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競馬風に見るパリオリンピック 女子800m走 出馬表

パリオリンピックが近づいてきました。
このnoteでは800m走を競馬的な目線で楽しむことを提案しています。
女子なら、リアルウマ娘とも言えるかもしれないですね!

出場選手の実績を出馬表風にまとめました。
馬券は買えませんが、ぜひ個人でレース観戦を楽しむために予想をしてみましょう!
後半には有力な前哨戦の動画もありますので、ぜひ見てください。


出馬表

出馬表は上記のPDFが見やすいので、ダウンロードしてもらえばと思います。同じ出馬表の細切れ画像を下に貼っておきます。
出馬表の詳細な見方はこの note の最後にまとめています。
netkeiba と同様に、G1 相当のレースが黄色、G2 相当のレースが青、G3 相当のレースがオレンジで示されています。

有力な前哨戦レースの紹介

ダイヤモンドリーグ (DL)

陸上競技は、ダイヤモンドリーグという国際大会が定期的に開かれています。
ダイヤモンドリーグの中で、最後のシーズンチャンピオンを決めるレースがダイヤモンドリーグ決勝 (DL決勝) です。
今回の出馬表で、世界陸上の準決勝、オリンピックの準決勝、世界室内陸上以外の、レース名が青く色がつけられたG2相当のレースは全てダイヤモンドリーグです。

今回のオリンピックで2強と目されるモラホジキンソンですが、直近での直接対決は5月25日にアメリカで行なわれたダイヤモンドリーグ、Prefontaine Classic です。

ここで、1分55秒78というすごいタイムが出ました。
ハイペースで進んむ中ホジキンソンは中団に控え、ラスト200mから仕掛け、最速の上がりで3馬身モラをちぎりました。
オリンピック参加者中ベストのシーズンタイムがこのレースのホジキンソンで、2位のタイムがこのレースでのモラです。
このレースを見てしまうと、よほどのことがない限りホジキンソン勝つのでは、と思ってしまいますね。

しかし、ホジキンソンは間違いなく強いのですが、G1級タイトルにいまだ手が届いていません。
今回こそは、と臨んだレースではいつもムーがタイトルをさらっていました。
G1級のレース、2023年のダイヤモンドリーグ決勝も同じく、好走するホジキンソンムーに破れます。
2時間16分50秒あたりからが女子800mです。

ホジキンソンのタイムもすごいのですが、勝ったムーの1分54秒97は世界歴代8位となる好記録でした。

また、モロッコで5月19日に開催されたダイヤモンドリーグ、Meeting International Mohammed VI d’Athlétisme de Rabat/Marrakech も気になるレースです。
プルーデンス・セクゴディソが出場者中3位となるシーズンベスト、1分57秒26を出しています。

競馬でもそうですが、タイムが出るレースでは多くの選手がまとめて好記録を出すことがあります。
しかし、このレースではセクゴディソ単独で好タイムを出したのは信頼ができそうです。
セクゴディソはこのレースの他、5月30日のオルソーでのダイヤモンドリーグ Oslo Bislett Games も勝ち、G2を連勝して、今1番乗っている選手のように見えます。
世界陸上で転倒した分、実績が地味に見えがちですが、持ちタイムと直近実績から言えば、いい色のメダルにも手が届く選手と言えそうです。

2023年世界陸上決勝

いつもムーホジキンソンがタイトルを争っていますが、2023年のG1レース、世界陸上で新勢力が台頭します。
昨年のビッグタイトル、世界選手権を制したのはモラでした。

ムーが記録ペースの爆速で飛ばす中、2番手に控えたモラが最後まで伸びきり、4番手追走のホジキンソンの追撃を振り切ったレースとなりました。
前哨戦で負けようともビッグレースで勝つのが強い選手、というのはいつも競馬で見る光景。
G2で最強のレースを見せてもG1ではいつも惜敗、というのも珍しくないことです。
直前のダイヤモンドリーグでは敗れたモラですが、世界チャンピオンの意地を見せ本番のオリンピックでは巻き返せるか、注目です。

さて、3強の一角で、東京オリンピック金メダリストのアシング・ムー選手ですが、パリオリンピック選考レースで転倒があり、オリンピック代表入りを逃しています。
最強の一角のムーがいないパリオリンピックです。
今回はモラホジキンソン共に、ムーがいないのはチャンスと言えそうです。

2022年世界陸上決勝

2022年にオレゴンで開催された世界陸上も最高に面白いです。
このレースもムーホジキンソンの2強と新勢力モラが競い合っています。

最終直線ではムーホジキンソンのあわせ馬、デッドヒート。
アタマ差でのムー逃げ切りとなりましたが、ホジキンソンの追い込みはやはりワクワクしますね!

2021年東京オリンピック決勝

オリンピックの前回大会はコロナ禍の日本でしたね。
やはり前回大会のオリンピックは見ておかなければならないでしょう。

このレースもホジキンソン6番手追走からの見事な追い込みを見せています。
が、逃げ切ったムーには着差をつけられてしまっています。
時間を遡って記事にしましたが、時系列で追えば、ホジキンソンムーとの着差をどんどん縮め、逆転してるのがわかりますね。
しかし、モラが台頭してきています。
つくづく、パリでもムーを見たかったなあと…

出馬表の見方

参加選手について

競馬と同じく選手を18人まとめていますが、実際にはパリオリンピックには45人の選手が参加します。
6月30日時点までの選考レースでのタイムにより参加選手は決まりますが、6月30日時点での世界ランク順に上位18名に馬番を振っています。
オリンピック参加選手中、実力順の上位18名と思ってもらえればいいかと思います。

実際のレースは、予選→準決勝の2レースを走り、上位成績者から8名が決勝レースに進出します。
決勝レースがメダルを賭けたレースで、これは8人でのレースとなります。
この表に名前のない選手が予想外に好走し、メダルを獲得する可能性もあることは理解しておいてください。

シーズンベストは、2024年にその選手がマークしたベストタイムです。
あくまでシーズンタイムですので、2023年以前ににもっと良い記録を出している選手もいます。
出馬表18人中、最も速いシーズンベストタイムを黄色、2番目のタイムを青、3番目をオレンジで示しています。

過去の参加レース

レースの格付けに応じて、レース名に色をつけています。
実際の陸上でのレース格付けを元に、私が競馬でのG1からG3、平場相当を判断しています。

ネットケイバのサイトと同じく、最も格付けの高いG1相当のレース (実際には OW、DF) を黄色、それに準じるG2相当のレース (実際には GW、また特別に OW ランクの準決勝) を、その次の格付けのG3相当のレース(実際には GL、また特別に GW ランクの準決勝) がオレンジで表示しています。
色のついてないのレースは格付けの低いレースです。

実際の陸上競技は上記のように10カテゴリーあり、ランク分けがされている。
オリンピックと世界陸上が最高ランク。

また、表示しているレースは、その選手が直近で走った全てのレースを示しているわけではありません
2024年に走った重賞レース相当は全て記載しているつもりですが、平場のレースは特別に好タイムでも出ていない限り記載していません。
2023年については、ダイヤモンドリーグの決勝 (G1相当)と世界陸上 (G1相当) についてのみ記載しています。
それ以前については、2021年の東京オリンピック (G1相当) のみ記載しています。

上がりタイム、通過順位、ペースについて

世界陸上、世界室内陸上と、ダイヤモンドリーグの一部レースについてのみ、100mごとの各選手のラップタイムが公表されていたため、まとめています。
通過順は200mごとで、200m-400m-600mを通過した時の順位、上がりタイムはラスト200mの走破タイムです。
ペースは、ひとつのレースについて全選手共通の数値で、そのとき先頭を走る選手が、最初の200mを通過した時のタイムと、最後の200mを走破したタイムです。

上がりタイムの順位については、比較検討をしていないため、求めていません。ですので、上がり順位に応じた色はつけておりません。

着順とゴールタイム以外の詳細な記録が見つからなかったレースについては、通過順などを記載できていません。
特に気になったレースについてのみ、レース映像を目で見てわかる数値は記載しています。
自力でストップウォッチを用いて求めた数値については正確性を保証できないため、カッコつきで記載しています。

さて、予想を聞かせてください

色々紹介してきました。
誰が勝つのか気になってきたでしょう?
みなさまの予想を、コメントでぜひ聞かせてくださいね!
気軽にコメントもらえたら嬉しいです!

ちなみに私の予想はホジキンソンがさすがに勝つと思っています。
2着モラまでは堅いのでは?
3着はセクゴディソリーキーあたりかなあ。
モラ3着もあると思うので、1→2、3、12 の3連単ボックス6点かなと!

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