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リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム EPISODE 02 『いきなりトレーニング? まだ素人なんですけど…』 Vol.2

はじめに

 この度は数ある記事、作品の中から本作品(「リザエレ! エレミネイション+ウィンクルム」)をお手に取っていただき、心より感謝を申し上げます。

 度々のお願いで恐縮ですが、お読みいただく際の注意事項を以下に添えさせていただきます。

 本作品は現在『note』のみで連載しております。その他のブログサイト、小説投稿サイト、イラスト投稿サイトでは連載しておりません。この作品は一部無料にて公開しているものですが、掲載されている画像、文章などは著作権フリーではありません。無断転載、コピー、加工、スクリーンショット、画面収録、AI学習はお控え頂くよう、ご理解の程よろしくお願い致します。

 この作品の物語はフィクションであり、登場する人物、場所、団体は実在のものとは一切関係ありません。また、特定の思想、信条、法律・法令に反する行為を容認・推奨・肯定するものではありません。本作には、演出上一部過激な表現が含まれております。お読みの際は、十分ご注意ください。




Chapter 14 「変着のしかた」


 スポーツドリンクを入れたコップを持って、ドリンクサーバーのそばにあるラタンチェアに座った。休憩所には芽瑠と愛叶以外誰もいない。
「ふぃい~疲れた~」
「お疲れ愛叶、どう? トレーニングは楽しい?」
「うん。キツイけど、だんだん強くなっていってる感じがしてすごく楽しいよ」
「ホント? 良かった~。愛叶だけだよ、そう言ってくれたの。今まで志願した子たち全員逃げだしちゃったから」
「志願してきた? 他にもわたしみたいな子たちがいたの?」
「いたよ。愛叶が来るちょっと前に二人志願してきたんだけど、その子たち休憩中にいなくなっちゃたの」
「えっ、それほどキツイってことなんだ……。それを楽しいって思うわたし、なんかちょっと優越感」
「ルートの人と比べたら、ウチらのトレーニング量は全然少ないはずなんだけどね。何がいけなかったんだろう……ギスギスしてたからかな」
「ギスギス? それって、ルミカちゃんがいなくなってからの話?」
 芽瑠はテーブルを見つめ頷いた。
「そうなんだ……わたしが来るまでにいろんなことがあったんだね。大変な時に来ちゃって……ごめんね」
「謝らなくていいよ。ウチらまだ不慣れなところがたくさんあるから。……責任はウチらにあるよ」
「芽瑠ちゃん……」
 写真で見たあのルミカという女の子は彼女たち――リザエレの中心人物だったのかもしれない。何があったのか、もっと詳しく話を訊きたいところだが、今は心の中にとどめておくことにした。これ以上しんみりとした空気で身体を冷ますのはごめんだ。
 愛叶は場の空気を変えるため、エレミネイションスーツに関する疑問を訊ねた。芽瑠は表情を明るくして答えてくれた。
「それはね、エレミネイションスーツが身体能力を高めてくれてるだけなんだよ」
「どういうこと?」
「エレミネイションスーツはただの服に見えるけど、防弾、防刃、防水、防火、耐衝撃、自己修復能力が備わっていて、変着すると自分の身体能力を約三倍に強化してくれる。この前ジャンプしたときに高く飛べたじゃん? そういうことだよ」
「へぇ~、パワキュアみたいな感じなんだ。あんな可愛い制服なのに中身は結構しっかりしてるんだね」
「服のデザインはみんな可愛くてカッコいいよね。名前も属性もそれぞれついてて、ウチ結構お気に入りだよ♪」

 【 各エレミネイションスーツの名称と属性 】

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