英語の略語を簡単にまとめました。 Part.3 〜経営戦略:前半〜
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は、天気があまり良くなかったとこもあり、1日中家にいました。午後からWeb研修を受ける予定があったので、午前中を中心に勉強し、なんとか基本情報技術者試験の午前のストラテジ系とマネジメント系まで一通り目を通すことができました。
ですが、本番はこっからみたいで、テクノロジ系はそのボリュームが全然違います。まだ触りしか見ていないのですが、ちょっと気合を入れていかないといけなくなりそうです。
今日は、経営戦略に関する英語の略語をまとめました。
DAY10、DAY12に続きPart.3です。
今回の経営戦略は、ワードの数が結構多かったので、2回に分けます。
まずは、前半です。
僕は薬剤師なので、どうしても薬局の経営者目線でワードを解釈しようとしてしまうのですが、経営戦略の英語の略語は、薬局の開設者の皆さんはもちろんのこと、一般の薬剤師さんたちも知っていて損はないのかなと思います。
ちょっと頑張って、図解も作ってみましたので、よろしければお役立てください。
ビジネス戦略
CS
Customer Satisfaction:顧客満足
顧客が自社商品・サービスをどの程度、満足したかを可視化した指標。
DX
Degital Transformation:デジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)
2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念。進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること。
一般的な英語圏の表記では、「Trans」を「X」と略す。
MBO
Management Buyout
Management by Objectives(→Part.1)
会社経営陣が株主から自社株式を譲り受けたり、事業部門統括者が当該事業部門を事業譲渡されたりすること。オーナーから経営陣が独立するための自社買収。
TOB
Take Over Bid:株式公開買付け
あらかじめ期間・株数・価格を提示し、取引所外で株式を買い付ける方法。企業の買収や子会社化。
PPM
Products Portfolio Management:プロダクトポートフォリオマネジメント
企業の展開する複数の製品・事業の組み合わせと位置づけを分析し、全社レベルで最適な経営資源配分を判断する経営手法。1970年代にボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の開発した、製品および事業のポートフォリオのフレームワーク。
SWOT分析
Strengths、Weaknesses、Opportunities、Threats
企業を取り巻く様々な環境を、企業内部の「強み(Strengths)」と「弱み(Weaknesses)」、 外部環境における「機会(Opportunities)」と「脅威(Threats)」に分類整理。
Strength(強み)
企業、あるいはサービスが持つ資源・特徴で、目標達成に大きく貢献しうるものWeakness(弱み)
企業、あるいはサービスが持つ資源・特徴で、目標達成の妨げとなりうるものOpportunity(機会)
企業外部の環境で、企業、あるいはサービスの成長に大きく貢献しうるThreat(脅威)
企業外部の環境で、企業、あるいはサービスの成長の妨げとなりうるもの
VE
Value Engineering:バリューエンジニアリング(価値工学)
製品やサービスの「価値」を、それが果たすべき「機能」とそのためにかける「コスト」との関係で把握し、 システム化された手順によって「価値」の向上をはかる手法。バリューアナリシス(Value Analysis、VA:価値分析)とも呼ばれる。
価値(Value)= 機能(Function) / コスト(Cost)
価値を上げる手法としては、以下の3つ。
同コストで機能を向上させる(V↑ = F↑ / C)
同機能でコストを削減する(V↑ = F / C↓)
低コストで機能を向上させる(V↑ = F↑ / C↓)
CSF
Critical Success Factors:主要成功要因(重要成功要因)(=KSF(Key Success Factor))
経営目標を達成するに当たって経営戦略上、重要となる管理項目。
KGI
Key Goal Indicator:重要目標達成指標
ビジネスにおいて組織や企業が設定する最終的な経営目標を定量的に評価するための指標。経営における最終目標を数値で指標化。
KPI
Key Performance Indicator:重要業績評価指標
重要目標達成指標であるKGIを実現するための日々の行動指針。KGIを達成するための業務プロセスについて目標数値を設定し、その達成度合いを管理していくための指標。
TQC
Total Quality Control:全社的品質管理
品質管理に関するさまざまな手法を総合的に、かつ、全社的に展開して適用し、従業員の総力を結集してその企業の実力向上を目指すもの。具体的にはQCサークル(数名からなる小集団)による活動として展開。
TQM
Total Quality Management:総合的品質管理
TQCを発展させたもので、製品の質だけでなく業務や経営全体の質を向上させるための管理手法。プロセス及びシステムの改善を通して、顧客及び社会のニーズを満たす製品・サービスを提供。「原則(行動原則)」、「活動要素」、「手法」の3つの要素。
マーケティング戦略
4P
Product、Price、Place、Promotion:製品・サービス、価格、流通・売り場、販売促進・広告
マーケティングミックス。アメリカのマーケティング学者「E.J.マッカーシー」がマーケティング戦略上のフレームワークとして1960年に提唱。プロダクトアウトの視点。
4C
Customer Value、Cost 、Convenience、Communication:顧客価値、コスト、利便性、コミュニケーション
マーケットインの視点。
Product(製品・サービス)⇔ Customer Value(顧客価値)
Product(製品・サービス)は、顧客のニーズをとらえ、価値のあるものになっているか?
Price(価格)⇔ Cost(コスト)
Price(価格)は、顧客にとってはコストであり妥当な価値があるか?
Place(流通)⇔ Convenience(利便性)
Place(流通)は、顧客にとって利便性があるか?
Promotion(販売促進・広告)⇔ Communication(コミュニケーション)
Promotion(広告)は、一方通行で終わっていないか?
3C分析
Company、Competitor、Customer:自社、競合、市場・顧客
外部環境の市場と競合の分析からKSFを見つけ出し、自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク。企業の全体像や特徴(強み・弱み)を分析する経営戦略手法。
KSF
Key Success Factor:主要成功要因(=CSF(Critical Success Factor))
事業を成功させるために必要な要因。市場の動向や競合の参入・撤退などの外部要因と、自社の強みやKGI(最終目標)達成に必要な要素などの内部要因。
PLC
Product Life Cycle:プロダクト(製品)ライフサイクル
製品やサービスのライフサイクルを、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの段階に分け、利益の最大化を目指す考え方。
導入期・・・市場の発達の初期段階。需要・認知度ともに低い時期。新技術によって市場が創出されるケース。 製品の使用方法や現在使用中の製品に対する優位性に関する啓蒙活動を重視。顧客へのコミュニケーション。
成長期・・・ 需要が拡大し、他企業との競争が本格化。差別化を図ったり、自社の製品を競合製品とは違うものだと認識するよう、買い手を教育したりする必要性。
成熟期・・・需要のピーク、競争激化。企業が自社の取り分を最大化しようとし始める時期。業界構造は固定化し、少数の企業が大部分の市場シェアを獲得。市場シェアを維持、または拡大。
衰退期・・・需要が減少。売上げ・利益低下。一部の上位企業はキャッシュを生み続ける。それ以外の企業は撤退するか、イノベーションにより新たな価値の創造を行うかのどちらかの戦略。
薬局業界は、ここ(衰退期)に突入しているのかも。
CRM
Customer Relationship Management:顧客関係管理
顧客との長期的な関係を築くために活用する手法。情報の一元化。顧客をより深く理解し、営業活動の向上のみならず、サービス、マーケティング、経営戦略などに活かしていく。
CTI
Computer-Telephony Integration:コンピューター電話統合
コンピュータと電話・FAXを統合する技術。客の電話番号にもとづき、CRMシステムから検索した顧客情報をコンピュータの画面上に表示。潜在顧客や見込み客などのグループ分けや階層化、履歴の記録が可能。蓄積した情報に基づいて無駄な折衝やトラブルの防ぎ、より密接な顧客応対、オペレーターの作業効率化が可能となり、顧客体験や顧客満足の向上につながる。
SCM
Supply Chain Management:供給連鎖管理
原材料が調達されてから商品が消費者に渡るまでの生産・流通プロセスのこと。モノの流れ、お金の流れを情報の流れと結びつけ、サプライチェーン全体で情報を共有、連携し、全体最適化を図る経営手法。
VCM
value chain management:価値連鎖経営
企業の業務の流れを機能ごとに分類し、価値の連鎖と捉える手法。購買した原材料等に対して、各プロセスにて価値(バリュー)を付加していくことが企業の主活動であるというコンセプト。部門個々の業務改善を行うことで顧客視点での価値向上を目指す。
ERP
Enterprise Resources Planning:企業資源計画
企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する考え方。MRP(Material Resource Planning)を一般の企業経営向けに展開したもの。
SFA
Sales Force Automation:営業支援システム
企業の営業部門における情報及び業務プロセスを自動化することで、営業活動が管理するを情報全般をデータ化して、蓄積・分析することができるシステム。営業活動の「見える化」「効率化」「標準化」。
顧客管理・・・顧客情報を管理する機能
案件管理・・・営業活動における案件ごとの進捗状況や詳細情報を管理・把握する機能
行動管理・・・営業マンの営業活動における行動や結果を記録(数値化の可能)する機能
予実管理・・・営業プロセスごと、積み上げられたデータをもとに、担当者や案件,機関などの多角的基準から、売上予測と実績を可視化する機能。
レポート管理・・・営業活動に不可欠な活動報告(日報や週報)などサポートする機能
KM
KnowledgeManagement:ナレッジマネジメント
一人ひとりの従業員の持つ業務上有用な知識(ナレッジ)を部門内や組織全体で蓄積・共有し、従業員の能力の向上や業務の効率向上に繋げる手法。形式知だけでなく、経験則やノウハウ、知恵、コツ、工夫、アイデアなどといった言葉や数値などの形に表しにくく、従来は個人が経験によって積み上げる形で獲得してきた「暗黙知」と呼ばれる種類の知識を組織的に活用しようとする。
EIP
Enterprise Information Portal:企業情報ポータル、社内ポータル
企業内のデータベースを参照したり、業務に必要なアプリケーションを利用したりできるシステム。効果的なナレッジマネジメントの実現。
noteにまとめるとかなりいい勉強になりますね。
これからも続けていこうと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
また、明日。
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