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とあるパンダの仕事術 - 段取り八分とプレゼンの心得 -

こんにちは、QT by オノダです。
どうせなら後輩やウチのスタッフに知っておいてもらいたいことをガンガン文章にまとめようと思いひたすらに書き続けることにました。

そんなこんなで今日はプレゼンの話です。

僕が新卒で入った株式会社オプトにはいくつかの行動規範のような
スローガンが社内に広く認知されていました。
その中でも僕が好きだった言葉の一つに
「段取り八分」
という言葉があります。

これは簡単に言うと
全ての物事の結果は準備の段階で80%成功と失敗が決まっているから
しっかりと準備しておかないとダメですよ!

的なものだと認識しています。

これは本当に言い得て妙な言葉でして、
簡単な打ち合わせでもプレゼンでも、撮影もイベントも
あらゆる仕事において大切なのは本番よりも準備です。

どれだけ準備を綿密にするかで本番の成功失敗は決まります。
ことプレゼンにおいては段取り十分だと言っても良いと思います。

では、広告業界の企画戦略プレゼンテーションにおける
段取りとはなんでしょうか?

普通に考えれば
①クライアントについて調べておく
②市場について調べておく
③ターゲットについて調べておく

そしてそこから
④戦略を作る
⑤施策を考える
⑥スケジュールと予算を作る

と言う基本的な企画書の内容を作り出すことが準備と思われがちです、

ですが、本当に大事なのはこの先だと僕は考えています。

企画書の内容を作った上で、
その企画書をプレゼンしている自分を頭の中で想像します。
そのプレゼンを聞いているクライアントを想像します。
そのプレゼンに同行しているメンバーのプレゼン時の表情と反応を想像します。

そしてその頭の中でのプレゼンテーションをできる限り全力で「ネガティブ」に想像します。
クライアントはとても機嫌が悪く、チームメンバーも眠たくて目も開けられない、
そんな状況を想像した上で、

出来上がった企画書をどうやって説明したら、
その場の人々のテンションが上がり、僕の話に興味を持ってくれるのか?
僕の話している内容に「希望を見出してくれるのか?」

それを頭の中で考えます。

そして同時に、そんな不機嫌で意地悪な気持ちになっているとクライアントは僕の企画書にどんなツッコミと質問をして、どんな痛いところをどうやってついて来たら僕は一番困ってしまうのかを考えます。

そうやって考えると、最初に完成した企画書には驚くほど
突っ込まれると痛い部分が多く存在していることに気づきます。

それに気付ければあとは簡単で、突っ込まれると痛い部分を修正、補強するロジックとデータを持っていくだけです。

そしてハイパー不機嫌なクライアントと寝不足の同僚の興味と耳を
一気に僕の方に向ける「トークポイント」をできるだけプレゼンの序盤に作り出します。

余談ですが僕はプレゼンの前に完成した企画書のページをA〜Eまでに自分の中で分類します。
Eはプレゼン時には見せるだけで「後ほどご確認下さい」とだけ言うページ
Dは30秒以内に話終える結論だけ言うページ
Cは1分かけて企画書の結論プラス補足を簡単に説明するページ
Bは2分かけて企画書に書かれた内容をしっかり全て説明するページ(主にスキームのページ)
Aは何分かけても良いのでそのプレゼンの中でクライアントの僕への興味と好意を1000%高めるページ
→ そのプレゼンの「サビ」となる渾身の1ページ

このAの部分をどこに持って来て、どうやってAをA+に高めるかをプレゼンの前には必ず考えます。

大きなプロジェクトになると企画書も膨大になり、プレゼン自体も長くなります。その全てのページで全力を出すことは話す方も聞く方も不可能だと思います。なので、プレゼン全体をストーリーにした時の観客の感情の流れを先に想像しておくことで話す自分自身も、少しだけ気が楽になります。

「次の見せ場ページが終わればあとはさらっと説明するだけだ!」

って感じで!

そんな感じでプレゼンテーションの段取りの話でした!

いずれにしても全ては準備段階で決まりますので
くれぐれも打ち合わせやプレゼン、撮影、イベントの準備は入念すぎるほど入念に!!

現場からは以上です。