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般若心経から学ぶストレスから解放される方法

この世には何も無い。
生きる事も苦しむ事も
嬉しい事も悲しい事も
自分と他人も。
けれどもそれはそこに存在する。

全てのものは「原子の濃淡」でしかなく
それにとらわれることもない。
一元的な世界こそが真理で
私たちは錯覚を起こしている。


これは般若心経について書かれた
生きて死ぬ智慧」という
柳澤桂子さんという方の書かれた本に
記されてあります。

般若心経には「空(くう)」という概念があり
この世には何もなく
物質的な存在は「原始の濃淡」と
現代人にわかりやすい表現をしている
本になります。


以前私は

「生きる意味」が決まっていると不幸になる


という記事の中で
生きることに意味はない」と書きました。

「生きる意味はないんだから
 今に集中して楽しいと思えることだけやろう」
という旨の記事にしたのですが
このことに気がついた時
恥ずかしながら我ながら
この世の真理に近づけた気になっていたものです。


しかしお釈迦様は遥か上をいっていました。


この世のすべてのものに
実体がない(=空)
と説いています。

「ワシここにおるやんけ!」
「ワシの感情もちゃんとあるやないか!ボケ!」

と言いたくなる気持ちも分かりますが
(このnoteを読んでる人にこんなガラの悪い人はい      ないでしょうが…)

人間はみな
私や私の魂というものが
存在すると思っているが

実際に存在するのは
体、感覚、イメージ、感情、思考
という知覚を構成する
5つの集合体で
そのどれもが私ではなく
私に属するものでもない。
またそれ以外に私があるわけでもないから
結局どこにも私などというものは存在しないのだ。

生まれることも
死ぬことも
汚れていることも
清らかであるということもない。

だから迷うことすら何もない

そして、何も存在しないという
虚無主義の考え方すらも否定
しているのです。


これがという概念なんだそうです。

ワシ(私)の存在も
その中のイメージも
存在しないという境地。

この考えが4-5世紀のインドには
すでに存在していたと考えると
なんだか途方に暮れそうですよね。


この学びをどう現代人に活かすか

なるほど!
と心から納得している人もいれば

ふぅ〜ん…そうなんだ…
と、何かわかったようなわからないような
ストン、と腑に落ちきれない感じが
ある人もいるでしょう。

なので抽象化して
知識としての般若心経ではなく
この概念を用いて
現代人のストレスを減らせないか?
と考えてみます。


「般若心経」には

色即是空
(しき そく ぜ くう)
目に見えるものは
変わらないようで変わり続けている。

空即是色
(くう そく ぜ しき)
変わり続けるものは
頼りないものではあるが
確かに存在しているものである。

という考え方があり
常に私達は
変化の中にいて
かたちあるものは変わり続けていくものだ。
ということを意味しています。
どんなに大事にしていても
ものは壊れるし
若さや命も永遠ではありません。
全ての人も死ぬ。

世の中のすべての現象は
絶えず変わり続けています。

それでいて
変わりゆくものこそ確かなものである。
ということを表しています。

たとえば
人は例外なく年をとり
病気になり死んでいく。
つまり私たちは
変わり続けていくもの(空:くう)である。
しかし、生まれてから今までの自分は
どれも「自分」である。
年をとって
病気になって
死んでしまっても
自分であることに変わりはない。


そして相手の行動や言動
考え方なども変化の中にあるし
世の中の出来事も
常に変化し続けており
自分の都合の良い方向に
変わり続けるわけもない。

本来人間は
変化に弱く、ストレスを感じやすい生き物ですが
そのようなこの世の変化も
ありのまま見て
ありのまま受け入れよう
ということなのだと思います。

ありのままに見ることができないということは
自分の都合でものごとを
考えてしまう
ということに
つながります。


ストレスは全て〝べき思考〟

私はストレスというのは
全て自分自身の〝べき思考〟だと考えています。

・外に出る時はマスクをするべき
・挨拶はするべき
・優しくされたなら優しさでお返しするべき

などの〝◯◯すべき〟という考え方を
〝べき思考〟と言います。

つまり目の前の相手や世の中に対して
〝こうあるべき〟と考えているから
思うようにならなかったときに
相手を変えようとするから
ストレスが生じるわけです。

だけどありのままに
相手や世の中を受け入れようとしてみると

・まぁ外に出ても人と密にならない場なら
 マスクしない人もいるよな。
・挨拶はした方がいいけども10人に1人くらい
 挨拶しない人ぐらいいるよな。
・世の中みな良い人とは限らないし
 恩を仇で返す人間がいてもしょうがないよね。

と開き直れたり
◯◯すべき、という執着さえ自分が持たなければ

ありのままに
この世に起きることを
受け入れられるのかもしれません。

余計なこだわりを捨て
この世に起きることの全てを
ありのまま解釈せずに受け入れる。

そうすることで余計なストレスから解放され
自分自身のメンタルは

不必要に揺さぶられることは
なくなるかもしれません😉

次回は
一緒に働きたくない人の特徴
というテーマで書きます😌

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