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7億人の熱狂を広告に!野球独立リーグのビジネスモデルとは?

【ビジネストレンド/ぷくぷく】
昨今、TVなどでも話題にあがる野球の独立リーグというのをご存知ですか?
じつは今、佐賀県を拠点とする独立リーグチーム「佐賀インドネシアドリームズ」がちょっと面白いんだそうです。

異色の東南アジア選手たち
このチーム名の通り、日本人選手をはじめ、インドネシア、スリランカ、シンガポール、フィリピンという5カ国の選手が活躍するチームなんだそう。さらに、2023年に設立されたばかりの新しいチームで出身国がバラバラ、当然レベルもバラバラ。
実際に、チームを率いる香月監督はインタビューで「選手のレベルは日本の独立リーグのトップレベルには達していません。日本で野球をしてきた人から見ると、投げ方や打ち方に違和感があると思います。」と語っています。

こうしたユニークなチームが立ち上がった理由の1つは、「東南アジアに野球の普及を図りたい」ということだそうです。
東南アジアなどでは、野球はマイナースポーツ。選手たちが日本でプレーすることで、技術を磨き、母国に持ち帰ること。そして、現地で野球教室を開いたり、指導者育成を行ったりすることで、野球文化を根付かせたいと考えているのです。
もう1つは、東南アジア市場へのビジネスチャンス。人口が多く、経済成長も著しいこの地域にむけて日本企業の商品やサービスを売り込みたいと考えているのです。


チーム選手の出身地における人口総計は7億人とも言われており、選手たちのSNSは母国のスターとして拡散力が高く、非常に高い広告価値があると考えられています。同地域への進出を目指す日本企業にとって、チームへの投資は、選手たちの活躍を通じて認知度を高めることができるため、非常に魅力的なものだということなのです。
7億人の熱狂を広告に変える、独創的なビジネスモデルと言えるのではないでしょうか。

日本の人口は減少傾向にあるなか、佐賀インドネシアドリームズのように、海外選手を積極的に受け入れ、新しいファン層を開拓していくことは、日本の野球界やスポーツビジネスの活性化などで、さまざまな可能性がありそうですね。今後の活動が楽しみです。

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