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【1部】GWに5日断食したので食生活と反脆弱性について考える

こんにちは、Rayです。皆さんGWはいかがお過ごしでしたか?ステイホームも終わって、よしいざ出かけてみようと思ったら大混雑。旅行先は人・人・人でトホホ…なんて一苦労した方も多いかもしれませんね。

さて、私は2023年のGWは妻と5日間の断食をしました。スケジュールは以下の通りです。

━━━━━━準備食期間━━━━━━
4/30(日) 準備食1日目
5/1(月) 準備食2日目
━━━━━━断食開始━━━━━━━
5/2(火) 断食1日目
5/3(水) 断食2日目 ※GW開始
5/4(木) 断食3日目
5/5(金) 断食4日目
5/6(土) 断食5日目
━━━━━━回復食期間━━━━━━
5/7(日) 回復食1日目 ※GW終了
5/8(月) 回復食2日目
5/9(火) 回復食3日目
━━━━━━断食終了━━━━━━━

結論、5日で3キロ痩せまして、現在も16時間断食を続けています。

今回はたまたま読んでいたナシーム・ニコラス・タレブの『反脆弱性』という本と断食が僕の中で繋がったのですが、1部は断食中の気づき中心です。本の解説など詳しいことは全部2部にまとめてますので、タレブの話だけ知りたい方は本編は飛ばして頂いて構いません📚⏩


そもそもなぜ断食しようと思ったか

きっかけは妻でした。遡ること3年前(まだ出会ってない頃)、当時のGWにてステイホームで暇だし、ということで5日断食をしてみたそうです。本人いわく「もう二度とやりたくない」と思うくらいにきつかったそうなのですが、食事へのありがたみ・生命へのありがたみをこれまでにないほど覚えたそうで、またこの断食がきっかけでヴィーガン(菜食主義)+ショートスリーパーになりました。

たしかに出会った当時はいつも4-5時間しか寝ておらず、「肉を食べなくなってから嫌でも早朝に起きちゃうんだよね~」と言っていました。このあたりは人によって差がありそうですが、

・肉を食べていた人が肉を食べなくなる(精神的な変化)
・6-7時間睡眠の人が4-5時間睡眠になる(肉体的な変化)


たった5日間食事を抜くだけでこれほどの精神的・肉体的な変化が望めるのであれば、一生に1回くらいはやってみたいな~と思い今年のGWにチャレンジしてみることにしました。奥さんは2回目。付き合ってくれてありがとう。

他に、下記の期待もありました。

・極限状態の自分がどんな行動をするか知りたい
・心身ともにスッキリして精神的なハイを経験したい
・胃腸を休めたい
・(できれば)神/宇宙と繋がりたい🚀

「無人島で空腹の中、夜通し絵を描いたことがきっかけで東京藝大を目指し始めた」というしももんさんの記事からもかなり影響受けています。

具体的な食生活

基本的にはひたすらチビチビ酵素を飲みます。妻のすすめで下記を購入。

案外これ飲んでるだけで空腹感じなくなります。朝昼晩に適量ずつ飲むのが推奨らしいですが、血糖値を一定レベルに保った方が空腹を感じにくいということで僕らは適宜チビチビ飲む戦略にしました。

その他、塩分も必要になってくるので1日に1回は梅干し(無添加)・具なし味噌汁(無添加)をモゴモゴ摂取します。

なお2人ともコーヒー大好きなのですが、せっかくなのでプチカフェイン断ちもしてみました。デカフェは飲んでたので完全にカフェインを断ってたわけではないのですが、このあたりも後のスッキリ感に繋がったと思っています。

断食をして得られたメリット

断食をして得られたたメリットについて話します。空腹時にストレスが全くなかったといえば嘘になりますが、これだけのアップサイドが望めるとは思ってもいませんでした。

精神的・肉体的に覚醒する

一番はコレです。正直1日目はお腹も空くわ、頭痛もひどいわでかなりしんどかったのですが、2日目からは心身共にスッキリして何をするにしても高い集中力を維持できました。

僕は丁度人生の色々を見つめ直したいなと思い、『SOURCE』という本のスタディキット(Kindle Unlimitedなら無料)にせっせと取り組んでいたのですが、普通に6-8時間くらい作業中断なしにワークを進められました。

「お腹空いた」がなくなると、日に日に雑念も消えていくというか。七つの大罪に暴飲暴食がありますが、食事を断つことによって自分が食事過多のみならず情報過多・思考過多=雑念過多だったことにも気づき、それが洗い流されていく感覚になりました。

ニュースの読みすぎも糖分の取りすぎも、私たちの身体を混乱させるという意味では同じなのだ。

『反脆弱性』―ナシーム・ニコラス・タレブ

あと、3日目あたりから永遠に散歩できるようになりました。毎日合計1~3時間くらい散歩してたのですが、全く疲れない。てか、カラダが軽い。プロ散歩士になれます。

時間がめっちゃ空く

やっぱり食事をしなくなると、最低でも食べる時間が2-3時間くらい浮きます。お料理する時間を含めると、毎日合計4時間以上浮くんじゃないでしょうか?

やることがないんで、とりあえず毎日映画を見たり、本を読んだり、日々貯めていたタスクを淡々とこなします。あと散歩。プロ散歩士。

めちゃくちゃ痩せる

冒頭でも述べた通り、5日で3キロ痩せました。筋肉が落ちたっていうのも大きいですが、会社でも「痩せましたねw」と何度か言われるくらいには明確だったと思います。

あと、単純に固形物を咀嚼してなかったから顎がシュっとしたのも大きいです。断食明けにinバープロテイン(スナックバー)をガリガリ食べてみたのですが、普通に筋疲労になります。「あぁ、咀嚼ってちゃんと運動なんだ」と気づきました。

食事がおもちゃに見えてくる

断食中、ほぼお腹が空くこともなければ、食への興味そのものも失せ始めました。

不思議な経験が一つ。コワーキングスペースのスナックコーナーを見た時に、「あぁ、キレイだな~」と思ったんです。おいしそうとか、食べたいなとかじゃなくて、キレイ。色とりどりのおもちゃみたいだなと。

こう編集してみるとおもちゃっぽく見える?

感覚としては、食という概念のない宇宙人が、「これが人間が食べる"ショクジ"という奴か」と俯瞰するような、異化作用が働く感じ。この時、現代人にとっての食事はエンターテインメント(娯楽)なんだなぁと改めて気づきました。

鼻が敏感になる

準備食期間の夜から嗅覚が冴えます。外を歩くだけで、2メートルごとに匂いの内容が変化しているのを察知できるようになりました。

「案外、この通りって油くさいんだな…」
「お、ここは肉料理がメインなんだな」
「春の土の匂いがするな」

こんなに自分の生活は匂いで溢れてるんだなぁと感動しました。今までモノクロだった世界に、一気に色がつくような、そんな感覚。

なお面白いことに、断食を終えたその日からこの能力は消えました。

圧倒的に食事に感謝できる

5日間の断食を終え、回復食として豆乳味噌汁・おかゆ・フムスを食べたのですが、

「ン~~~~~~~ッ!!🥺🥺🥺🤯😭😭😭👼👼👼💀💀(悶絶死)

口の中のみならず、身体中に味が染み渡る感覚。Umami成分が神経回路を伝って脳幹へ、そして大脳皮質へ辿り着く。シナプス踊る。脳天にじんわり響く。旨味は涙(謎)。

薄味の味噌汁でも、これだけの感動を味わえる。嗚呼、食事って素晴らしい。

デメリット

断食を褒めちぎりましたが、悪いところも少し。

まず、1日目の頭痛はひどかったです。翌日から治りましたし、断食というよりカフェイン断ちしたことが影響しているかもしれませんが、これはなかなか堪えました。

寝起きもぐったりしました。結論ショートスリーパーにはなれず、なんなら回復食明けに肉を食べた翌日の方がパッチリと目が覚めました。このあたりは人によって差があるかもしれませんが、急に起き上がると目眩がしたり、初日は散歩直後にすぐ疲れたり、やっぱりエネルギーが足りてないんだなと実感することは瞬間瞬間でありました。

もちろん興味ある方はぜひ試してみてほしい一方で、断食はやり方を間違えると結構危険です。僕が今回挙げたメリット・デメリットも個人的な経験に過ぎませんので、実行する場合はカラダとよく相談してくださいね!(必要に応じて専門家の意見を求めるなど)

断食と反脆弱性(2部へ続く)

さて、ここまでは主に断食期間の気づきについて書いてきました。次の2部では「反脆弱性」という概念が食生活とどのように繋がるかを解説していきます。

・一日3食が始まったのは江戸時代から
・バランスの取れた食事は"頑健止まり"?
・幸福は引き算である

こんな考えについて思考を巡らせていきます。それでは2部でまたお会いしましょう!

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