採用マーケティング 押さえておきたいポイント③ 「人を集める“仕組み”」をつくる
こんにちは。リクデジ事務局です。
採用マーケティング 押さえておきたいポイント①と②で
「自社の魅力の伝え方」と「求める人物像の設定」について紹介しました。
「自社の魅力も伝えていて、求める人物像を設定したら、
つぎは、「人を集める”仕組み”」作りを行なっていきましょう。
人を仕組み作りを行うことで、あなたの企業の存在を知ってもらえます。
例えば、あるお店がオープンしたとします。ターゲットも、売りたい商品も決まっています。
けれど、誰も「お店の存在」を知らないので、一向にお客が来ません。。。
マーケティング的に言うと、「採用」も基本的に原理原則は「集客」と同じです。
ターゲット(求める人物像)、売りたい商品(価値観・魅力)があったとしても「自社の存在を認知してもらう」プロセスが抜け落ちていれば、せっかくそこにお店があっても誰も来ません。
採用マーケティング3回目は、採用活動において人を集める方法のご紹介と、最適な採用フローの構築の仕方(=”仕組みづくり”)についてご説明します。
■人を集める方法は多い方がいい
広告やホームページといった方法で人を集めることを「入口」と言います。
料理店だったら、集客するためにまず広告を作って、チラシを配ります。通りがかりの人に気付いてもらえるように看板を立てるかもしれません。グルメ情報サイトやフリーペーパーを利用する場合もあるでしょう。
企業の採用も「集客」と考え方は同じで、やり方が違っているだけです。採用の集客方法は大きく分けて「Web」「地域活動」「学校」の3分類あります。
①Web(公式サイト、採用サイト、SNS他)
主に事業内容、働く人、魅力など会社の詳しい情報を伝えるためのツール。②地域活動(ハローワーク、チラシ、看板、社員紹介など)
アナログな方法で地域の認知度を上げる活動。③学校(学校訪問、パンフレット、説明会、リクナビ、マイナビなど)
学校や学生に認知してもらう活動。
お店と異なるのは新卒採用を目的とした「学校」があることでしょう。
「チラシだけ」「ホームページだけ」など一つの方法しかとっていないと、露出度が低く、集客効果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
どの方法が優れているかとか、優先順位が高いかということではありません。出来るだけたくさんの方法をとることによって、認知度アップの相乗効果が狙えます。お客を集める入口は多ければ多いほど効果アップが期待できるのです。
■人を集めるためには設計図がいる
「入口」の数がいくら多くても、「出口」までのフローが分かりづらかったら求職者が応募までたどり着くのは難しくなります。
どの「入口」から集めて、どの「出口」から応募してもらうのが最適なフローなのか「設計図を描く」ことが必要です。そのためには、それぞれの「入口」の特長を知って、求めるターゲットに合わせた方法をとります。
「入口」の特長
①SNS
とくに新卒や20代の採用に力を入れる場合、SNSは外せません。社員の働いている姿や、仕事の内容、お客さまの喜ぶ顔などを投稿します。SNSの中でもインスタグラムは文章より画像がメインのため飲食業や美容室など店舗ビジネスとの相性が良くなっています。
②Twitter
Twitterは新商品紹介、イベントの告知などPR情報の発信に向いています。何をしている会社なのかが伝わりやすいので、企業ブランディングにもつながります。頻繁に投稿することで、企業の生き生きとした情報を読者に伝えることができます。
③地域活動
ハローワークや看板などは「応募者が来ない」などと低評価ですが、地元で就職したい人、転職先を探す人など大勢の求職者の目に止まります。とくにパート・アルバイト採用の入口としてコストが安く、費用対効果が高い方法です。
④学校
大学の新卒に力を入れる場合、学校への認知活動は欠かせません。今後は少子化で大学卒の採用はさらに厳しくなりますから、中小企業は高校や専門学校も対象範囲にするべきです。地域の学校に訪問し、就職課の先生たちと人間関係を作っておくと、毎年、紹介だけで採用を決めることも可能となります。
■採用フローを最適化するために注意すべきこと
1)混乱を防ぐ
たくさんの「入口」がそれぞれ違うことを主張していると、求職者は何が本当なのか混乱してしまいます。
混乱を防ぐために気を付けたいこととして、まずは一貫したブランディングです。ホームページ、チラシなどどれを見ても、同じコンセプトやデザインを貫いてください。
また採用基準も同様に言っていることが違わないように、事前に明確にしておくことが必要です。
同じコンセプト、基準に沿って制作された「入口」は、そうそう大幅な変更は起こりません。2~3年は繰り返し使用することができます。
2)入口→出口を意識する
「入口」のどれとどれを組み合わせて最適なフローを作るかは、業種や欲しいターゲットによって異なってきます。
たとえばリクナビなど大手求人情報サイトは、掲載企業が多くなりすぎて知名度の低い中小企業にとって採用が厳しくなっています。
ですが、採用サイトがあれば求職者はネットで探して、求人情報サイトに載せきれない「会社の魅力」を知ることができます。
さらにサイト内に「採用応募フォーム」を設置しておくと、そこを通じて求職者は「出口」へとスムーズに導くことができます。
このように採用の「入口」から「出口」まで一連のフローを描いておくことが重要です。
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