「ナンバーワンではなくオンリーワン」
【Roadroller Sound Studio】(@RBYYYYYYYYYYYYY)です。
【SMAP】の名曲「世界に一つだけの花」が大ヒットした2002年から、この言葉が日本で急速に広まるようになったわけですが、いつしか優劣を決めること自体がナンセンスみたいな風潮まで広まってしまったような気がします。
一番驚いたのは学校の運動会で得点争いが廃止されたとか、みんなで手を繋いで一緒にゴールしたという話を聞いた時ですね。
足が速い人、遅い人、歌が上手な人、下手な人。
それこそ世界には色んな人達がいます。
じゃあ運動会で足が遅いから走らなくて良いのか?
じゃあ合唱コンクールで歌が下手だから歌わなくて良いのか?
そういう話じゃないと思うんですよ。
僕は合唱コンクールの経験はありませんが、それこそ運動会のクラス対抗リレーなんて一番燃える種目だったし、足の速い人遅い人は体育の時間で周知されているので、誰をどの順番に配置すれば優勝できるかクラス全員でめちゃくちゃ話し合ったもんですけどねぇ…。
「No.1にならなくてもいい」
「もともと特別なOnly one」
これが正しい歌詞の表記になるのですが、作詞作曲をされた槇原さんの制作秘話を調べてみました。
「ナンバーワンではなくオンリーワン」という主題は、「天上天下唯我独尊」という仏教の教えが念頭にあった。
『仏説阿弥陀経』の「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」という一節が元になったとも語っている。
これは浄土には様々な色の蓮華が咲き乱れているが、そこではそれぞれがそれぞれの個性に無上の尊厳性を認め合い存在しているという内容である。
また、いくら他に沢山のバラがあろうとも自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはりいとおしく、自分にとって1番のバラなのだと悟るという『星の王子さま』の話も基になっている。
(※「Wikipedia」より引用)
前者に関しては蓮華というお花の話になりますが、花だって綺麗に咲き誇るために毎日お日様に向かって精一杯背を伸ばして努力するわけです。
その中で背の高い花、低い花、濃い色の花、薄い色の花、色々あるけれど、お互いに認め合っているというお話。
後者に関してはどのバラも綺麗だけれども、自分が一生懸命育てたバラが一番に見えるというお話ですよね。
だから決して優劣を決めるなという話ではないと思うんです。
そして、この「オンリーワン」という言葉や考え方を曲解して、努力しない人が報われない結果に不平不満を言ったり、努力しないことへの恰好の言い訳として使わないで欲しい。
僕は努力した人が必ず報われるとも思っていません。
実は努力にも種類があるし、間違った努力をいつまでも続けて「自分はこんなにも頑張ってるのに」と勘違いしている人は世の中にたくさんいます。
それでも、できることなら努力した人は何かしらの形で報われて欲しい。
ただ…
努力しない人もある程度報われてしまうような、そんな世界にだけはならないで欲しいと思っています。
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