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#19 THE LEGEND & BUTTERFLYが最高すぎたので感想を書かせてください

こんにちは。
今日はただただ長めの映画レビュー投稿をするだけの記事になっております。

先日、キムタク主演の映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』を観てきました。
約3時間の超大作ということで、「絶対にこの日に観る」と決めた当日朝9時に、映画館に出陣。大行列を成していた売店に並ぶ時間はなく、飲み物も無いまま戦国時代へと誘われてしまいました。

※以下、若干のネタバレあります。

https://109cinemas.net/movies/3398.html

さて、この映画、ひとことで言うと”ラブストーリー”でございました。
時代劇を期待して観た人には少し物足りなさが残ったかもしれませんが(そもそも信長の生涯を3時間で収められるはずもないんですが)、わたしは事前に母に「超恋愛モノだよ」と念押しされて観たので、非常に楽しめました。

まず、キムタクと瀬はるかの演技が上手い。(俳優さん敬称略です)というか、伊藤英明、中谷美紀、 宮沢氷魚、 市川染五郎など、キャスト全員演技派揃いでどのシーンを切り取っても迫力があり心揺さぶられました。
キムタクって、どのドラマでも映画でも、なんというか、”キムタク”としての存在感がすごいんですよね。HEROとか、キムタクがキムタク役で出ているのでは!?という感じ。(あれはあれで非常によかったですが)それが吉と出たり凶と出たりすると個人的には思っているんですが、今回は見事に”吉”でした。ハマっていました。キムタク独特のスター性とか、なんとなく謎の多いキャラクターとか、プライドの高さとか、人の上に立つ先輩感とか、信長がそもそも謎多き人物であるがゆえに、”キムタク感”がそのまま”信長感”に反映されていたというか…
あとは乗馬や弓矢のこなれ感も様になっていて素敵でした。素人がやっつけでやるのとは違う、かっこよさ。綾瀬はるかや伊藤英明もかなりスピードの出ている馬を乗りこなしてましたが、あれは持ち前の運動神経でどうにかなるものなのでしょうか…!?(笑)
斎藤工の使いどころもまさかまさかで非常に面白い。本物のお坊さんも出演されてたりと、こだわりの感じるキャスティングも、見どころの一つではないでしょうか。

http://www.cinema-life.net/p221106_lbea/

ストーリーとしては、濃姫が信長に嫁いでからあの”本能寺”までの数十年をテンポよく描いています。歴史的に何があった、だとかはかなり省略されていましたが、信長の心情や人間性の変化、特殊メイクで施されているであろう”人相”の違いをみて、「色々あったんだな」と片付けてしまうのもまたをかしかと。ただ、誰しもが聞いたことがあるであろう、”桶狭間” ”延暦寺” ”本能寺"などは印象的に描かれていて、パッとそのシーンを思い出せます。
戦闘シーンもところどころあるのですが、ここはあの”るろ剣”も手掛けた大友監督。めちゃくちゃリアルで、グロい。刀で斬るだけじゃない、鉄砲はもちろん、石段の上から転げ落としたり、壁に刺さっている刀目掛けて人を…なんてことも。思わずバッと目を逸らしたくなるシーンですが、当時は現実に行われていた惨劇だと思うと、眉をひそめながらも見ないといけないような気がしてしまいました。

この映画では、信長の"夢”が軸となって存在していました。格好ばかりを気にする”うつけもの”だった信長がみた夢は、濃姫がみた夢であり、その夢を叶えるために天下統一を図るのです。
夢を持つってやっぱり素敵だなと思いましたし、それが「誰かの夢を一緒に追いかける」というカタチであってもいいよな、と、改めて感じたりもしました。

詳細の分からない時代・人物が題材になっていたからこそ、色んな可能性や理想や妄想が散りばめられていて、おもしろい作品でした。元々SMAPファンのわたしの色眼鏡も入っているとは思いますが、気になった方は是非映画館で観てみてください。あのラストシーンからのエンディングロール、どんな気持ちになったか語り合いたいです。

それではまた!


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