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競馬風に見るパリオリンピック 男子800m走 出馬表

パリオリンピックが近づいてきました。
このnoteでは800m走を競馬的な目線で楽しむことを提案しています。

出場選手の実績を出馬表風にまとめました。
馬券は買えませんが、ぜひ個人でレース観戦を楽しむために予想をしてみましょう!
後半には有力な前哨戦の動画もありますので、ぜひ見てください。


出馬表

出馬表は上記のPDFが見やすいので、ダウンロードしてもらえばと思います。同じ出馬表の細切れ画像を下に貼っておきます。
出馬表の詳細な見方はこの note の最後にまとめています。
netkeiba と同様に、G1 相当のレースが黄色、G2 相当のレースが青、G3 相当のレースがオレンジで示されています。

有力な前哨戦レースの紹介

ダイヤモンドリーグ (DL)

陸上競技は、ダイヤモンドリーグという国際大会が定期的に開かれています。
ダイヤモンドリーグの中で、最後のシーズンチャンピオンを決めるレースがダイヤモンドリーグ決勝 (DL決勝) です。
今回の出馬表で、世界陸上の準決勝、オリンピックの準決勝、世界室内陸上決勝以外の、レース名が青く色がつけられたG2相当のレースは全てダイヤモンドリーグです。

6月末でオリンピック出場選手が決まり、戦力の分析もこれでできるな、と思っていたら、7月7日のパリで開催されたダイヤモンドリーグでとんでもないことがおきました。
有力選手と見られるワニョニセジャティトゥアルらメンバーの揃った Meeting de Paris Stade Charléty です。

ここで勝ったセジャティが1分41秒56というすごいタイムを出しました。それだけに留まらず、このレースを走った5人が歴代世界記録10傑に入るという、超高速決着となりました。

7/7 時点での世界記録10傑

ペースメーカーはつけながらも、ワニョニが超ハイペースで先頭、2番手で引っ張り、逃げ切り粘り込みか?と思いきや、後ろからセジャティトゥアルが差し込んできて、3人がもつれてのゴールでした。
セジャティワニョニはもちろん強く、メダル有力ではありますが、3着トゥアルは地元フランス勢、さらに持ちタイムもこれで出場選手中3位となり、メダルの期待がかかりますね!

しかし、衝撃はこれで終わりません。
7月13日にモナコでダイヤモンドリーグ Meeting International d’Athlétisme EBS が開催され、セジャティがパリでの記録をさらに更新しました。

パリで食い込んだ歴代世界記録10傑も更新しました。歴史上3番目に速いタイムです。

7/13 時点での世界記録10傑
アタウイがランクイン

セジャティは一気に0.1秒もタイムを詰めて連勝、もはやオリンピック金メダルに隙はないのかもしれません。
トゥアル
はパリに続いて好走したものの3着で、2着にはスペインの伏兵モハメド・アタウイが入り、歴代9位の好記録をマークしました。
世界陸上覇者のマルコ・アロップは先頭で粘るも6着惨敗。
持ちタイムの不安がもろに出ている感じはします。
本番までにタイムを詰めれるかに注目です。

パリで2着惜敗のワニョニがビッグタイトルを取ったレースが、2023年のダイヤモンドリーグ決勝です。
1分53秒あたりからが男子800mです。

このレースでは4番手追走から徐々に順位をあげて、最後に見事な伸びを見せました。ワニョニはオリンピック本番で、前に出たほうがいいのか、控えたほうがいいのか、どうなのでしょうね?
セジャティよりも5つワニョニが若いということを考えると伸びしろは大きいですし、セジャティを止めれるとすればワニョニが最有力であると思います。

2023年世界陸上決勝

パリのダイヤモンドリーグを走らず、モナコで負けたアロップですが、昨年世界陸上のビッグタイトルを取りました。
世界陸上は、カナダのアロップと、ケニアのワニョニの一騎打ちとなりました。

先頭を引っ張るワニョニに対し、序盤最後方に控えるアロップという展開。
400mからアロップが進出し、残り250m付近で先頭に立つとそのまま押し切りました。
ワニョニはしっかりと2着に粘り込みましたが、かなりアロップの強さが際立つレースとなりました。
この瞬間は、かなりの力の差をつけて、アロップが一番強いはずだったのですが、1年で力関係は変わってきたように見えますね。

2022年世界陸上決勝

2022年にオレゴンで開催された世界陸上を勝った選手は今回のオリンピックには出ませんが、2着セジャティから、アロップワニョニムーラトゥアルと6着までは今回のオリンピックも走るメンバーです。

アロップは粘りきれませんでしたが3着にしっかり残しましたし、4着ワニョニは当時まだ18歳ほどです。
ワニョニは若く成長をし続けており、まだまだ伸びしろがあります。
過去から見ればワニョニの成長がよくわかりますよね。

出馬表の見方

参加選手について

競馬と同じく選手を18人まとめていますが、実際にはパリオリンピックには45人の選手が参加します。
6月30日時点までの選考レースでのタイムにより参加選手は決まりますが、6月30日時点での世界ランク順に上位18名に馬番を振っています。
オリンピック参加選手中、実力順の上位18名と思ってもらえればいいかと思います。

実際のレースは、予選→準決勝の2レースを走り、上位成績者から8名が決勝レースに進出します。
決勝レースがメダルを賭けたレースで、これは8人でのレースとなります。
この表に名前のない選手が予想外に好走し、メダルを獲得する可能性もあることは理解しておいてください。

シーズンベストは、2024年にその選手がマークしたベストタイムです。
あくまでシーズンタイムですので、2023年以前ににもっと良い記録を出している選手もいます。
出馬表18人中、最も速いシーズンベストタイムを黄色、2番目のタイムを青、3番目をオレンジで示しています。

過去の参加レース

レースの格付けに応じて、レース名に色をつけています。
実際の陸上でのレース格付けを元に、私が競馬でのG1からG3、平場相当を判断しています。

ネットケイバのサイトと同じく、最も格付けの高いG1相当のレース (実際には OW、DF) を黄色、それに準じるG2相当のレース (実際には GW、また特別に OW ランクの準決勝) を、その次の格付けのG3相当のレース(実際には GL、また特別に GW ランクの準決勝) がオレンジで表示しています。
色のついてないのレースは格付けの低いレースです。

実際の陸上競技は上記のように10カテゴリーあり、ランク分けがされている。
オリンピックと世界陸上が最高ランク。

また、表示しているレースは、その選手が直近で走った全てのレースを示しているわけではありません
2024年に走った重賞レース相当は全て記載しているつもりですが、平場のレースは特別に好タイムでも出ていない限り記載していません。
2023年については、ダイヤモンドリーグの決勝 (G1相当)と世界陸上 (G1相当) についてのみ記載しています。
それ以前については、2021年の東京オリンピック (G1相当) のみ記載しています。

上がりタイム、通過順位、ペースについて

世界陸上、世界室内陸上と、ダイヤモンドリーグの一部のレースについてのみ、100mごとの各選手のラップタイムが公表されていたため、まとめています。
通過順は200mごとで、200m-400m-600mを通過した時の順位、上がりタイムはラスト200mの走破タイムです。
ペースは、ひとつのレースについて全選手共通の数値で、そのとき先頭を走る選手が、最初の200mを通過した時のタイムと、最後の200mを走破したタイムです。

上がりタイムの順位については、比較検討をしていないため、求めていません。ですので、上がり順位に応じた色はつけておりません。

着順とゴールタイム以外の詳細な記録が見つからなかったレースは、通過順などを記載できていません。

さて、予想を聞かせてください

色々紹介してきました。
誰が勝つのか気になってきたでしょう?
みなさまの予想を、コメントでぜひ聞かせてくださいね!
気軽にコメントもらえたら嬉しいです!

ちなみに私の予想ですが、どう考えてもセジャティワニョニの2人が抜けていると思いますが、どっちが勝ってもおかしくないと思っています。
3着はトゥアルアタウイもいいですし、アロップも巻き返していい気はするので、ちょっと混戦かなと。
下手に3着選んで買うより、馬連2-3がいいと思いますね!

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