Chatwork(チャットワーク)のマーケティングトレースとUI分析
皆さんはビジネスチャットは何を使用されていますか?
私はほとんどがChatwork、時々Slackです^^
Chatwork (チャットワーク)は9月24日に上場することが決まりましたね。
ビジネスチャットツールのChatworkが、東京証券取引所から新規上場を承認されたと発表した。
上場予定日は9月24日、東証マザーズ市場での株式公開を予定している。
引用:BUISINESS INSIDER JAPAN
9月上場予定のチャットワーク、過去5年の収益推移を振り返る。利用企業が堅調に増加
今回はそんな、今注目のChatwork (チャットワーク)のマーケティングトレースをしてみようと思います!
ビジネスチャットって何?
主に業務連絡・ビジネス上のコミュニケーションのための利用が想定されたチャット用のツールやサービスの通称である。 ビジネスチャットは基本的には複数名が参加するグループチャットの形式を取る。 複数名でリアルタイムに情報を共有しつつ指示できる手段として使える。
引用:weblio辞書
ビジネスチャットの市場規模は?
ビジネスチャットの市場規模は、2020年には140億円にもなると言われています。
引用:IT戦略とIT業界の行き先をとらえる市場調査とコンサルティングのITR
2017年度のビジネスチャット市場は前年度比80.2%増
各種業務システムとの連携による適用範囲の拡大で、2020年度は100億円規模の市場に
ITRがビジネスチャット市場規模推移および予測を発表
ビジネスチャットの日本シェアNo.1は?
主要ビジネスチャットの日本でのシェアについて調べてみると下記のようなデータが。。
大手企業が導入しているビジネスチャットシェア
引用:大手企業のビジネスチャットツール導入実態調査(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 情報通信事業グループ 情報通信第3本部 ICT技術統轄部)
2位、3位にビジネスチャットではないLINE、Facebookが^^;
SkypeforBusinessは今後Microsoft Teamsに機能を移行するそうなので、
スマホ、PC両方を合わせたシェアでは実質Microsoft Teamsが1番のよう。
ちなみに、Chatworkの日本でのユーザー数をスラックと比べると下記のような感じです。(Microsoft Teamsは日本のみのデータが見つかりませんでした汗)
Slack(日本のみ)
日間アクティブユーザー数 50万人以上
課金ユーザー 15万人以上
※このうち30万人以上が東京都のユーザー!
引用:「Slack」利用の過半数が非IT企業 日本のユーザー数は世界2位 スチュワートCEO「全てテクノロジー企業になる」
Chatwork
日間アクティブユーザー数 64万2000名
そのうち課金ID数 36万4000名
引用:9月上場予定のチャットワーク、過去5年の収益推移を振り返る。利用企業が堅調に増加
そもそもビジネスチャット自体を導入している企業はどれくらいあるの??
大手企業のビジネスチャット導入状況
引用:大手企業のビジネスチャットツール導入実態調査(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 情報通信事業グループ 情報通信第3本部 ICT技術統轄部)
まだ30%ほどしか導入していないという結果に。
ただ、現在企業では社員が会社が承認しているツールとは別で、個人のスマートフォンを業務に使ったり、個人で契約したクラウドサービスを使ったりする「シャドーIT問題」を抱えているところも多く、
公式ではなく社員が勝手に使っている、、というケースを入れたらもっと使っている人は多いかもしれません^^;
参考:ITmediaエンタープライズ
中途半端に規制をすると“シャドーIT”がはびこる――ビジネスチャットが企業に必要な理由
4つのビジネスチャットを4Pで比較
4つのビジネスチャットを4Pで分析・比較してみました。
製品・商品
◎Chatwork
機能を絞ってスマホ&PC両方で使いやすさに特化
◎Slack
連携できるアプリの数が段違い
◎Microsoft Teams
機能と使いやすさのバランスが取れている
◎LINE WORKS
スマホでの使用に特化している
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ChatworkのUI
・スマホのUIが個人用のチャットアプリと似ておりシンプル
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SlackのUI
・スマホのUIでは画面遷移が多くなる
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Microsoft TeamsのUI
・機能的にはスラックと遜色なく、その上でスマホでも見やすいUIになっている
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LINE WORKS
・スマホはLINEのUIと似ているため誰でもすぐ使えそう
・PCアプリはチャット以外の機能はWebに飛ぶ(アプリ内で完結できない)
価格
どのツールもまず無料で使うことができる。
チャットワークとLINE WORKSは個人向けの料金設定があるのが特徴。
プロモーション
◎チャットワーク
ITリテラシーが高くない中小企業をターゲットにしているためオフラインでの戦略に注力している。
◎Slack
口コミ重視。TVCMも口コミを広げるためのやり方をとっている。またオンライン広告も積極的に出している。
◎Microsoft Teams
既にMicrosoft365を導入している人がターゲットなため新規集客の施策というよりも、他のツールに流れないようにする施策に注力しているため表立ったプロモーションはあまりない(連携アプリを増やしたり、機能を追加したりなどを頑張っている)
◎LINE WORKS
公式サイトが唯一「ビジネスチャット」の検索キーワードで10位以内に入っている(2019年9月19日時点)。TVCMを流しLINEの認知度を活かしたプロモーションをしている。またゆうこすなどのインフルエンサーによる口コミも。
流通
どれもオンラインで申し込みが可能
チャットワークのポジショニング
チャットワークが公式に出しているポジショニングマップがありました。
引用:CNET Japan
世の中の8割はビジネスチャット「何それ?」--Chatworkが目指す成長戦略
ここに他3つを当てはめるとこんな感じかなと思います。
もしも自分がChatworkのCMOなら?
①業界特化型Chatworkをつくる
現在の顧客の中で一番有料会員が多かったり、アクティブ率が高い業種で業界特化型のChatworkを作ります。
現Chatworkをベースに、特定の業界特有の「ああこういうのあると助かるよね!」という機能を追加したものを〇〇業専用Chatworkとして販売し、業界シェアNo.1を目指します。
プロモーションにはその業界の権威を巻き込みます。
②ゲーミフィケーションをアプリに取り入れる
「使いやすい」から一歩進んで「進んで使いたくなる」アプリへと進化させるために、ゲームの要素を取り入れます。
大手ゲーム会社出身のデザイナーやゲームデザイナーを採用します。
9月24日(火)のマーケティングトレースミートアップで、「もし自分がChatworkのCMOだったら」を一緒に考えてみませんか?
9月24日(火)に、大阪で第2回目のマーケティングトレースミートアップが行われます。
マーケターの方はもちろん、これからマーケティングを勉強したい!という方もぜひお気軽にご参加いただけますと幸いです!^^◎
私も、運営として参加します!
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