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世界の美しい瞬間 35

35 次世代型

かつてバスケ部に所属していた。

今でも自転車で夕方体育館の傍を通るとき、
床をドリブルで叩いたり、シュートしたボールが床から跳ね返る音、バッシュが床を擦るキュッキュッという音が、ない混ぜになったざわめきを聞くと、
胸がきゅんとする。

わたしは田臥選手世代で、彼が現役で活躍していることを耳にすると励まされる一人だ。

わたしがバスケ界を離れてから、高校時代にお世話になった先生はその後県内随一の名監督に、先生の息子さんはBリーグへ所属するなどと、時間が流れた。

細かな世代交代が何度も何度もあり、今や日本バスケ界では八村塁選手がNBAに入団.......凄い早さで時代が動いている気がしている。

そして、来年のオリンピックでは新種目となった3on3はプロリーグができている。

3on3がアマチュアストリートでしかなかったことを考えると、物凄くぐっと1歩前へ進展した感じがしたものだ。

まったく偶然なのだが、先日平安神宮周辺に用があって行くと、京都で初開催となる3on3のプロリーグ、EXE PREMIERの最中に行き当たった。

関東からもチームを呼んで、フードブースもあり、なかなか盛況である。
既に熱心なファンの方もたくさんいらして、揃いのTシャツを着ている。

MC(でいいのかな.......?)の方は試合開始前のチアリーディング前から試合中、ずっ.......と中継も兼ねて喋り倒している。プロだなぁ。
チアの女の子たちめちゃ可愛かった。得した気分。
そしてもちろん、プレーヤーの方々のバスケをするために鍛えられた肉体美もときめきだった。

そして、試合前から試合中もずーっと音楽が鳴っている。わたしはJ-POPかバンド系か洋楽ロックあたりしかほぼ聴かないので何系かよく分からないが、3on3のゲームリズムに合っている。

何より、ゲーム展開がバスケよりかなりスピーディー。休む暇もなく攻防の切り替えがあるので、インターバルがほぼない。

昨年までBリーグ選手だった方や、海外からEXEに来た選手もいて、選手同士の当たりやぶつかりも激しい。
試合時間が短いとは言え、かなりハードであることには間違いない。

3on3の魅力のひとつは、バスケのコートと同じながら、観客がより近くで観戦できることだ。
選手同士の接近戦の臨場感がハンパない。

熱中症になりそうなくらい暑いさなかだったが、気温のせいだけでなく、その場の温度が高かった。

スポーツ、音楽、MC、チア、フード、ドリンクなどなど.......色んな方面の力がミックスアップされて、体育館という箱物がなくても、ないからこそできる文化を作りつつあると感じた。

次世代型として、バスケと3on3が互いにエリアを侵すのではなく一部共有する体制をとることで、選手やバスケ界全体を高め合える場所であるといいな、とすごく思った。

ラグビーに7人制があるみたいに、何をどう選んでも、可能性が一種の社会的なかたちとして広がるのはいいな、と思う。

1人でも多くの人が、プレーヤーであることを選べたり、プレーヤーでなくても好きなスポーツに関われる可能性が増えるなら。

もちろん内部に関われば問題もあるだろう。
けれど、問題は問題として置いたままにせず、乗り越えるべきプロジェクトとしてこつこつやった誰かがいたから今この形になっているのだ。

現在の時点でスポーツでお金を稼ぎたいなら、クリケットのプロ選手を目指すのも手だと思う。
だが、心がときめいたスポーツこそが、もちろんクリケットふくめ、その人にとっての正解なのだ。

お金にならなくても3on3を楽しんで続けて来た誰かがいたから、今こうした具現化が起きている。

バスケだって何十年前は日本にはなかったのだ。

そういった先人に感謝し、そして後続へ繋いで行くために、今心ときめくことを、歳を重ねてもし続けたい、と思った。

そうすれば、思ってみてもないことが次世代型として目の前に現れたり、もしくは拙いながらもかたち作ることが出来るかも知れない。

可能性は無限である。

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ありがとうございます\(ϋ)/ご縁に感謝♡♡
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京都在住ヒカリヒト。ライター・旅人・衣類クリエイターなどなど。 http://lightsounds.thebase.in 天空羽衣プロダクツを展開。 https://jp.japanlivingarts.com にて日本文化の記事を連載中。