見出し画像

パッケージの魅力と想像・・・思い出の『ハイソフト・キャラメル』と、ミステリアスな想像を提供したいと企画した『レコードのムード』

急に思い出して懐かしくなりました・・・ 
『ハイソフト・キャラメル』(森永製菓)。

写真はミルクの方で、コーヒーもありましたが、
買ってもらうのはミルクの方が多かったと思います。
現在でも販売していたので、買ってみました(笑)

筆者がまだ小さかった頃・・・昭和51、2年頃の話です。
土曜日に学校から帰ってくると、母親が「お昼を食べたら、
おばあちゃんちに行こう」と言って支度し、駅で切符を買う時、
改札横の売店で『ハイソフト・キャラメル』を買ってもらうのが
習慣になっていた時期がありました。
その駅の売店には、(当時住んでいた家の)2軒隣に住んでいた
おばさんが勤めていて、顔なじみです。
「あら、今日はおばあちゃんちにお出かけ?(笑)」なんて、
一言二言の笑顔で交わされる駅売店でのコミュニケーションも、
今では昭和レトロでしょうね。

この頃は、『ハイソフト・キャラメル』本体の箱の上に、
小さな箱が付いていて、この中にランダムのおまけが入っていました。
この何が入っているのか分からない「おまけ」が楽しみで、
一度に2個買ってもらったりもしていたほど。
その内の1、2つのおまけは、まだ「思い出」で、残しています・・・・

当時の「おまけ」のひとつで、キティーちゃんの小さな入れ物。
右側からパカッと開きます。クリップなどを入れていました(笑)
おまけは全部キティーちゃんグッズだったのかも・・・?

子供の頃のお菓子には、魅力的なパッケージのものが沢山ありましたね。
でも例えば、この『ハイソフト・キャラメル』のような
薄い箱型のパッケージ・・・私にはCDのパッケージと、何だか
重なってしまうんですよ(笑)
お菓子も「夢」ですけど、CDの中身にも
「どんな音楽が入っているのだろうか?」という「夢」があるんです。

ただ、お菓子は食べると無くなってしまいますが、CDは何度でも味わえる・・・というのが、いいところでしょうか。

東京のオーディオパークという会社で、5作ほどの音楽CDを
作らせていただいてますけれど、そのどれもが、子供の頃の
お菓子のパッケージに見た夢・・・のような感覚で、パッケージを
作らせてもらっています。
オーディオパークのオーナー、寺田さん(既に故人)は、筆者の本当の理解者の一人で、全部を筆者の好きなように作らせてくれました。
ですから、稀少音源の準備、選曲から解説、デザインも含めた(印刷所に出せる工程までの)パッケージなど、制作の全部を筆者一人でさせていただいております(笑)

作らせていただいた3作目のCD
『レコードのムード』イタリア映画『甘い夜』編は、
筆者に対して一番反響があったタイトルでした。
「個人経営のCD屋さんの店主から勧められて、買ったら内容がすごく良かった」という旨のメールも何通かいただき、
きちんと理解してくださるCD屋さんもいらっしゃったことに、
今でも深く感謝してます・・・

ちなみに、ついでの自画自賛で恐縮ですが、
発売当時の『CDジャーナル』誌では、星付きで掲載いただきました!

デジャビュを呼ぶ、謎のコンピレーション・アルバム
『レコードのムード』イタリア映画『甘い夜』編
発売:オーディオパーク
品番:APCDー7003
定価:2200円プラス税

まだ廃盤ではありませんので、全国のCDショップにて取り寄せできます。

『CDジャーナル』誌のレビュー
「レコードのムード」イタリア映画「甘い夜」編
https://artist.cdjournal.com/d/moods-of-the-record---le-dolci-notti/4113030560

昭和38年4月に公開されたイタリア映画『甘い夜』(1962年製作)
なんて、ほとんど誰も知らないような昔の映画ですけれども、
この他にイタリア映画『セクシーの夜』、アメリカ映画『めぐり逢い』に
関する、昭和30年代の音楽を色々詰め合わせた
ミステリアス作品集”として作らせていただいた訳です。
ヒット・チャートとか、よくある“懐かしの何々”みたいな選曲とは無縁で、どんな演奏なのか?といった、楽しみの夢があるんです。

多くの人に知られているであろう『降っても晴れても』なんて言う
ポピュラー曲を知っていても、これがどんなスタイルの
ムード・ミュージックになっているか・・・

イタリア映画『甘い夜』のテーマ曲「夜は恋人」が入っている、
日本で発売されたシングル(ドーナツ)盤レコード。

メインにしているイタリア映画『甘い夜』は、本邦公開時に
中原美紗緒さんの歌う「日本語版」がプロモーションとして差し替えられて上映されていたようです。
そして、この日本語版による歌が、ガスライターの「マルマン」提供『深夜劇場』というテレビ番組のテーマとして使われていたそうです。
当時、人気があったらしく、レコードも色々出ていました。
もちろん、筆者はまだ生まれておりませんが(苦笑)

追記情報として、イタリア映画『甘い夜』のサウンド・トラックで
上記のCDに入っていない部分は、筆者が自主制作している以下CD、

『ヴィンテージ・サウンドで楽しむフィルム・ミュージック「甘い夜」&「世界残酷物語」編』 (EH-657)

『ヴィンテージ・サウンドで楽しむフィルム・ミュージック「甘い夜」&「世界残酷物語」編』 (EH-657)
https://edison-international-records.com/product/657

にて収録しておりますので、
御興味のある方は、ぜひチェックしてみてください(笑)
リンク先は筆者のサイト『懐的音舘』です。
ここで一部試聴ならびに購入ができます。

お読みくださり、ありがとうございました。

磯崎英隆


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?