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親友は「作る」のではなく「探す」もの ~『友情の7本柱』とは?~【ロビン・ダンバー『なぜ私たちは友だちをつくるのか』】

こんにちは、らるです。

これまで友だちに関しまして

友だちがいることが長生きの秘訣

とか

友だちを作るには~~をしたらいい
という話を紹介してきました。

今日は、どれだけ近しい友達になれるか
…というのは、実は「7つの条件」が
分かると自ずと明らかに
なる…
という話をしていきます。


友情の7本柱

実は、ある人がどんな人と
仲良くなりたいと感じるか

…というのは、この7つの条件
どれだけ満たすかで分かる

というのが調査の結果見えてきたそうです。

・言語(または方言)が同じ
・同じ場所で育った
・同じ教育を受け、同じ経験をしている
(医者同士が互いに引きつけ合うことはよく知られているが、弁護士も同じだ)
・趣味や関心事が同じ
・世界観が同じ(道徳観、宗教観、政治観)
・ユーモアのセンスが同じ


その後、ジャック・ローネーと行った調査に基づき、私たちはさらに七つ目の要素も加えた。

・音楽の趣味が同じ

 これらの項目のうちあてはまる項目が多ければ多いほど、あなたはその人に多くの時間を割きたいと考え、精神的にも近いものを感じるのだ。
(中略)
ちなみにどの柱を共有しているかは問題ではないらしく、柱はどれも代用可能だ。つまり柱のあいだに優劣はなく、重要性のヒエラルキーもない。三本の柱が共通する友人は、たとえどの柱をあなたと共有していようが、おしなべて柱三本の友人なのだ。

ロビンダンバー.なぜ私たちは友だちをつくるのか--進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係(p.242).青土社.Kindle版.

これは、とても面白い話です。

・言語(または方言)が同じ
・同じ場所で育った
・同じ教育を受け、同じ経験をしている

・趣味や関心事が同じ
・世界観が同じ(道徳観、宗教観、政治観)
・ユーモアのセンスが同じ

・音楽の趣味が同じ

この7つのうち、共有している数が多いほど
人はその人に多くの時間を割きたい
と考えるようになる
そうです。

そしてさらに、
これらの間に優劣が無い

というのも、面白い点だと思います。

「言語が同じ」「同じ場所で育った」
…といった条件は非常に重要度が
高そうに思えますが

「ユーモアのセンス」「音楽」と
重要度は同じ
だというんですね。


友だちは作るのではなく探すもの

7本の柱のうち、どれだけの数を
共有できるかがカギ…という話からすると

深い仲になれる友達…というのは
「作る」というより「探す」ものだ

ということがわかります。

 つまり友人関係は生まれるものであって、作るものではなく、あなたはただ友だちを探せばいいだけだ。親友にふさわしい人を見つけるには何度もトライしなければならず、最も仲のいい五人からでさえ親友を見つけるのには時間がかかる。けれどあきらめることなく探しつづければ、最後には必ず親友を見つけられるはずだ。

ロビンダンバー.なぜ私たちは友だちをつくるのか--進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係(p.244).青土社.Kindle版.

沢山トライして、柱を共有できる人を見つける

これが親友を作る道だ
ということが、わかるわけです。


沢山トライして~…とは言いますが

今、一番時間を使っているコミュニティで
(多くの場合、学校か会社になると思います)
探すのが早そう…ということになると思います。

7本の柱のうち、ほぼ自動的に

・言語(または方言)が同じ
・同じ教育を受け、同じ経験をしている

この2つは満たせるので
残りの5つが合う相手を探す…
ということになるでしょう。

あるいは、趣味の場で探すのも
良さそうです。

笑いや、音楽に関する場だと
より共有できる柱の数が
増やせる
でしょう。


まとめ

友人関係の深さは7本の柱のうち
どれだけ多くを共有できるかで決まる

・言語(または方言)が同じ
・同じ場所で育った
・同じ教育を受け、同じ経験をしている

・趣味や関心事が同じ
・世界観が同じ(道徳観、宗教観、政治観)
・ユーモアのセンスが同じ

・音楽の趣味が同じ

また、柱の間に優劣はない。

親友は作るものではなく
柱を共有できる相手を探す
…ということになる。

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