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荒神斬り:残悔編 おまとめ版

朧月夜が照らす寺町通り。その地にばっと鮮血が舞い散る。
犠牲者は抜き身の刀を持った三人組の侍の一人で、その胴を横薙ぎに斬り飛ばされ、無残に大地に転がった。

「こんの弱虫共がっ!この程度の腕で何するものか!」

速すぎる斬撃は斬った刀に血糊すら着いていない。
斬り捨てた側の男は闇夜にその眼を爛々と光らせ残党を威嚇、明確な死をもたらす脅威に暗殺者達は怖じ気づき、背を向けて脱兎、闇に逃げていく。
残心を解き、刀を収める男。そして守られた侍が男に声をかける。

「岡田君、君に助けられたな」
「どうも、勝先生」

背を向けたまま鼻を鳴らし、雑に答える岡田と呼ばれた男。
こちらを見ようとしない岡田に続けて話す勝。

「だが……君は人を殺すことをたしなんではいけない。こうも迷いなく人を斬るのは慎んだ方が良い」

その言葉を聞いた途端振り向いて勝に詰め寄る岡田。

「それでもね先生、今私が居なかったら先生の首の方が飛んでいましたよ」

岡田の反論に言葉を詰まらせる勝。実際勝一人ではこの場をしのぐことは難しかったことは勝自身が理解していた。
勝を言い負かすと元の様に勝に背を向ける岡田。
ぽつりと、誰にも聞こえないようにつぶやく。

「それに……そんなことはわかっちゅうだ……」

岡田の言葉は誰にも届くことなく、闇に溶けた。

---------------

「おい、われが『かみきり丸』か?」

 そば屋の中、声をかけられた男、かみきり丸は自身に声をかけた武士風の男をチラ見し、改めてそばに視線を落とした。
共連れである化け狐の楓は旅の消耗品を買いそろえると言って買い物の際中である。

「無視するんやない!」

 かみきり丸の態度に声をかけた側の男はからの鉄瓶めいて激昂する、恐るべき沸点の低さだ。男はつかつかとかみきり丸に歩み寄って顔を覗き込む。

「その何を斬るかも怪しい大太刀、そがなもんを下げて人違い言い張るのか?」
「確かに、お前の言う通り俺はかみきり丸と呼ばれてはいる」

 食事に水をさされて憮然と答えるかみきり丸に我が意を得たりと笑う男。

 刹那である!

「今の一太刀を防ぎおったか、不相応な大太刀下げちゅー詐欺師か思うたが……腕は立つようじゃな」

 男は腰の刀を抜刀ざまにかみきり丸に居合を仕掛けたのであった!違わず頸を狙う斬撃に腰の大太刀でもって辛くも防ぐ!刃の金切り音に腰を抜かして奥に逃げるおかみ!

「何が目的だ」

防ぎ際に鞘から抜いた太刀を抜ききり青眼に構えるかみきり丸!そば屋の中では振るうにあまりある大太刀だがその佇まいに隙はない!

「われが本物かどうかに興味がある」
「何をもって本物と判断するのだ」
「もちろん剣の腕よ!」

狭いそば屋の食堂ではかみきり丸の大太刀は振るうに余りある。
では屋外に出るのは?駄目だ!土佐弁の男は食堂のど真ん中に居座り刀を霞の構え、その中段に備える!

(こいつ……人を斬った事があるようだな)

さよう、かみきり丸に斬りかかってきたこの男の一挙手一投足は全て自分に有利になるよう選び抜かれたものだ!ただ道場で鍛錬を積んだだけの代物ではない!

「ちぇすとおおおおおお!!!」
「ぬうー!」

男の裂ぱくの気合からの刺突!かみきり丸は剣先で切っ先をそらして避け、続く返しの太刀を刀身で受ける!隙なく引き戻される刀!猛禽の空襲めいて油断なき剣撃である!

「どいたかみきり丸とやら!受けちゅーだけか!?」
「俺の剣は人間を斬るものではない!」
「ええよるのう!」

一合!三合!五合!十合!刀が交わり火花が散る!狭い間合いでの刺突と防御の攻防!

「しのぐだけか!われの逃げ場はもうないぞ!」
「……!」

斬撃を防ぐうちにかみきり丸のすぐ後ろは壁へと追い詰められる!

「ねばりよったがここまでじゃのう」

とどめを刺さんと油断なく刀を構える男!しかしてそこに闖入者あり!
そば屋に乱入したのは金糸の髪に紅葉柄の着物をまとった少女、化け狐の楓である!

「かみきり丸さま!早く逃げますよ!」
「楓か!」
「なんじゃおまんは!?」

一瞬土佐弁の男をにらむもすぐにかみきり丸に向き直る楓。

「ここのおかみさんが斬りあい始めたって大騒ぎで、じきにここに人が集まってきます!このままじゃ捕まっちゃいますよ!」
「むう……それは困る」
「ちい、時間をかけ過ぎたか」

楓の言う通りに店の前には人の気配が集まりつつある!もはや一刻の猶予もない!

「表の人達は私が気を引きます!その隙に裏手から逃げてください!」
「すまん、助かる!」
「待ていかみきり丸!逃げる気か!」
「ここでもめてたらあなたも捕らえられますよ?」
「ぐぬぬ……勝負は預けちゃる」

双方、刀を収めると一目散に裏手より退散する!

  --場面転換!--

そば屋から逃げのびた三人がからくもたどり着いたのは神主もなく放置された神社であった。

「追手は来ていないか、しかし……」
「あなたなんで一緒に逃げてるんです?」

一息ついたかみきり丸と楓から視線を集める土佐弁の男。

「わしの用は済んじょらん」
「用も何も決闘はごめん被るぞ」
「それはもうええ、われの剣の腕はわかった。本物のようだな」

男から殺気が感じられなくなったことを確認し、柄から手を離すかみきり丸。

「あのー、あなたもしかして、『天誅上手の岡田以蔵』さんですか?」

何気なく問いかけた楓に鬼気迫る剣幕で掴みかかる男。

「そうよ!われが言うた通りわしが『天誅上手の岡田以蔵』よ!わしゃ斬った!武士も女も子供も老人もな!だが現実はどうだ!世の中は何も変わらざった!竹市のやつはただ邪魔者をわしに始末させただけよ!ええか!わしをそのあだなで呼びなさんな!」

男……岡田以蔵は憤怒の形相で楓の襟元を掴んで締め上げる、小柄な楓の身体は軽々と宙に浮く。

「く、くるし……」
「以蔵、楓も悪気があって言った訳ではない。離してやってくれ」

かみきり丸のいさめに我に返り楓を降ろす以蔵。反動でせき込む楓。

「すまん、だがわしをその呼び方で呼ぶな、ええな?」
「わかりましたよぅ……」

涙目で頷く楓にようやく落ち着いたのか平静さを取り戻す以蔵。

「有名なのか」
「ええと、土佐の出でなおかつ剣の腕のたつ方となるとそういないかと思いまして」
「じゃろうな、土佐では一番じゃったきに」

楓の評に複雑な面持ちで認める以蔵。他の剣客にあまり興味はないのかふんふんと素直に聞くかみきり丸。

「で、その以蔵が俺に何の用だ?」
「われに聞きたいことがある」
「なんだ」
「荒神とやらはげにおるのか。でっち上げじゃないのか」

土佐弁にうとく、げに……にこまるかみきり丸。続く言葉で何とか意味をくみ取れたのであった。

「荒神はいる。理屈はわからんがいにしえの猛将を名乗っている」
「そうか。そいつらを斬れば人の役に立つか?」
「立つ。荒神はほぼ世の人々を害して回っている。おそらく黄泉がえりに際して理性は失われているとみている」
「そうか」

かみきり丸の回答に神妙な面持ちで考え込む以蔵。その様子に目を合わせる二人。しかるのち、以蔵は言い放った。

「次の荒神退治、わしも行くぞ」
「わかった」
「ま、待ってください!いくらなんでも即断過ぎます!」

ついていくと宣言した以蔵と即受けしたかみきり丸に割って入って抗議する楓。心無しか頬を膨らませている。

「なんで私の時はあんなに拒んだのに以蔵さんは即断なんですか!」
「以蔵は腕が立つが楓は戦えないだろう」
「理不尽ですぅー!私だって役に立ってます!」
「それはそうだが……」

ぽこぽこかみきり丸の胸板を叩いて抗議する楓。悲しいかな、ちっとも痛くないのであった。

「そもそもなんやこいつは」
「旅の共だ」
「ほーん、こじゃんと美人やないか」
「だがきつねだ」
「おおん?」

怪訝な顔をする以蔵の前でPON!と変化をといてみせる楓。
そこには本来の姿であるつややかな毛並みの狐がいた。かみきり丸に抱き上げられて以蔵の目の前に突き付けられる楓。

「ほおかぁ……きつねじゃったかぁ……」

楓に鼻先を舐められて呆ける以蔵であった。

―――――

「げにここを通るのか?」

「ああ、集落の人々の訴えでは毎晩ここを通って見つけた人間を襲うそうだ」

時はじきに丑三つ時を迎える深夜、三人は人々の住まう集落からほど離れた山道の脇に身を隠していた。

「やけんど平の怨霊とはな、あやかしなど作り話だとばっかり思うちょった」
「実物を見ればイヤでもわかる」
「きさまはもううたがっちょらん」

どっかと腰を下ろして答える以蔵にじと目を向ける楓。

「あやかしも怨霊もちゃんといますよ。最近荒神に成った方々はなんだか人為的な気がしますけど」
「うたがっちょらんってそれより、じゃ」

改まって二人に顔を寄せる以蔵。

「話が本当なら、雑兵とはいえ数が多い。そこで奴らが通り過ぎた後で後ろからさとられんように斬り捨てていく。どうじゃ?」
「いいだろう」
「ほぉん、拒むかとおもったわ」
「相手は黄泉から戻った怨霊だ、俺達が調伏できなければまた犠牲者が出る。であれば安全策を取るべきだろう」
「ふん、話がわかるやないか」

自分の提案が通り満足げに鼻を鳴らす以蔵。そこに楓が割って入る。

「なら、先頭の気を引くのは私が引き受けます」
「頼む」
「おい、そがな気安うおとりをやらせてええのか?」
「ええ、私自身は安全なところからまぼろしを見せます。お任せください」
「便利じゃのう」
「その分直接戦うのはからっきしですから」

えへへ、と可愛らしく微笑む楓にしばし見惚れたあと、ぶんぶんと被りを振って正気に返る以蔵。

「そこまでだ、来たぞ」

かみきり丸の制止に息をひそめる二人。すぐに夜更けにあるまじき多数の足音が近づいてくる。

がしゃり がしゃり がしゃり

月明りだけが頼りの夜道をいにしえの鎧武者の軍勢が進攻してゆく。その数、二十。先頭に一際巨大な影。その異様なすがたに以蔵は息を吞む。

そして、二人を置いて楓が姿を消したかと思えば軍列の先頭で喊声があがる。

『源氏じゃ!源氏の軍がおったぞ!』

ときの声を挙げて進軍するが山道のはばは限られ、思うような進軍は出来ない。雑兵からして生前と同じとは到底考えられない異形の軍団は楓の見せる源氏の幻影に翻弄され、ガチャガチャと足踏みを続けるばかりだ。

前方に雑兵が気を取られている間にかみきり丸と以蔵は共に音もなく背後に回ると抜刀、極力気配を立てぬように細心の注意を払って異形なる雑兵共を一体ずつ刺殺していく。

異形の悪鬼羅刹と言えど、急所は人間とさほど変わらないのが幸いであった。すなわち、斬れば滅ぶという事だ。

以蔵は的確に雑兵の鎧の隙間から臓腑を刺し貫き、引き抜いては動きの止まった雑兵を地に転がす。黒炎となって雑兵が瓦解するも、ほかの兵は宿敵たる源氏のまほろばに気を取られ振り向きさえしない。

(楓とやら、出来るキツネじゃのう)

以蔵とて剣の腕が立つとはいえ、天誅は万全を期して複数名での刺客を差し向けるのが常であった。逆に二十もの兵に同時に襲い掛かられれば切り抜けるのは困難であろう。

かく乱役である楓の存在をありがたく思いつつも以蔵は次の雑兵を刺し殺す。
隣のかみきり丸もまた、手にした大太刀で二人まとめて刺し貫いては灰塵へと還していた。

十五、十、五……このまま雑兵は全て始末できるかと二人が見込んだ時であった。

「……ッ!」

かみきり丸と以蔵は一瞬のうちに目くばせ、お互いの意図をくみ取るとかみきり丸は一歩踏み込んで荒々しく雑兵達をその大太刀で薙ぎ払う!
三体まとめて両断され燃え上がる黒炎!

以蔵は背後に反転すれば突き出された槍を打ち払う!

「殿、っちゅうこったか?」

月の薄明かりを受けて姿を現したのは常人とほど近い背丈の、しかしおぞましいほどの殺気と憎悪をまとった鎧武者であった。

「下郎、名をなんという」

月下の光の中、血に染まったが如き甲冑をまとった荒神は地の底からの呼び声めいた低い音で以蔵に問うた。

「岡田、以蔵。ぬしはどこのなにさまよ」
「平が一将、平維盛」

維盛の名乗りに戦慄を感じる以蔵。
名乗りに応じた、すなわちこれなる荒神は会話が成り立つ程度の理性があるという事を意味していた。

「ほうん……平がこのご時世になんの用で迷い出たんじゃ」

維盛は答えない。代わりに返答として送られたのは腕がたち、修羅場を潜り抜けてきた以蔵をしておののく程の憎悪の気配。底冷えすら感じる地獄の冷気。

刹那、維盛と名乗った荒神はその手にした朱塗りの槍を振るった!
突き出される槍をその名高き速さの剣捌きで打ち払えば続けて繰り出される重ね突きを幾度となく切り払う!

以蔵の背後遥か遠くでは等身大の維盛とは相反して巨大なる荒武者が大太刀を振るうかみきり丸と大立ち回りを繰り広げていた!

「源氏、貴様も源氏の手の者かぁーっ!」

十尺はあろう巨体からかいなに握ったとても常人には扱いきれぬ黄泉のおおつるぎを振り下ろす荒武者!上段からの一撃をすり抜け様にかみきり丸は胴を抜くがごとく斬りつけるが浅い!

「ぬぅーっ!こしゃくなぁーっ!」

はらわたを切り裂かれてなお猛然と振り向きざまに振るわれるつるぎをかみきり丸は手にした大太刀で上方にそらしてはその隙を再度胴薙ぎ!
赤黒い血が噴き出しては黒炎と変わる!

二度の斬撃を打ち込んでなお、かみきり丸は油断なく大太刀を青眼に構える。荒神であれば完全に滅ぼすまでいかなる手段で抗うか完全には把握できない。ゆえに滅びるまで斬り続ける。

一方以蔵は恐るべき槍捌きをその天恵の才と長きにわたる鍛錬によって互角に渡り合っていた。いにしえの猛将が繰り出すその刺突は現代の道場槍術とは一線を画す脅威であり、以蔵をして死の覚悟を決める代物であった。

荒神、維盛はその朱塗りの槍を己が頭上で旋回させ、どこから斬り込んでも打ち払い逆襲できるように待ち受けている。
相対する以蔵は霞の構え、その中段に刀を向ければ維盛の出方をうかがう!
打ってこぬと見れば維盛は回転させた槍の勢いのままにその切っ先を薙ぐように袈裟払いとする!斜めに振り下ろされる穂先をあえて踏み込み、逆袈裟に切り払った!月光を宙に舞う穂先が反射する!

「むぅ……っ!」

槍の穂先を失うもなお打ち払わんとする維盛!
だがなおも以蔵が早い!

「いやーっ!」

迷いなく振りぬかれた切っ先はたがうことなく平維盛の首を斬り刎ねた。
面貌に覆われた表情のうかがえぬ顔が自身の身体を見下ろすと首を失った五体は燃え上がる黒炎に包まれ朽ちゆく。

高く飛んだ維盛の首は残りのもう一人の荒神の末期もまた見届けていた。

上段にかかげられたおおつるぎが振り下ろされるよりもなお早くかみきり丸の振るった斬撃が荒武者の両腕をまとめて斬り飛ばし、抗うすべを失った相手を最下段からの斬り上げが正中線を断ち切り、恐るべき荒武者を一刀の元に黄泉に返したのだ。

「お、おぉぉ……」

なすすべなく地に転がる敗者の首。その首と以蔵の目が合う。
維盛の眼は敗れてなお悲憤に彩られていた。

「やはり、やはり平は敗れる定めか!?何故だ!何故我らは滅びねばならなかったのだ!」
「そんなもん、わしが知るものかよ。じゃが……」

既に崩れ落ちつつある維盛を見下ろしながら言葉を続ける。

「時代が、悪かったんじゃろうよ」
「時代、時代、か。くっ、くくくはははははははっはははははははっ!!」

以蔵の言葉に、何かをさとったがごとく感じ入り狂笑のうちに黄泉に送られる維盛。
月が照らす山道はあたかも何事もなかったかの如く、以前の静寂をたたえていた。

―――――

澄み渡るような青空の下、以蔵とかみきり丸は打ち捨てられた神社の階段に腰かけていた。楓は原体である狐に戻ってかみきり丸の膝にまるくなっている。

「あれで終わったのか?」
「この一帯を襲っていた荒神は昨晩の集団がすべてだそうだ」
「ほうか」

自分から問いかけておきながらどこか上の空の以蔵の横顔を見やるも、自分からは深く聞かないかみきり丸。
自分は自分で次の旅先を考えていたのだ、無論荒神の現れる地を、だが。

「おまんはまた別の荒神を斬りにいくんか」
「そうだ」
「おかしな奴や、なんでそがに荒神にこだわる?」
「なんでだろうな」

柄にもなくすっとぼけて見せるかみきり丸に気を許したのか、破顔して笑う以蔵。

「まあ、ええ。わしには荒神退治はむいちょらんとわかったわ」
「そうか」

相変わらず他者に深入りしないかみきり丸に背を向け立ち上がる以蔵。
そんな以蔵にかみきり丸は包みを投げて渡す。

「む?」
「そっちの取り分だ。受け取ってなかっただろう」
「へっ、ありがとううけとるわ」

受け取った包みを懐に納め、にへらと笑って見せては空を見上げる以蔵。
以蔵につられて空を見渡すかみきり丸。

「ええ空や、今日は気分がええ。こがな日が続くとええな」
「そうだな」

かみきり丸が視線を降ろした頃には以蔵は既に背を向けていた。

「達者でな、以蔵」
「おまんもな、かみきり丸」

蒼天の下、暖かな日の光が以蔵の道行きを照らしていた。

【荒神斬り:残悔編 終わり】

現在は以下の作品を連載中!

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