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【音楽】という名の食材を色んな料理に調理していく!「編成」というお仕事。


どうもゆるりです◎

今回のnoteは、「音楽配信サービスのお仕事って実際どんなことしているの?」「レコチョクって何ができるの?」という人に読んでほしい内容になってます!

音楽のサブスクを利用したことがある人には馴染み深いと思いますが、音楽配信サービスには大抵プレイリストというものが用意されています。

プレイリスト=テーマに沿った楽曲が予めリストになっているものなのですが、その選曲作業を「編成」と呼んでいます。

ラジオやTV番組ではよく「番組編成」などという言葉は耳にすると思いますが、実は、音楽業界でも編成というお仕事はあるんです。

レコチョクの「編成」では、
・アーティストのリリース情報の管理
・リリース情報に伴ったサービス内での展開や施策の調整
・バナーやイチオシの決定
・レコード会社とのミーティング
・プレイリストや特集の作成や更新
・社内アーティスト関連プロジェクトの管理進行
・各サービスの楽曲再生等の数値管理、、
などアーティストのリリース情報に関連して、多岐にわたる仕事内容があります。

その中でも、今回は特に編成グループの重要な役割である、「プレイリスト作成」にフォーカスして、社内の編成グループで働いている方から実際に聞いたお話をお届けします~!

感覚と知識の狭間で・・・

編んで、成る。「編成」。
「編成」は、一般的には複数のものを一番いい形で相手に伝わるように並べて入れ替えて、1つのBESTな流れを作る事。

今回フォーカスしている、「プレイリスト作成」というお仕事はまさに
毎週の新曲やイチオシの曲をその週毎にBESTな形で音楽をユーザーに届けるというお仕事で
沢山の曲を並べて入れ替えて・・という地道な作業なんです。

そんなプレイリスト作成する際のポイントが4つあるんだそう◎

それがこちら▼
①曲調や曲の雰囲気合わせで作る
②歌詞やリリース情報を見ながら同傾向のもので作る
③プレイリストに入れ込む曲の条件を決めて当てはまるもので作る
④あえてバラバラなものをMIXさせて作る

ただ単に曲を並べて入れればいいってもんじゃないんですね・・笑
それぞれの手法を使い分けて編成している中で、どの手法も良い面もあれば悪い面もあるんだそう👍

①や②で編成をすると、同じような曲が集まって聴きやすい分、今その気分でない人には聴かれないリスクができてしまう。
逆に④で編成をすると、まとまりがなくプレイリストのテーマ決めに難航する。でも聴く側は色んな音楽が聴けて楽しいプレイリストになる。

また、③で編成をしていると曲の情報(リリースされた年やカップリング曲なのかなど)を知っている人にとっては整理されていて納得感のあるプレイリストになりそうだけど、テーマにバッチリあっているのにも関わらず入れ込めない曲が出てきたりする。

と、それぞれに良いところがあるからこそ、聴く相手を想像しながら
「どんな楽しみ方で聴いてもらうのか。」「どんな時に聴いてもらいたいか。」を常に考えながら編成をしていかないといけない。
そこがやっぱり編成の難しいところだそうです。勉強になる。。

編成メンバーは、自分の持つ音楽知識やレコード会社から得る曲の情報と、自分の「曲を聴いた時の感覚」を駆使しながら
適切な「楽曲の届け方」を常に考えてくれています👍

プレイリストとサービスの関係性

かといって、サービス性を無視したプレイリストを作ってもなかなかお客さんに聴かれないので、その部分もプレイリストを作る際に気を付けているんだそう・・・!

みなさんは、どんなプレイリストをよく聴きますか?
ランキング系?シーンや季節に合わせたテーマ系?新着系?
実はサービス毎に使ってくれるお客さんの層が違うように、聴かれるプレイリストにもサービス毎の特色があるんです。

例えば、「Spotify」や「AppleMusic」。
これらは外資系のサービスでもあり、サービスを見てみると「グローバル-TOP50」「トップ100:UK」など、国ごとの再生チャートやランキング、グローバルな視点でのプレイリストが他のサービスよりも多いみたい😶

一方で、「LINE MUSIC」。
沢山のプレイリストがある中でも「らぶらぶソング-邦楽-」「勉強📝追い込み作業用👊」などのプレイリストがピックアップされていて、
特に若い年齢層(中高生~大学生)にマッチするような内容が多く見受けられる。

一方でレコチョクが運営している「dヒッツ」や「TOWER RECORDS MUSIC」などのサービスは、国内のランキング上位曲や有名・話題・定番曲を前面に出したプレイリストが作られる事が多いです。

特に「dヒッツ」は、使用ユーザーの年齢層が比較的高くって、あの頃流行った懐かしい曲「懐メロ」やカラオケのように年代で流行った曲を沢山収録したプレイリストを意識して作っているみたい!

利用ユーザー層のニーズに合わせた曲の編成、これも編成の仕事の大きなポイントなのかなあ。

dヒッツの編成をしている方が言うには、「昔の曲は宝の倉庫・・・!」だそう(笑)
調べないと聴かないような昔の音楽の中には、本当にいい曲が沢山埋もれてるんですよね。私もレコードを良く聴くので凄く共感します✨

ゆるり個人的には、若い人にこそ是非dヒッツのプレイリストを聴いてもらって沢山昔の曲に触れてみてほしいなと思います🥺月額550円でサブスク業界最安値なのに、本当に沢山のプレイリストがあるので!!(笑)

やっぱりTVの影響ってすごい


次に編成の方が、実際に仕事をしていて身に染みて実感するのが世の中のトレンド。
「今どんな曲が流行っているのか」「今日本でどのアーティストの音楽が話題なのか」
それが如実に再生数に現われるからです。

特にその影響を感じるのがTVやSNSで話題になっている時だそう。
もちろんこの間の星野源さんが結婚発表したときは数値の伸びも半端なかったようです!笑
特にニュースがない時は、Mステ・紅白・FNS歌謡祭などの音楽特番が放送
されるタイミングなども、出演アーティストの曲が良く聴かれるんだとか。

また、アニメのOP/EDなどのタイアップも再生が伸びる大きい要因の一つ。アニメ初回放送のタイミングでは良く聴かれるのと同時に、SNSで沢山の反応も見られるので、ダイレクトに曲を聴いた人の感想が見られるところも面白いなと思います!

このような実際の反応があるからこそ、やっぱりTVの影響は大きいな、と日々感じるそうです。なので編成グループでは日々番組やニュースのチェックは欠かさない・・!👍

近年では、TikTokなどのSNS発で話題になる若手アーティストもやはりTVに劣らず多いようで。そんなトレンド曲を集めたプレイリストもレコチョクでは割と良く聴かれています!
どんな曲が話題なんだろう?と気になった方はぜひBreakthroughプレイリストを聴いてみてください♪


おわりに


レコチョクの編成という仕事について、どうプレイリストが作られているのか、伝わりましたでしょうか?😊

編成グループでは様々な事に意識を向けながらプレイリスト作成をしていて、その裏には日々更新される膨大な量の情報を並べかえたり整理しながらお客さんの元にプレイリストとして渡ってるんだなという事が分かりました・・!

編成担当の話を聴いてから、改めてdヒッツのプレイリストを漁ってみたら、プレイリストならではの面白さを持ったテーマがいろいろあったので、ご紹介します👍

本当は教えたくないJ-HIPHOP▼

理不尽な上司に宣戦布告▼


最後に編成のお仕事をしていて、一番のやりがいや嬉しい事って何ですか?と聞いたところ
やっぱり作ったプレイリストの再生や特集の閲覧が多かったり、実際に使っているお客さんの感謝の声を聞けた時だそうです😌

来てくれたお客さん(ユーザー)に合わせ、様々な食材(音楽)を調理しておいしい料理(プレイリスト)にして届ける。
そんな編成を、これからもレコチョクの編成では意識していくと言っていました✨

こうやって音楽編成に力を注ぎ続けられる社員がいることはレコチョクの強みなのかなと思います😊
また違うお仕事も知れたらいいなあ。

以上、ゆるりでした◎

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