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完璧主義を改善する方法

うつ病を患う人の中には
完璧主義
自分自身に厳しい人が
多いことは知られています。

いい加減を知らないというか
これはこうじゃなきゃいけない!
という、べき思考が根底にあって
そのべき思考が自分自身を苦しめて
100点じゃない自分を
受け入れられないことがあるんですね。

親からの教育が厳しかったり
過剰に期待されて育った人にも
そういう傾向が多いと思います。

私自身は全然完璧主義じゃないのですが
患者さんの中には
完璧主義の人も多いし
先輩として
後輩を指導する際に
過剰に自分に厳しくして
自分で自分を疲れさせている後輩もいるので

そういう人にどういう
対応をしているのかをお伝えします。

失敗をどうにかして褒める

前提として
完璧主義だからといって
完璧に物事が進むわけではないんですよ。

むしろたくさん失敗する。
そして完璧主義の人は失敗を隠して
完璧な自分であると思われたい人なんですね。

そんな人に失敗を責めても逆効果だなーと思って
失敗していることを
どうにかして褒めようとするのです。

1番言うのが
「ちゃんと報告してくれてありがとうね!」
「新しいことにチャレンジするときは失敗して覚えるんだから大丈夫だ。」
「君の後輩が失敗した時に寄り添えるようになるから良かったと思うよ」
などなど。
ありきたりでもいいから
無理矢理肯定して承認する。

そうすることで失敗に対する
ネガティブなイメージを払拭させることが目的です。

60〜70点が1番良い状態だと教える

元々は双極性障害の患者さん用に
私が考えた対応なんですが

要は頑張りすぎないように
した方が良い患者さんの場合は
自分の調子を60〜70点ぐらいを
キープするように伝える
んですね。

例えば
家事や育児でも完璧にこなしたらダメで
家族にお皿洗いをお願いできた、とか
洗濯物を畳忘れたけど、そんな自分も許せた
のように完璧じゃない自分を
受け入れるように声かけをする。

後輩の指導でも
全力になりすぎないように
した方が良い後輩であれば

全部自分で抱えず
仕事の一部を
他のスタッフにお願いできたりとか
患者さんの過剰なお願いをお断りすることが
できた時に褒める。

※60点の仕事をしろ!というわけではありません。

あくまで完璧主義はメンタルを不安定にさせて
かえって非効率的になるので
完璧主義を改善するために
60〜70点の状態がベストである
感覚的に理解してもらうのです。

どうしても頑張りすぎちゃって
体調崩す人もいるんですよね。

仕事でも全てを全力でやらなくても
良かったりすることあるでしょう?

ガーッとやってしまった方が良いところは
完璧を求めずに
70点で終わらせて上司に報告して
次の仕事に取り掛かる方が大事です。

私が担当の
完璧主義の双極性障害の患者さんの中には

「今日の調子はどう?」

と聞いて

「100点です!」

と返してきたら

「もうちょっと手を抜くところを考えましょうか」

とお伝えして一緒に
今の患者さんの状況を振り返るようにしています。

この世に完璧でないといけないことは無い、と伝える

これはこうじゃなきゃいけない!
こうあるべきだ!
ということは存在しないと思っているので

うまくいかないことが起きた時
その人の思うようにことが運ばない時に

そういうこともあるよ

と淡々と説明する。

特に自分自身でコントロールできないことに関して

「なんで!」
「どうして!」
「こんなことになるのはおかしい!」

と思ってもしょうがない。

その場その場で最適解を考えれば良いのであって
思うようにいかないことに対して
執着を持っても意味がないし
それどころか自分だけが苦しいわけですよね。

理不尽なことに対しても
怒る気持ちはわかりますが
隣の国にミサイルを打ち込む人がいる時代ですし
そりゃいろんな人がいて
いろんなことが起きますよ。

病気も同等に患うし
事故も起きる。

完璧主義とは違うかもしれませんが
予想外のことに対しても
淡々と対応しましょう、というマインドが
大事なんですよね。

思い通りにいかない時に
ストレスを感じるのは
思い通りになると期待しているから
特に他人の行動や言動は
こちらの思う通りにはいきません。

どんなときも
〝そういうこともあるよな〟

ぐらいの構え方で良いと
私は思います😌

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