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それでも僕は光を集めた(連作短歌)

果てしない光の洪水追いかけて
つかむ手のさき君がこぼれる



まばゆさと一途なひかり焼きつけて
心は絶えずうつろいさまよう



枕元隣で笑う君に飛び乗るベッドのなかで星がまたたく



銀髪の陰で瞼の惑う揺れ
毛布に潜る君のやさしさ



きらめいた夜空の星の真ん中でほどけた心をつなぎ直して



柔らかな光の君を抱き寄せて目が覚めたなら独りだと知る

 

コツコツと積み上げた日々が壊されて
それでも僕は光を集めた

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