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【Rebase社員インタビュー#02】監査法人、スタートアップ、Uberと異色のキャリアを持つ取締役の石田がなぜRebaseに辿り着いたのか【前編】

Rebaseでは「Get Together 和をひろげる」をミッションに掲げ、たくさんのことのはじまりに満ち溢れた世界を目指しています。そんなRebaseで働くメンバーが日々どんな業務をしているかや社内や部署の雰囲気など「Rebaseのリアル」をお伝えする企画です。

第2弾では、2017年5月からRebaseに参画し、取締役兼Growth部門のディレクターを務める石田アレックスさんにインタビューを行いました。

前編の今回は、様々な経験をしてきた中でどうしてRebaseに入社を決めたのか、その経緯についてお話を聞きました。


プランBでキャリアをスタートさせた


ー最初に簡単な自己紹介をお願いします。

大学時代はアメリカの大学で経営学を学び、卒業直後は監査法人で監査を担当していました。その後、グロースマーケターとしてFlyDataで働き、諸事情で日本に帰ってきてUberの日本法人に勤務し始めました。Rebaseでのキャリアをスタートさせたのはその後です。今はGrowth部門のディレクターとして、データ分析やウェブマーケティングといった様々な手法を用いて、ビジネスの可能性を伸ばす部門のリード役を担っています。

ー大学時代は何を学ばれていましたか?

ビジネス専攻で、その中でも企業会計とファイナンスに集中していました。ただ、これはプランBでした。まず、もともとは日本にいたのですが、大学からアメリカに渡って生活するお金を稼ぐためにバイトをしながらコミュニティカレッジという学費が安い2年制の大学に通っていました。コミュニティカレッジからUCLAなどの大学に編入する、というのがアメリカでの大学のコスパを最大化する王道パターンなので、プランAでは、UC バークレーに編入して経済学を学ぶつもりでした。というものの、アルバイト三昧だったので良い大学に編入するためのパーフェクトなGPA、ボランティアや運動の入賞歴なんかがなく、編入するチャンスが得られませんでした。

なので、もともとプランBとして用意していた「手に職をつける」プランとして、会計士の道に進むことを選びました。高校の頃から自分で事業をしたいと思っていて、会計士ならどのビジネスにも使える知識がつくので、会計を学ぶのが良いと考えたんです。不確実性や、ポーカーとかブラックジャックのようなリスクマネージ系のゲームも好きなのでファイナンスも最適かなと。なので、そういった領域の勉強をしていました。

ービジネスをしたいというのはいつから思っていましたか?

高校生の時に、母が『金持ち父さん貧乏父さん』という本を買ってきてくれたことがきっかけです。その本の趣旨は、資産を買って負債を減らして、キャッシュフローを生み出そう、お金に対するリテラシーを持たないといけないよというものでした。

当時から数学が好きだったので、数学とお金を掛け合わせてビジネスの勉強をしようと考えました。勉強するために立川中央図書館に行って、本棚の2段分全部をとりあえず読んでみる、なんてこともしていましたね。


ー「高校の頃から自分で事業をしたかった」とおっしゃっていましたが、その理由は何ですか?

新しいものを作ることが好きなのかもしれません。自分の弱みでもあるのですが、1つの場所に所属意識を感じるのが結構苦手でして。バスケ部にいたときはバスケ部部員の1人、と数えられるのがすごく嫌だったんです。中学校でも、釣り部を企画して、人を集めて少人数で楽しく過ごしてました。その時から立ち上げることが好きだったのかもしれないです。

あと、様々な分野の知識を得るのは好きなんですが同じことをずっとするのが苦手で、飽き性なんです。なので、立ち上げ期の何でもやらないといけないフェーズが好きです。あとは安定期に入ってくると、ルールの遵守が増えてくる部分も苦手で。そういった元来持っている性格から来ている部分が大きいかと思います。


意思決定をして自分の人生を変える


ー大学卒業後は何をしていましたか?

先ほどお話ししたプランBを決行し、会計士になりました。アメリカでは、まずは会計士になって、会計士業務をしながらCPAの資格を取るのが主流かと思います。なので、アメリカの監査法人で様々なテック企業の監査をしながら資格試験の勉強や試験の受験をしていました。

監査法人で5年くらい続けるとマネージャーになれて稼ぎもそれなりに良くなっていくのが大方決まっていて、根気よく頑張ろうと思っていたのですが、管理会計が好きだった私自身に仕事内容が全く合わず悩んでいました。ざっくり平均して午前9時〜午後9時が週5続いていたというのもあるかもしれません。いずれにせよ、プランBを立てた当時の自分が思っていたほど、「我慢」ができる人間じゃなかったわけです。仕事終わりに一人タバコを吸いながら「これでよかったのか」といつも悩んでいました。

そこで、キャリアパスを変えるなら早く動いた方が機転が効くと思い、転職を決めました。監査はルール通りに事業が行われているかを見るのですが、僕はルールに縛られるのがあまり好きではないのと、そもそも会計を勉強していたのは経営に役立つと踏んでいたからなので、より興味に近いスタートアップ系の企業で働きたいと思いました。

ではどうしようと考えたときに、その時流行り始めていたグロースハックやパフォーマンスマーケティングの分野を知り独学で勉強を始めました。勉強してみると得意な数字のスキルを活かせる分野でしたし、プロダクトマネジメント・デザイン・エンジニアリング・データサイエンス・行動心理学・リスクなど、他分野の知識経験を組み合わせる必要のある総合格闘技的な側面が好きでした。この分野は今でも私のキャリアの軸になっています。


ープランBを捨てる決断ができた理由は何ですか?

1つはその当時の状況が自分にとってあまりに魅力的ではなかったことです。人生って自分で選んだ決断の積み重ねじゃないですか。自分が意思決定しないと苦しい状況がずっと続くだけなので、自分で新しい道を選択して変えていかないとと思い、転職を決断しました。


ーその後はどんなお仕事をしていましたか?

2社目はFlyDataというスタートアップ企業にグロースマーケターとして入り、SEOや広告、商品購入ファネルの効率化やアナリティクスなどを行いました。

その会社が提供しているサービスがエンジニア向けのサービスだったので、マーケターの僕もエンジニアの課題・ニーズを理解しないといけないんですよ。ただ、初めは、使われている用語も分からなければ課題も分からない。

その時から究極「その人にならないとその人の痛みはわからない」という観点があったのでSQLを勉強したり周りのエンジニアにペインを聞いたり、大学時代に趣味で行っていたプログラミングを再開したりなどして、その痛み、事業を進める上での悩みを解ろうと努力しました。

FlyDataは2年半くらい働きましたが、事情があって日本に帰ることになり、入社したのがUber Japanです。


立ち上げに携わったUber Japan


ーUber Japanに入社した経緯を教えてください。

転職のために8社くらいを並行して検討していましたが、どこの会社も話を聞けば聞くほど自分にとっては合わない部分が見えてきてしまいました。でも、Uber だけは違いました。個人的に車に興味がないこともあり、当時配車の会社であったUberにも正直あまり興味がなかったのですが、面接プロセスでエクセルを使った分析の課題をやらされたり、面接してくださった方々の思考の深さや経験の面白さが魅力的でした。また、新規事業系をやりたいということも面接中ずっとアピールしていました。そんなUberでありがたくもご縁をいただけたので、当時5~6人ほどしかメンバーがいなかったUber Japanで働くことにしました。

当時のUber Japanとしては、まずはUberのファンを増やしていきたかったため、新規事業の担当として「購入頻度がある程度高い」「ブランドを認識する機会が多い」「Uberの強みであるロジスティックス関連の技術」などを軸に、既存の法律の中で実現できる新しいサービスを何個か考えて検討していました。そんなタイミングで、海外でも上手く行き始めたのが食べ物のデリバリーのマーケットプレイスビジネスである「Uber Eats」でした。

やると決まってからは、協力いただける飲食店を増やそうとひたすら泥臭い営業をする毎日でした。その時、僕は営業をした経験がなかったし、営業のコミュニケーションに苦手意識もあったので、正直心理的にはきつかったです。日本での営業の商慣習も知らなかったので、6月終わりの猛暑の日に、スーツにネクタイで飲食店様に掲載をお願いをしに周っていました。

そんな中ありがたくも順調に多くの飲食店様にご掲載をいただき、無事サービスも立ち上がりました。私自身はUber Japanで1年半くらい、立ち上げからある程度サービスが成長したところまで携わりました。その次の会社として選んだのがこの会社、Rebaseです。


Rebaseのビジネスと社長の人柄に魅力を感じた


ーRebaseに転職したのはどうしてですか?

Uber Japanでは、Uber Eatsの成功がある程度その延長線上にあることが見え始めました。事業を回していく中での役割分担も進み、各領域の専門の人がいる状況も整えられていった中で、私自身は次なるチャレンジをしたいという思いが強くなりました。

そんな時に、海(Rebase社長、佐藤の愛称)と再会しました。初めに会ったのは大学時代です。シリコンバレーで出会った海とは、アメリカにいた時から一緒に小さなプロジェクトを回したりしていました。旅行のプランを自動で考えてくれるサービスを作ろうと一緒にプログラミングをしたこともあります。それらは頓挫したものの、いつか何かを一緒に実現したいと思っていたんです。

ーRebaseのどこに魅力を感じたんでしょうか?

instabase(インスタベース)の話を聞き、スペースのマッチング事業に魅力を感じました。というのも、インスタベースがあれば、使われなければ無価値となってしまう空間に、本当に少しの費用で価値が生み出せてしまうんです。例えばUber Eatsの場合、飲食店は追加売上に対して食材費で30%~40%ぐらいかけていますが、空間の場合の追加費用は清掃費くらいで、追加売上に対する追加コストが非常に低く、画期的だと思いました。

しかも、その空間の中で行われる体験が誰かの人生を根本から変える可能性があることが面白くて。たとえば、普段狭い部屋に住んでいても数千円でラグジュアリーな空間を3時間貸し切りして盛大なパーティーができますし、夢だったヨガ教室を1個のスペースを借りることから始めて大人気になり、人生が変わった人が実際に何人もいます。

純粋に感動しました。より自由な生き方を提供できる、世の中に大きなインパクトを与えられるサービスだな、と。

海がその中で話してくれた課題は僕が今までUberなどで経験したことがある課題ばかりで、自分が価値を出せるな、解決できるなとも思い、この会社にジョインを決めました。

ー 空間シェア事業の面白さや社会的インパクトの大きさに惹かれて入社を決めたんですね。

そうですね。でもそれだけじゃなく、社長の海に誘われたのはかなり大きかったです。
海は非常に真っ直ぐで、絶対に裏切ることがないと心から信じられる人。社会に出てから思ったんですが、ここまで「暖かい人」はそうそういないんです。すごく魅力的な人柄をしていて、是非一緒に何かを成し遂げたいと思いました。




後編では、他の企業を経験してきた中でわかるRebaseの魅力やRebaseにおけるマーケターとしての働き方についてお聞きしました。

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