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10番目くらいの友達

 noteのハッシュタグ企画で【最近の学び】というのがあり、「何だろう〜?」と考えた。

 私は毎朝Voicyを聴くのが習慣で、Voicyは他のラジオよりも学びのコンテンツが多いので、おかげさまで日々数多く学ばせてもらっている。
 それが身についているかは知らんけど…。

 なので沢山の学びが頭に浮かんだんだけど、他を圧倒して目から鱗だったな〜と感じる言葉があったので、その事について触れてみます。

 それは、11月頃だったか…たまたまついていた日テレの『超無敵クラス』という番組の中で、女子高生が街行く大人に「自分だけのこだわりってありますか?」というインタビューをしていたところ、1人のアラサーの女性が、

「常に友達の中で10番目くらいの位置でいたいんですよ」

 と答えていて、「えっ?」と思った。
 インタビュアーの女子高生も「え?なんでですか?」と腑に落ちない様子。
 すると女性はこう続ける。

「人に期待したくないし、しばられたくないから。『頭数で誘っておく〜?』くらいの位置が楽でいいから』

 んーーーー!深い!

 世の中では、友達が多いのが良しとされる傾向が強い。
 昔は『1年生になったら友達100人できるかな?』なんていう歌があったくらい。

 でも、そもそも友達って何?だよね。

 人間関係も新陳代謝を繰り返すもの。
 永遠の関係なんて奇跡だと思う。

 それでも人は、なぜだか人に期待する。
 でも、あーやっぱり違った…を繰り返す。

 Voicyで漫画家のひうらさとるさんが「今Netflixでやってる『ナイルパーチの女子会』っていうドラマがめっちゃ怖くて面白い」と言っていて、ひうらさとるさんの感性が好きなので、さっそく見てみた。

テレビ東京のサイトより

 ナイルパーチとは、アフリカに生息する生態系を破壊する肉食魚。
 そんなナイルパーチのように、人との距離がうまく計れず近づけば人間関係を壊していく女子同士の関係を描いている。

 めっちゃ怖かった!
 女友達に依存していく感じが、かなり誇張されているものの、リアルでよくある事だから。

 学生時代、そしてママ友という不思議な人間関係ができた時代、過去を振り返ると我が身にも起こっていたとゾッとする。
 でも、還暦過ぎた今だって…時々ある。だからコミュニティは嫌いだ。

 私には今、高校から一緒だった親友がいる。
 でも、彼女を親友と呼ぶようになったのは、親の介護を経て、ちゃんと親を看取った後からだ。
 似たようなシンドイ経験の共有で、グッと心の距離が縮んだからだ。

 それまでは何十年も付かず離れずな関係だった。
 しかも高校時代は、お互いに同じ仲良しグループの一員だっただけで、二人だけで行動したことなんて、たぶん殆どない筈。

 逆に、高校時代に親友と呼んでいた友達は、同窓会で会っても目も合わせてくれない。なぜか…(苦笑)

 車で20分くらいのところに住んでいる親友とは、月に1、2回会えばいい方で、お互いに依存し合っていない。
 彼女がボランティア活動のためにInstagramだけやっているので、そこでお互いに生存確認をしながら、何かあったり、気が向いたら連絡し合う程度だけど、家族のように大切な存在だし、その距離感が心地良い。

 彼女とこんな風な人間関係が繋げたことは、奇跡に近いと感じている。
 それくらい人間関係って難しいから。

 だから、前述のインタビューを受けた女性の言葉が、すごく心に響いた。

10番目くらいの友達がいい。

 10番目くらいの友達いい、じゃなく、10番目くらいの友達いい、というところ、そういう距離感で、自分自身を大切にするスタンス、素敵だなと思った。
 インタビュアーの女子高生も、驚きつつも、その考え方羨ましい!といった表情をしていた。

 【最近の学び】というのとは、ちょっと違うかもしれないけど、最近では1番印象に残った言葉なので、書いてみました。

 あ!そうそう!
 これに近しい言葉でもう一つ!
 Voicyの誰が叫んでいたのか忘れたけど…

美人に生まれなくて良かった〜!

 という言葉も、清々しくて印象的だった。
 「Instagramとか見てて、美を意識した女性たちの世界って、すっごい大変そうで、そんな中に入らなくて良かった」という意味だ。

 人々や世の中に翻弄されずに、自分を生きやすくする考え方って、本当に大事だなぁ〜と、2023年の年の暮れに、改めて思いました。

 では、また…。

冬の海はキラキラ! 近所の逗子海岸


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