授業の課題を載せてみる。思考力判断力表現力を養う教育をするためにするべき事とは?

(1)あなたが選んだ科目のセンター試験と共通テストを見比べて、「共通テストの方が思考力・判断力・表現力を重視している」と言えるかについて、あなた自身の考えを述べなさい。その際、具体的な問題を例に挙げながら、そのように判断した理由をわかりやすく説明すること。

・2020年度大学入試センター試験
https://www.asahi.com/edu/center-exam/shiken2020/day1.html
・2021年度大学入学共通テスト
https://mainichi.jp/exam/kyotsu-2021

国語の問題を私は比較した。
結論から言うと、特にこれと言って変わった様子は見られなかった。下記の部分は少し変化を感じたが、その他は例年通りの出題形式のように感じた。
共通テストの12ページ大問1の問5に新しい出題形式のノートまとめを想定した問題が出されている。今まで受験勉強でやっていたであろう純粋な段落読みの手法を用いて、段落にタイトルをつける問題だ。この問題はおそらく教育現場へのメッセージだと思う。段落読みの完全なやり方は実は私は塾に入るまで教わったことがなかった。なので、そういう思考方法を身につけるための指導を求めているように感じる。大問2の問5にも似た形式の資料読解があるが出題内容は、普通の読解問題のようである。


(2)思考力・判断力・表現力の育成が重視されていることを踏まえ、小学校から高校までの学校教育課程では、どのような指導や評価を行っていく必要があると思いますか。特に「授業」「テスト」の2つの場面について、思考力・判断力・表現力を育成するために必要と考えられる工夫を挙げなさい。その際、現状の教育現場における問題点を指摘し、どのように改善すべきかについて言及すること。

授業とテストで、思考力、判断力、表現力を育成するための工夫と、そう考える現状の問題点を述べる。
初めに判断力というのは、選択とそれに関わる責任を適度に自分で請け負うことで、養われると私は考える。しかし、講義スタイルの授業ではその機会はほぼ無い。その理由は、受動的な行動とモチベーションだからである。なので逆に、プレゼンテーションを行うスタイルの授業やグループと実際の問題を解決する授業などが良いと思われる。しかし、ここでもやらされていると感じては、効果は全く無い。自分で目的を持って、そのために手法を考え、選択し、行動し、結果を受ける事で判断力は養われるからだ。ここで、行うべき工夫は、まず実際に生徒がやる気になるような興味に即したものをプレゼンできるようにする事だ。実際の問題という意味では、学校内で起きているいじめやクラス運営の問題、先生が授業中に悩んでいることなど、身近な問題を取り上げるのも効果的だと思われる。次に、生徒達で、他のプレゼンを評価する事だ。相手を評価する際、それは全て自分に返ってくるのが、人の心情である。ゆえに、同時に自分を振り返ることができたり、客観的視点で自分を測れるようになる。次に、聞く人を増やしたり、多様性を持たせて、この人に聞いてもらえるなら!と思わせたり、たくさんの人の前では緊張するということを実感させたりして、そうした時に自分の行動パターンを知れるようにして、そこから次やる時はどうしたら良いか?を考えさせる。そして最後に大切なのは、何度も似たようなシチュエーションで実践ができるという事である。人は1度目はあまりうまくできない。しかし、2回目なら、3回目ならうまくできたりする。成功体験を積めるまでやらなければ、そのスキルを身につけたとは言えない。理想は、その後もやって慣れるまでやると完全に体得していると判断できると思われる。
そして、ここまでで、実は授業内での判断力の他に、思考力、表現力の育成方法についても説明をしてしまっている。思考力については、目的を設定すれば、自然と問題が見えて来る。これが思考力1つ目の、課題設定能力である。次に、その後それをどう解決するかを考えることが、2つ目の課題解決能力である。実際にある問題や、生徒が問題であると考えていることに立ち向かわせて、それを先生や親や社会の大人がバックアップできる体制を整えることで、思考力はどこまででも掘り下げることができる。無理だと思った時に、思考は終わる。成功するまでやらなければ、思考力が深まっても、それは世間には認められないのだから。
表現力も同時に、問題を解決する中で養われる。なぜなら、複雑な問題というのは往々にして人が絡む。つまり、人に説明をし、人に熱意を伝え、人を動かさなければ、問題は解決しない。その時に必ず必要になるのが表現力だからだ。ここで考えられる工夫としては、ステップアップで実践授業を行うことだ。いきなりすごい説明をさせるのは無理だが、近年はユーチューバーが子供の中では当たり前の存在である。そして彼らは、表現力の塊である。そこからまず、何を表現力として盗み取れるかを考える授業。次に、実際にYouTubeを撮って生徒同士でプレゼンの代わりに発表しあう授業。その後に、実際の問題を解決する授業の良いにレベルを上げることで、よくある抵抗感を軽減することができる。

テストについては、上記の問題解決の過程を、生徒同士でチェックしあったものを反映すれば良いと思われる。先生の絶対評価も必要なので、それは生徒に事前に伝えた方がいいが、世の中結局は人が判断し、人の信頼を勝ち取らねばならないので、それを実体験させるべきである。従来のような知識を問うテストも必要ではあるが、あれは講義の理解度をはかるためのものでしかなかった。思考力はアウトプットがあって初めて顕現し養われるため、こうしたレポート形式のテストや、生徒や周りの大人同士のチェックによるテストもあって良いと思われる。

最後に、ここから現状の教育現場の問題点を展開する。
 まず、何をおいても時間がない。上記で言ったものは、新しいものであるが、今の授業には余白が一切ない。つまり、変更の余地がないのだ。画一化された教育のためにそうしているのだろうが、先生らに思考力と判断力と表現力を求めないスタイルで、どうして生徒に求められるだろうか。学校毎に自由時間という単位、コマを設け、そこに学校毎の魅力を出せるようにしたら良いと思われる。その場合は、生徒の判断力を、(親も大いに関係するが)入学前から養うことができる。
 次に、上記を実行できる先生が何人おり、その中でさらに何人が適切で、優れたアドバイスを与えられるかがわからない。どれだけ学校や先生、地域がバックアップの体制を整えられるかも分からないと言った問題である。先生らの能力を国全体の最も教育の中で大切な資源として、データを取れていないのが問題である。先生の能力をステータス化し、何ができて何ができないか、何を学んでもらうべきか、そういったことを、面の単位で行えているようには思えないのが現状である。先生らのスキル、専攻、できることできないこと、やりたいこと、やりたくないことなどを、アンケートなどでデータ化する必要がある。
 そしてやっと、本題の問題であるが、プレゼンの質が低かったり、全く興味のないことをやらされている事である。子供だからここまでしかできないだろうとどこか決めつけているような大人を意図を感じるほどに、プレゼンの質が低い。子供こそ、本当に興味を持てれば、想像を絶する量の研究をして来るものだ。研究の仕方が分からないなら調べさせる能力を教えればいいだけである。
 次に、何度も言っているように、成功体験をさせてあげられていない。そもそもイメージすらさせられていないのが現状であると思われる。なぜ自殺をするのか?それは、先の人生のイメージが無いからだ。現状の教育では、社会で活躍しているイメージがもて無い。学校内では活躍できるかもしれないが、それはあくまで親族のようなものだ。学外で大会に出たり、仕事をして、思考力、判断力、表現力が成功する経験というのは少ないのでは無いだろうか。だから、今の社会で、単純な仕事でも、楽しいと錯覚してしまったりする人がいる。それしか知らないからだと私は考えているのだが。それ以上に思考や努力、判断、表現をして、活躍できるポテンシャルがあると自覚できていたら、もっと上を求めるはずである。それを学生のうちに、全員にさせるべきである。大なり小なりの大会にたくさん出させること、興味のある分野をとことん突き詰めるように促すこと、社会で表現力、思考力、判断力を使う仕事をさせる事が必要である。例えば、ポケモンが好きな子なら、そのゲームの大会に参加してみない?と勧める事。例えばYouTubeが好きな子なら、親と相談して、実際にYouTubeをやらせて視聴率などの分析をさせる事、デザインが好きならその道の仕事場で働かせてあげる事など実社会で活躍する事を成功体験させる必要がある。なので、社会では子供インターンなる制度があるべきだ。受け入れると、国から教育支援金としてお金が企業に入るというような。

以上が私の考えた、改善案です。

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