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「楽しそうに仕事してたやん」

何度も言われました。何故そんなに楽しそうに見えたのか不思議でなりませんが、不幸そうに見えるよりは良いか。いや、不幸そうに見えた方が何か手を打ってもらえたのか。今となっては分かりません。

コロナ禍でリモートワークが中心になっていたこともあり、チャットで退職をご報告することが多かったのですが

「ええええええええええええええええええええええええええ」

という文字列をたくさん見たことも良い思い出です。

今回は退職のご挨拶をした時の反応をまとめてみました。

1.同じ部署のメンバーから

異動してまだ1年弱、コロナ禍のど真ん中で飲み会もほぼ無かったので付き合いは浅く、大きな混乱も動揺もなく、粛々と引継ぎをしました。何年か続けていたら辞めにくかったと思います。先延ばしにしなくて良かった。

異動前からお付き合いのあった先輩からは「どこの会社に行くねん、○○社か?△△社か?」と繰り返し聞かれましたが、最後まで言いませんでした。

2.過去のメンバーから

関係の濃かった人、特に30代後半を超ヘビーなプロジェクトで一緒に過ごしたメンバーには伝えたのですが、ほぼ全員びっくりしていました。チャットでキーボードのEボタンを押しっぱなしにして驚きを伝えてくれた先輩、廊下でアニメのようなリアクションで驚いてくれた同僚、何かの聞き間違いではないかと何度も聞き直してきた同僚、涙声で電話をくれた後輩。
何人かとは退職後にちょっと飲みに行ったのですが、まだ誘えていない人がいるうちに随分時間が経ってしまいました。コロナ禍おそるべし。

やはり多くの人に転職先のことを聞かれ、仲の良かった同僚にうっかり言いそうになりましたが「誰にも言わないことにしているので」と沈黙を貫きました。給料は横ばいなので、心配も嫉妬もしなくて大丈夫です、と(笑)

そう言えば他部署の人から転職先のことを聞かれたときに、家族にしか言ってないんですと答えたところ「何言うてんねん、俺らは家族みたいなもんやろ!」と調子のいいことを言う人もいました。その後も顔を合わすたびに「家族や家族!」おもろいおっちゃんでした。

誰が最初に聞き出すか、賭けてたのかもしれません。
みんな負けやで。

3.過去の上司から

ご挨拶をした時に一番理解を示してくれたのは前述の30代後半にお世話になった2人の上司でした。今から振り返っても、この人達と仕事をしていた頃は一番しんどかったけど幸せだったなぁと思います。ずっとこの人達の部下だったら辞めてなかったかもしれません。

なお、30代前半の暗黒時代を過ごした上司に「ウチの部署に来てもらうつもりやったのに」と言われた時には、こりゃ早く辞めて良かったなと思いました。暗黒時代の話はまた別の機会に。

4.人事から

何も反応が無いので退職日まで何も無いかなと思っていたら、辞めるのはしゃあないけど忌憚のない意見を聞かせてほしいという話になったらしく、外部コンサルさんのヒアリングを受け、色々と忌憚のない意見をお伝えしました。とは言っても多少はオブラートに包みましたよ、多少は。

ほぼ同じタイミングで、以前にプロジェクトでご一緒した人事の管理職に突然会議室に呼ばれ「なんでや、こっから上がっていくとこやんか」と(おそらく個人的に)慰留されました。人事の管理職に言ってもらえたのなら出世する可能性があったのかもしれませんが、まあ後の祭りです。

ちなみに退職日に手続きをしてくれた人事担当さん(同世代、転職組)からも、次どこ行くのと聞かれました。理由を聞いたら明らかに給与ダウンしそうな転職をする人が多いそうで、心配してくれたみたいです。

5.先に辞めた同僚から

「まあ辞めて正解じゃないですかね」と言ったのは一足先に退職して他の会社で頑張っている元同僚。他にも何名か退職後に連絡を取りましたが、後悔していると言った人はいませんでした。みんなそれぞれに前向きな理由で辞めていった人達なので当然っちゃあ当然なのですが。


ざっとこんな感じです。
トラブル防止のため転職先は誰にも言わないように、と1回目の転職をした時にエージェントさんにアドバイスを頂いたのですが、長い時を経て今回も教えを守りました。知りたい理由を想像するにこんな感じ。

・単なる好奇心(=井戸端会議のネタ)
・自信を持ちたい(=同じように転職できるという期待)
・退職を断念させたい(=そのための情報収集)

自分にとってプラスになる要素は無く、リスクだけがあると思います。会社を辞める皆さんは秘密を守り、自分の身を守られることをお勧めします。(仮に後から引きこみたい人がいたとしても、退職後で間に合います)

今回は少し長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
次回は転職に伴う諸々の手続き(前職・現職)を書こうと思っています・・・が、あまりにつまらない内容になったら別のことにします。

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