖縄旅行に2人で行ってきます」と話がありました。

「どうすれば行けるでしょうか?」といった事前の相談ではなくほぼ決めてからの報告といった感じであり、大変驚いたことを覚えています。

正直に言ってしまえば、受診やデイケア利用でも苦労が見られる中、宿泊ありの県外旅行となると「現実的だろうか」と最初は思いました。
また、旅行の計画の中でも特になにかのサービスに頼るといった様子もなかったため、こちらが考えうるサービス利用や、こうなった際はこのような対応でといったシミュレーション的なお話はさせていただきましたが、特に利用する事はありませんでした。

ケアマネジャーさんも同様で、ほとんど相談は受けなかったとの事でした。実際に旅行は実現し特に滞りなく親子水入らずの特別な時間が過ごせた様です。

サービス再開となって少ししてから旅行時の写真や動画を見せていただくことがあり、どれも素晴らしいもので娘さんの想いが伝わってきました。

今回のケースを通じて、当社の行動指針である「新しいことへ挑み続ける」「異なる価値観を尊重し成⻑する」につながると感じており、サービス提供する我々が一瞬でも旅行の実現を疑ったことが恥ずかしいとさえ思えるぐらい充実した旅行になった様で、本人や周りで支える家族・関係者が諦めさえしなければこういった夢も叶えられるのだなと思いました。

旅行に際しての支援は特別しておりませんが、普段からのスタッフの関わりにより機能や能力が維持できている部分もあり、進行性疾患である事を考え「行けそうな時に旅行に行く」といった考えを持ったのではないかと考えました。

このように、介護がかなり必要な方でも旅行に行った経験を目の当たりにしたので、今後はそういった想いや価値観、新しい事をしたいといった考えを持った方に出会った際にはこの話を活かして支援できればと思いました。

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「その人らしい在宅生活への援助」と「在宅生活上のリスク管理」の両立はなかなか難しいように思いますが、諦めないことで夢の実現をお手伝いすることも在宅生活の中にはまだまだあるのだと感じました。

リカバリーの行動指針の中に「新しいことに挑み続ける」「異なる価値観を尊重する」というものがありますが、今回の高知事務所の事例は改めて行動指針への理解を深めるまたとない機会になったのではないでしょうか。

3.まとめ

昨年から社内行事のオフライン化が進み、10周年祝賀会に続いてアワード(社内決算説明会)も開催されることが決定しました!

無事終了した際は社内の表彰制度と併せてレポートを公開する予定なのでお楽しみに!

リカバリーでは2024年春夏に向けた採用を募集しております。
体験同行・説明会も随時行っておりますので、お気軽にお問い合わせください(*^^*)