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私が講演業を始めたきっかけ

今日はアカデミー生に対して価値観と向き合う講座を開催。

それぞれの価値観と一緒に向き合わせて頂きました。

価値観ってほんと人それぞれ違うから面白いんよなあ。

モチベーションも爆上がりしちゃうから、オススメです。

講演の始まりは学生時代の不満から

今でこそ、中学校から大学まで講演をさせて頂いたり、20 代の方々に対して毎月セミナーを開催したりしていますが、昔から話すのが好きだったかと言えばそうでもありません。

授業中に積極的に手を挙げる方では無かったし、むしろ当てないでくれと思っていたほど。

生徒会長や学級委員をしていたわけでもなく、人前で発表することもほとんどありませんでした。

そんな私ですが、講演に対して、少し興味を持ったことがありました。

自分が話そうとかそういう類の話ではなく、「何でだろう?」という疑問と不満。

私が通っていた学校だけでなく、おそらくこれをお読み頂いてあなたが通っていた学校も同じかもしれませんが、学生の時に大人から講演をしてもらったことはありませんでしたか?

「人生の先輩から○○を伝える」というもの。

では質問です。

その時の講演の内容をあなたは覚えていますか?

ちなみに私は一言さえも覚えていません(笑)

それくらい、つまらなかったんだと思います。

勉強がないからラクで良いやと思う反面、「何で自慢話を聞かないといけないんだ」「何でこんなにつまらない話をするんだろう」。

そんなことばかりを考えていました。

この不満こそが、私が講演をすることになったきっかけでもあります。

大人が私たちの前で話すたびに、自分だったらこんな風に話すなと思っていたのを今でも覚えています。

チャンスはSNSの発信から

私の人生初となるお金を頂いての講演は中学校での講演でした。

「子供たちにあなたの経験を伝えてほしい」というオファーを頂き、させて頂きました。

学校での講演は私の一つの夢でもあったので、オファーを頂いた時は大変嬉しかったです。

その講演のオファーを頂いたのはSNSの発信からでした。

私がFacebookで九州最年少税理士になった旨を投稿した際に、中学校時代の先生がその投稿を見ていてくれていました。

その中学校では毎年社会人の方をお呼びして学生たちに様々な経験を伝えているそうです。

講師の候補として、私とある銀行の頭取の方とが残り、その先生が私を推薦してくださったそうです。

それで実現した、講演。

思わぬところからチャンスというのはやってくるものですね。

当時の私は22歳。学生たちにどんなことを伝えられるのかに全力を尽くしました。


歳が近いからこそ、響く言葉が、届く想いが

当日の講演では、パワーポイントを使いながら、夢の大切さであったり、努力の大切さ。

そして読書の大切さや出逢いの大切さをお伝えいたしました。

食いつくように聞いてくれる学生たちの姿と、しらけた表情で聞いている先生たちの姿が印象的でした。

先生たちからすれば「若造が何を言っているんだ」と思ったかもしれません。

それでも、きっと学生からすれば、歳が近いということで、響く言葉があったのではないかと思います。

後日にもらった学生たちからの感想文には「テレビみたいで楽しかった」「初めてこんなに楽しい授業を受けました」「また来てください」との声を頂き、そのときの幸せは忘れられない感情でした。

推薦頂いた先生からは学生たちが本を読むようになったと喜んで頂きました。

子供たちにとっては歳が離れすぎた方からの言葉は親からの言葉に置き換えられてしまい、どうしても説教がちになってしまう。

そんな中、歳が近い方からの言葉というのは、お兄ちゃんからの言葉のようで、素直に入ってくる。

たとえ、伝える言葉が同じだったとしても。

受け取る側の準備ひとつでその言葉の力は雲泥の差。

学生たちにとって、何か一言でも。刺さってくれていればなと思います。

そして何より。私が学生の時に、こんな授業を受けたかったな。


言葉ひとつで人生は変わる

この講演にはもうひとつ小さなドラマがありました。

講演が終わってから半年後。桜が咲き始めたくらいの頃。仕事が終わって家に帰り、ポストを見てみると、郵送物が入っていました。

中身を確認すると、講演をした中学校からでした。

そこには、聞いていた学生のうち、卒業をした3年生たちからのメッセージが綴られていました。

「あの授業の時の言葉で勉強を頑張れました」

「これからもあの時の言葉を大切にして頑張ります」

「大人になったらご飯に行きましょう」

そんな風な言葉をわざわざ送ってくれました。

長い学校生活のたった1コマの授業で、学生たちの心に突き刺さった言葉があったのかなと想うと、嬉しくて仕方がなかったです。

と、同時に。講演という仕事はなんて良い仕事なんだろうと心が震えました。


現在も、中学校や高校からオファーを頂いたり、大学生に対して話をしたり。

夢や自分らしさの大切さを学生たちに伝え続けています。


言葉はたった一言だったとしても、心に刺されば、人生さえも変わります。

これからも私は聞いた方の心に一言でも刺さる言葉を伝えられるように。

一番言葉が届くであろう、歳の近い20 代を中心に講演を続けていきます。


1人でも多くの方に。希望を与えられる言葉を届けられるように。

日々研鑽を重ねていきます。


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