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新曲と新しいPVの撮影

今回のブライスの曲は、数か月前にレコーディングを終えた曲なんだけど、今までで私が一番好きな仕上がりになった。

レコーディングが終わって、編曲前のトラックをブライスが送ってくれて初めて聴いたときに、コレだ!と直感した。でも、このピンと来るものっていうのは、私にHIPHOPのバックグラウンドがあって、どうやってHIPHOPが時代と共に移行してきたかという背景を知っているから感じられるものなのかもしれない。80年代のクラシックから、90年代のメジャー化、00年代のイノベーション期とHIPHOPは、どんどん進化してきていて、10年代それに20年代は、もはや私が知っているモノとは全く違うものになってしまっている。

最近のアーティストは、ビデオありきで作詞していて、なんだか私には合わない。内容も、リリックも、幼稚化していて聞いていてつまらない。40代で今現在のHIPHOPを好きな人が居たら、疑ってしまう。でも、どこがいいのかは、ぜひ聞きたいとも思う。色々な人の意見は、すごく視野を広げるのにはとても重要だと思っているから、私は自身やブライスに関する賛否両論を、ありがたく頂戴するようにしている。

話を戻して、今回の新曲だが、トラック自体は、TUPACの”Brenda’s got a baby”や、Eminemの”Stan”のイメージがはじめの数バース聞いてすぐ浮かんだ。曲自体が、深く、ハートにずっしりくる感じなのだ。ブライスも曲のイメージがちゃんと捉えられていて、レコーディングして送られてきた時には、「ココがブライスのブレイクポイントになるよ!」って即電話した。ヒットする曲って言うのは、私は3つあると思っていて、この曲はそのうちの一つを完璧に捉えてるのだ!


1つ目: とにかくメロディーがキャッチ―な事。これは、勝利の方程式。聞き終わって、メロディーを既に口ずさめる事。一回聞いたら耳に残るくらいインパクトがあって、リピートしてしまう事。これは、どれだけいい詩の歌よりもパワーがある。

↓ UsherのYeah!はその代表格。始めはラジオからかかって聞いて、聞いた直後にもうYeah!Yeah!って歌ってた。Lil JohnとLudacrisがだいぶん後にちゃんと聴くまで何言ってるかさっぱり分からなかったけど、世間を席巻した代表格のヒットチューン。聴いたことない人も是非聴いてみて欲しい。


2つ目: リリックのフロウが独特な事。これは、特にHIPHOPにおける事だと思うんだけど、例えて言うなら、Busta rhymesやTwistaのような早口系、Snoopのような独自のフロウ、Outcastのようなユニーク系、まぁ例えが古すぎるのは申し訳ないけれど、50Centsも初めは全く何言ってるか分からなかったし。とにかく唯一無二の存在になる事。声聞いて、フロウ聞いて、あ、これって絶対にこの人!って分かる感じ。それに、Dre、Timberland、Switsbeats、Premireなどのトラックだけを聞いてこの人!っていうのとパーフェクトマッチした時のケミストリーは半端ない破壊力になる。

↓ これは、50Cents のセカンドシングル。これぞまさにDreのトラックで爆発的に売れた”In Da Club”。私が産まれて生きてきて先にも後にも、ラジオで2回連続でかかった曲。曲がリリースされた直後から、リスナーからのリクエストが殺到し始めて、一曲聴き終わった後、「めっちゃやべぇ曲が出たぜ!」「もう一回聴こう!」って、DJがブース内でまた盛り上がって、結局2度リピートされた曲。この時の衝撃は忘れない。


3つ目: スローチューンで、ハートにずしっとくる事。これは、私が上で説明してきた事。トラックがゆっくり進んで行くのと同時に、リリックがすーっと心に沁みわたっていく感じ。Tupacに多い。すごくメッセージ性が強い事も特徴。でも、痛みや、葛藤、苦しみなど、全ての人が人生で抱えるモノを共有出来るから、共感して聞き入れてもらえる。など。


話をまた戻すと、私が一番気に入ったブライスの曲を、先週末PVを撮影しに行っていて、スナップを送ってもらえて、今日は飛び上がるくらい嬉しい朝を迎える事が出来た。数日かけて撮影しているようで、今のチームにはただただ感謝しかない。早く出来上がらないかな~。そうしましたら、こちらでまた発表させて頂きますっ。下にあるPVは一つ前のビデオです。良かったらお立ち寄り下さいませ。



26歳の若さで亡くなった若き天才TUPACも是非堪能してください。おススメです。




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