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理学療法士の大学院受験(6月にやること)

こんにちは。
公衆衛生学の知識を使って、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

学識がある医療従事者が増えると、これまた健康的な社会に近づくのではと考えているので、先輩理学療法士として、後輩のキャリアアップも支援できればと、進学に関する記事も書いています。

この記事を読まれている方は、少しは進学に興味がある方と推察します。

私は、元々専門学校卒です。働きながら通信制大学に行き直して、キャリアの中で2回の大学院生活を経験しています。
この選択は、結果的には良かったと感じています。

私がスムースに進学できたのは、近くに実際に行っている人が居たことと、その人に相談できたことが大きかったと思います。

進学してみたいけど、モデルケースが無い人のために、前回記事の続編を書きます。



さて、先に記事を出しました、おぼろげながら、どのような分野を学んでみたい、どの大学に行ってみたいという気持ちになってきたでしょうか。

↓大学院進学を考えた時に、最初に読む記事


さて、記事の更新が遅くなり、今のタイミングでも少し遅めかなとも思っていますが、進学に向けて6月にやっておくことを書いておきます。

実は、理学療法士の大学院受験というのは、タイミングが難しいと思っています。

一つずつ確認していきましょう。


‖ ①大学院進学に対して相談したら、上司や院長は何と言っていましたか?


私の場合、1回目の時と、2回目の時はトップの人が違いました。また、院長の方針や、病院の雰囲気も違いました。

1回目の時の上司は「おお、ジローちゃん、そんな向上心があるのか。できるだけ協力するからね。●●さん(私の先輩で、すでに私の行きたかった大学院を卒業していた)の所の大学院ですか?頑張ってね」で、トントン拍子に話が進みました。

2回目の時の上司は「いやー、大学院より病院の中の事を頑張って欲しいんだよね。ジローちゃんだけ休みを固定するとさ、他の人も休みを固定して欲しいって人がいるから不公平になるじゃない。ちょっと考えさせて」と渋られました。なかなか話が前に進まず、間に他の人にも入ってもらい、やっと許可が出ました。

(前回も、結果的に大学院だからといって通常業務でご迷惑をかけたことはないと思っているので、結局は休みの固定の件だと思うのですが)


‖ ②大学院の授業日には休みがとれそうですか?


私の病院では、4週間のうち8日休みを取れる勤務になっています。大学院の講義の日が、1回目も2回目も火曜日だったのですが、休みを固定にしてもらうことで最低限授業に出る日は、職場の休みを確保できました。

隣の病院で、私と同じ時期に大学院を目指していた理学療法士がおり、その方とも情報交換をしながら進めていました。ところが、そちらの病院では、働く日数と条件が全く一緒なのですが、「もし火曜日を固定休みにするなら、常勤からパートに代わってくれ」と言われたようで進学を断念したようです。

進学には、入学金、学費、書籍代などかなりのお金が必要なので、できるだけお金の確保もしつつ話を進めたいですよね。

私は、交換条件として日曜日をフル出勤にして、平日の休みと交換することで折り合いがつきました。この辺りは、また別に記事を書く予定です。

基本的に、働きながら大学院に通うという選択肢がない教室もあります。
よくリサーチをしましょう。


‖ ③可能であれば、院内のデータを使えそうですか?


コロナ禍になってデータを他の病院に取りに行くことが難しくなっています。倫理委員会の承認なく研究を始めることはできませんが、そもそも研究倫理委員会がない施設もあると思いますし、データの数も集めることが難しいなら、どのように数を集めるか考えておきましょう。

大学院は勉強しにいく場所ではなく、研究しに行く場所と頭を切り替えましょう。2年で一応完結できるテーマにするため、データ収集はキモです。

実際の教室面談の時に聞かれると思います。

教室が所有しているデータを解析している院生もいました。自分自身でデータが用意できない場合はどうするか考えておきましょう。


‖ ④教授(指導教員)との面談の前に、実際にその教室に通っている人とコンタクトをとる


自分の病院・施設で大枠を確認しながら、行きたい研究室に行った人にもコンタクトをとってみましょう。最近は、SNSもあるので、ハードルがかなり下がったと思います。

それが、難しければ、教室のホームページから雰囲気を探ったり、実際の大学院の日程などが書いてあるかもしれません。
不明な場合は、メールなどで教室に問い合わせてみると良いでしょう。

試験には受かった。やっと通えるとなった後に、仕事場と折り合いがつかずに、大学院を休むばかりになると、全てが勿体無いですから。


‖ ⑤自分が行いたい研究の計画の草案を書く


書式は、どうでも良いので、とにかくPCの文書作成ソフトを起動して、研究の草案を書いてみましょう。

どうせ、面接の時か、受験日(午後からの口頭試問など)でキツく聞かれます

教室の訪問の時に、これがしっかりしていないと、入学した後に、この内容に関しては、うちの教室ではフォローできないという話になれば、教室選びや、指導教員選びから間違っていたということですよね。

論文を書くために、常にPCを打ち続けるという生活が待っていますので、今から慣れておきましょう(爆


‖ 今後の予定


前期の試験は8月末くらいの事が多いので、7月中には、計画を頭に入れて教授の面談に行く必要があります。1ヶ月間、職場の調整と合わせて、しっかり研究計画を練って、7月の1〜2週で面談にGOです。

6月頃には、多くの学校で、大学院説明会が始まってきますので、この情報にも敏感になっておきましょう。

最終的には1月末か2月の後期試験で合格が出れば良いのですが、夏にワンチャンス試験を受けて、受かるも落ちるも勘を養っておくのも手でしょう。


この記事を読まれた方が、少しでも良いキャリアに行けるきっかけになれれば幸いです!


また、機会があれば、大学院受験に関するTipsを公開します。


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