『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は対象年齢が幅広いので構成がものすごく練られている
先日『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』を見てきました。
スパイファミリーは対象年齢がかなり幅広いです。
もともと深夜アニメなので、人が死ぬ場面が描写されることも多々あり、小さい子どもを持つ親としては見せる回を一度フィルタリングしていました。
年齢制限はなし
おそらく深夜アニメと同じテイストで作品を作ると、年齢制限が設けられていたと思われます。
実際TVアニメ版は、アマゾンプライムでは年齢制限は13歳以上となっています。
暴言、暴力、残酷な暗殺シーン、動物虐待などのシーンがあるからだと思われます。映画ではこういったシーンが取り除かれたことにより、年齢制限がなくなって、家族で安心して見られるようになっていました。
よかったよかった。
映画鑑賞者をカテゴライズしてみる
映画は当然、対象者を想定して作成されます。
しかし、このアニメは対象者が広すぎます。
ざっと考えて
大人
幼児
小学生、中学生、高校生(高学年から男女の好みが最も分かれる)
親
子ども
などです。
制作者は、このすべての年齢層が「楽しい!」と思うコンテンツを作らなければなりません。
対象者別のシーンを振り返る(ここからネタバレ含む)
う◯この神 →全世代にリーチ。やはり鉄板はこれか
不倫 → 大人
家族愛、家族旅行 → 親
アーニャの活躍 → 幼児 小学生 子ども
ロイド、ヨルの格闘シーン → 男子
お菓子づくり → 女子
以上のような場面が、上手にバランスよく散りばめてありました。
とくに子どもは集中力がないので、適宜シーンを入れないと飽きてしまう可能性が高まります。
アーニャのアップシーンなどを効果的に取り入れ、子どもの意識の動線が非常に緻密に作られていた印象を受けました。
タイプFは中途中途半端?
タイプFに関しては、なぜこのような形になったのか少し疑問でした。他のアプローチ方法もあったと思われます。考えられる可能性としては
他にも設定があったが、年齢制限に引っかかるのでカットされた
時間的な都合によりカットされた
裏設定は後日公開される
のような感じかと思われます。
サイボーグ化した人間なので、多分濃厚な設定があり、描写できなかった、というのが私の見解です。