プロデュース。
みなさん初めまして!
QT by quark tokyoの磯です。
僕はProducerという役職でこのチームに在籍をさせていただいており、前職は映像制作会社のProducerとして活動をしていたのですが今だに思うことがあります。
僕がすべき真のプロデュースって何だろう?
映像のproducerと言っても色々な種類の方がいらっしゃると思います。
・テレビ番組のProducer
・映画のProducer
・広告のProducer
・アニメーションのProducer
....
その中で僕が属していたのが広告の映像制作Producerだと思うのですが、
この職種、
他のプロデューサーと比べてかなり限定的だなー。
と7年前の社会人1年目に生意気ながら思いました。
おそらくそれはそれぞれのProducerのゴールによるのではないか?
と思うのですが、こと映像制作における広告のProducerにおいては
予算内でよりクオリティの高い映像を納品する事がゴール。
(勿論その時々のケースバイケースですが。)
つまりそれは言ってしまえば、
金主であるクライアントのそもそもの目的(映像を作る意図)は関係ないのです。
そこから7年経ち色々とあり現在に至るのですが、
現職に転籍をしたのも、もっとプロデュースの幅を広めたい。もっと広告業界を知りたい。
という理由から転籍をしました。
本を読んでみて。
前置きが長くなりましたが、、、(笑)
今回普段本を読まない僕ですが、
折角の機会なので一線で活躍しているProducerの本が読みたい!と思い
川村元気さんの「仕事。」という本を読ませていただきました。
この本は川村元気さんが仕事について考え、
第一線で活躍し「仕事。」によって世界を面白くしてきた人たちの話を聞きに行くというインタビュー式の本なのですが、
非常に面白く本が苦手な僕でも一瞬で読んでしまいました。
内容についてはこの後お話しするとして、この本を通して川村元気さんの
受け答え術についてのたくさんの学びを得ました。
自分よりもはるかに大先輩の方々を前にしてもなお、合図地だけではなく的確に返答し、自分の意見を組み込んだ上で話を広げることができるその姿勢と知識量。
そしてインタビュアーとして話を引き出す力。
普段の生活の中でも様々な人と接することが出来るこの職業で、
人とコミュニケーションを取るのが大好きな僕ですがこれが中々難しい。
いわゆる聞き専になってしまうことも多々あります。
これは今すぐにでも吸収をさせていただきたいと感じました。
さてさて、本書の内容について数々の偉人にインタビューをしていく中で
川村さんが必ず聞いていることは、
・自分と同じ歳の頃何をしていたか?
・仕事で悩んだ時、辛い時、どうやって乗り越えたか?
そしてその中にこそ「仕事」を「仕事。」としている人たちの経験が詰まっていました。
数々のインタビューの中心に残る言葉があるのですが、
その中でも僕の心に残っている言葉は下記になります。
・「学ぶ」と「真似る」は同源-山田洋次-
・自分で星から星座を作ってみたい思いは当然あったし、今でも放棄してるわけではない。-沢木耕太郎-
・"糖衣錠"という方法を思いついたんです。-倉本聰-
・監督や脚本家やプロデューサーなんかがそのために映画を作ったっていうワンシーンがないといけないと思うんだよね。-秋元康-
・作品を観ることと、物を見ることは違うんです。-宮崎駿-
・当事者なのに傍観者の立場に自分を置くところはあるよね。-鈴木敏夫-
これらは全てProducerとしての僕にも当てはまるような気がしていて、
肩書きは違えども皆様方ご自身をプロデュースされているということに気付きました。
そして、考え方一つによって自身も含めたプロデュースの幅を広げることは出来るということにも気付かされました。
やはり狭い池の中にいてはどれだけあがいてもその中の知識や人脈しか広がらない。
でもその狭い池から出て広い広い大海原へ出るということは自分の些細な考え方や行動ひとつで行けるのだと思いました。
更に本書の中で川村さんが最後に下記のようにまとめております。
なぜ仕事を続けるのか?
それはきっと彼らが知っているからだ。
人生を楽しくするのは「仕事。」だということを。
僕自身も時代が違うとも思いましたがこの言葉に関してとても共感しており、「仕事。」というのは仕事でないというか。
「仕事。」のおかげで人生が楽しくなっているという事が現状だと思います。もし何かあったとしても何事も諦めたらそこで試合終了。
これから先、Producerとして自分の意思を持った、狭い視野に止まらず広い視野を持って幅広くプロデュースというもの。そして「仕事。」を楽しんでいければと思います。
そこでタイトルにも同じく。をつけさせていただきました。
みなさんも是非是非チェックして見てみてください。
それでは!