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イベント本数を2年で100倍増加させた、地味だけど効果的だった運用改善の話

こんにちはREALITYでPM(プロダクトマネージャー)をやっているマカロニです。

この記事ではREALITYで開催するイベント本数を増加させるべく行なった運用業務の改善についてお話していきます。

REALITYにおけるイベントの歴史

まずREALITYのイベントに関して軽く説明します。
REALITYでは配信を楽しんでいただくために、イベントを毎週開催しています。

イベント期間中、配信者は配信した日数や視聴者の方から送られるギフトによってイベントスコアを獲得することができ、そのイベントスコアに応じて特典をもらうことができます。

これまで開催されたイベントではアプリ内で使用できるアバターアイテムやバッジ、REALITYで放送される公式番組の出演や音楽ライブへの出演権などさまざまな特典を提供してきました。

自分のアバターがプリントされたTシャツアイテムを獲得できるイベント
REALITYで配信される公式歌番組に出演できるイベント

ただ、当然のことながら最初からこのように多くのイベントを実施できたわけではなく、イベントを実施し始めた頃は月2本ほどしか開催できていませんでした。

それが今では月に200本以上開催するまでに数を増やすことができています。

イベントの本数を増やしたことでより多くの配信者の方に参加いただけるようになり、結果としてイベント期間中の配信時間、配信日数、ギフト量が増加し、これからも注力していくポイントの一つになっています。

本数増加に伴う運用工数の増加

今回はこのイベント本数をどのように増加させていったかというのを運用工数の観点からお話していきます。

運用工数と聞くと直接的な施策ではなくその裏の話なのであまり話に出ることも少ないかもしれませんね。
しかし、REALITYが成長するにはこの部分の改善が必要不可欠なものでした。

というのも、当然ですが実施するイベントの本数が増加すればその分だけ運用にかかる工数も上がります。担当スタッフの数にも限りがあるため、特に何もしなければ工数の問題で実施できるイベントの本数に限界がきます。
イベントの本数を増やせば増やすほど良い効果を得られることがわかっていたため、本数の増加が止まるのは成長を止めるのと等しいことでした。
そこで、運用方法を改善し工数を大きく削減するため以下のことに取り組みました。

  • 定期開催イベントの自動化

  • タグによる時刻の自動入力

定期開催イベントの自動化

開催しているイベントの中には同じものを定期的に開催しているものがあります。このようなイベントを開催する際は社内で使用している入稿ツールを使って公開の設定を行っています。初めの頃は同じ内容であっても、手作業でデータ入稿を行なっていたのですが、これを自動で同じイベントが入稿されるようにしました。

イベントを入稿する際に使用している社内ツール(一つ一つの入力が大変、、、!)

自動化したいイベントを設定する際は、開催したいイベントページやそのイベントで配布する特典の情報などを一度だけ入稿します。そしてそのイベントをどのような間隔(週毎、月毎など)でいつまで開催したいかを設定するだけで終わります。

これだけで、例えば半年先まで自動化の設定をすると毎週やっていた入稿作業を半年先まで0にすることができます。

イベントによりますが、イベントの入稿作業には1本あたり数十分かかっていたので、仮に200本のイベントに対してそれぞれ15分かかっていた作業を自動化できたとすると3000分(約6日分)の工数を他の作業に当てることができるようになります。月に20営業日あるうち6日分の工数が削減できたとするとかなりいいですよね。
また、この改善の効果はこれにとどまらず他にもいい点がありました。

一つは手入稿によって発生していた間違いがなくなったことです。
イベントが開催された後に内容にミスが見つかれば正しい内容に修正し、間違いを訂正したお知らせを掲載するなど追加で工数が発生します。自動化したことで、ミスも減ったためその部分の工数も0にできました。

もう一つは単純作業をなくすことができたことです。
時間的な話ではないですが単純作業って辛いですよね。可能であればその時間を新しい企画を考える時間などに使えた方が楽しいと思いますが、これによってそれを実現できました。

REALITYでは、効率化によって生産的な作業に時間を割くような意識が自然とあり、このような改善はイベントに限らず色々なところで実施されていますし、そのための努力は惜しまない組織だと思います。

タグによる時刻の自動入力

定期イベントを自動化できたことで大きく工数を削減できましたが、それでも中には自動化できないものもあり、どうしても手作業で入稿をする必要があります。

イベントの入稿をする上で必ず発生していた作業が、イベントページ内に記載されている時刻の修正です。イベントの開催期間、特典の配布期間などなど仮に配布する特典が変わらなくてもイベントの開催期間などは変わるのでその部分の編集は必ず発生していました。

しかも時刻はとても重要な情報であるのでミスすると訂正の対応も大きくなってしまい、その部分を自動化できるかどうかは重要でした。

タグで自動設定された時刻表示

そこで自動化のために用意したのがイベント開催期間を基準に自動で規約にテキストが入力されるタグです。規約内の任意の場所にタグを埋め込むことで、自動でイベント開始時刻やイベント終了時刻を基準にした相対的な時刻を表示することができます。

システムで管理する都合上、規約とは別にイベント期間の入力は必要なため、その入力によって規約に自動的に反映するようにしたことで規約の方では編集が必要なくなり、それによって規約を編集する作業をなくすことができました。

この機能は先に述べた自動化対応したイベントでも使用しており、タグによって毎週記載が異なる部分にも対応できたことで自動化ができています。

まとめ

  • 定期開催しているイベントの自動開催

  • タグによる時刻の自動入力

の二点を行うことでイベントの入稿にかかっていた工数を大きく削減した事例を紹介しました。

「改善」という言葉を聞くと、ある施策によって数値を改善しました!というような話が想像しやすいかと思いますが、今回は運用工数の改善という裏側の話をしました。

REALITYではトップスピードで成長を続けるため、削減できる作業は削減し、より生産的なコトに時間を割くことを重要視しています。

ですが、それでもまだまだ開発者の人数が追いついてないのが現状です。

REALITYでは現在PMを絶賛採用強化中です!
まずは気軽にカジュアル面談からでも歓迎ですので、是非ともよろしくお願いします!


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