まだ未読なら何はなくとも「絶罪殺機アンタゴニアス」は読んでおけ
すげぇヤツが現れた。この作品が読めただけでもこのNoteというメキシコの荒野に来たかいがあった。
よう、兄弟。俺だ。
おまえもNoteというメキシコの熱い荒野にやってきたからにはここがクリエィティブというあらそいが行われる戦場なのは知っているだろう。
Noteは戦場なので日々いっぱい創作という名の兵器が飛び交う。
そんな中で俺が今回推すのが以下の作品だ。
おれが小説コンテストゥを開いたら間違いなく優勝候補だ。それぐらい、すごい。
だが、おまえはおれが貼ったリンクを踏む前に一つだけ覚悟すべき点がある。
「絶罪殺機アンタゴニアス」は絶望に立ち向かう真の男のパルプという事だ。それはつまり読む側にも相応のタフさを求めることとイコールだ。
もしおまえが今「ええ……ぼくげんじつでひどいめにあいすぎてあらそいのないへいわなせかいでベイヴ達とキャッキャウフフするパルプが読みたいの……」とかいう精神状態ならまずはゆっくり美味い物を食って風呂に浸かって、ゆっくり寝て、タフさを取り戻してから読むべきだ。
注意点は以上だ。Noteという過酷な戦場を旅する男女たちはどいつもこいつもタフガイ・タフガールぞろいなので野暮天な話ではあるがいちおうかいた。
「絶罪殺機アンタゴニアス」は罪が最上の資源となった社会で人間が罪を産むための肥やしとなった世界、その世界システムに一人の男が牙を剥く所から話が始まる。
特筆すべきはそのアクションの描写の重さで、一挙手一投足からMobが軋みながら暴虐を振るわんとする瞬間までパワに満ち溢れている。すごい。
そこからさらに精緻な描写で世界舞台の陰鬱な行き詰まり感、社会を維持するために肥やしとされる人々の苦鳴、といった表現がなされる。実にR・E・A・Lさに富んでいる。素晴らしい。
そして未来などなげうって戦う道を選んだ男にさらなる現実が開示されるが……そこは読んでからのお楽しみというやつだ。
バール=サンは今後も作品の投稿を続けられるとのことで実におれも楽しみである、という一言でこのピックアップを示させていただきたい。
ガンバレ!!
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