偉そうにならない文章の書き方!【我輩は猫である論法】とは?
こんなお悩みはありませんか?
「文章が上から目線になってします」
「年配の層に向けた文章の書き方で悩んでいる」
「命令口調になってしまって反感を買う」
文章に関わらず、口頭でもそんなつもりじゃないのに偉そうになってしまう場合ありますよね。
それが、プライドの高い人や年配の人向けだとなおさら反感を買いやすいです。
私の場合でも自分より一回り以上年下に、偉そうに意見されると正直ムッとします。
ではどうすればいいのか?
この記事では偉そうにならない文章の書き方を伝授します。
我輩は猫である論法とは
偉そうにならない文章術、それは「我輩は猫である論法」です。
「なにそれ?」
そう思いますよね。いまから解説しますのでご安心ください。
我輩は猫であるとは、夏目漱石に小説です。
この小説のすごいところは、猫の目線で毒舌なメッセージを発しているところ。
たとえば、
「あそこの旦那はあまり好きじゃない」
「あの人はこんな癖がある」
という話も、夏目漱石自身の目線で語っているのではなく、猫という比喩を用いてそこに発言させることで、嫌味なく伝えられているのです。
人は誰から聞いた話は納得しやすい
この我輩は猫である論法のすごいところは、権威性を使っているところです。
この小説の主人公は猫。つまり人間がペットとして親しんでいる猫の口を借りることで、嫌味な発言も愛らしく聞こえてしまうという第三者引用テクニックなのです。
このテクニックは日常のあらゆるところでも使えます。
たとえば、あなたが年上の人に意見を述べるとしましょう。
その際に、
「P・ドラッカーはこのような名言を残していました。だからこのように考えることもできるのではないでしょうか?」
「成功するまで失敗はない、とエジソンも言っていました。だから最後まで諦めずにがんばりませんか?」
といった具合です。
偉人の名言を引用することで、自分の意見が偉そうにならずに済む話法です。
これは、文章でももちろん使えます。
箇所箇所に偉人の名言を引用してもいいですし、「〜はそういっていました。」などと脚色するのも良いでしょう。
我輩は猫である、は史上最高のインテリ小説
人に嫌味なくメッセージを伝えたい、偉そうに思われたくない、変にトラブりたくない、と考えている人は我輩は猫である論法をぜひ取り入れてみてください。
第三者の言葉を引用することで、言葉の説得力も増すし、主張もやんわりと伝えることができます。
そう考えると、大昔にこの人間の深層心理を理解して小説を書いた夏目漱石の名著「我輩は猫である」はすばらしくインテリジェンスに富んだ作品だったといえるでしょう。
そりぁ、売れますよね。
着眼点が秀逸です。
コミュニケーションの秘訣ともいえる手法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
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