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久しぶりに自分の熱さを思い出した

 タイミングが合わなくて見逃していた映画『BLUE GIANT』をAmazon primeビデオで観た。
 後悔した。
 無理矢理にでもタイミング合わせて映画館に観に行けば良かったと。
 音響の良い映画館で観たかった〜(泣)
 あの音を全身で感じたかった。

 そういえば最近はヒーリングミュージックとしてのジャズしか聞いてなかったなぁ〜。

 実は私は20代からJAZZのファンだ。
 私は大した才能もないくせに、やたらと熱苦しい感受性を持っていて、生き辛かった。
 そんな熱苦しさを持った私に、JAZZがハマった。

 一番好きなのは、「モダンジャズの帝王」と言われたマイルス・デイヴィス。

 テナーサックスのジョン・コルトレーンも大好き。

ジョン・コルトレーン

 ジャズピアニストとしては、セロニアス・モンクやビル・エヴァンス♡

  モダン・ジャズ・カルテット (Modern Jazz Quartet) 、通称MJQも大好き♡

MJQ


  そして、その頃芝居をやっていた私は、好きが高じて、銀座のJAZZライブレストランでバイトをするようになった。
 大変な事も多かったけど、好きな音楽に包まれているのは幸せだった。

 ところが、JAZZ好きが高じて始めたバイトで、私の価値観がガラっと変わってしまった。
 戦前生まれの両親に育てられた私は、清貧を良しとして、金持ちは悪的な思想を組み込まれていたけど、実際に接するお客さん達を見て意識が変わった。

 バブル真っ盛りの頃だから、浮かれたニセ金持ちも多かったけど、JAZZ好きが通う店のせいもあって、品の良い経営者も少なからずいた。
 そういう人達を見て、自分の中の刷り込みに気付き、今では西野亮廣さんの著書『夢と金』で当たり前な思想になっている、夢を見たかったらちゃんと金を稼ぐべきという事を実感し、このままジリ貧の芝居を続けていても仕方ないと、生き方の方向転換を決めた。

 芝居のために始めたバイトで、芝居をやめる決断をするなんて…とは思ったけど、自分の才能や劇団の運営のあり方を考えたら、自分の人生に必要な撤退だった。

 あれから30年以上経って、自分の中の無駄な熱さに思い煩わされる事なく、凪な心で生きていたけど、『BLUE GIANT』を観て、久しぶりに自分の熱さを思い出してワクワクした。

 そしてやっぱり…そういう熱さが…好きだ♡
 今年はどこかのタイミングで、JAZZのLIVEに行こう!
 やっぱり人生には、ズキズキワクワクが大事だ。

 とにかく、イイ映画だった。

2013年から小学館「ビッグコミック」にて連載開始した石塚真一の人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」をアニメ映画化。

仙台に暮らす高校生・宮本大はジャズに魅了され、毎日ひとり河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業と同時に上京した彼は、高校の同級生・玉田俊二のアパートに転がり込む。
ある日、ライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈と出会った大は彼をバンドに誘い、大に感化されてドラムを始めた玉田も加わり3人組バンド「JASS」を結成。
楽譜も読めずただひたすらに全力で吹いてきた大と、幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈、そして初心者の玉田は、日本最高のジャズクラブに出演して日本のジャズシーンを変えることを目標に、必死に活動を続けていく。

映画comより

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