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人間関係のカギ『信頼口座』【7つの習慣4-②】

いい人間関係は一朝一夕に
つくることはできない…
というのは、多くの人が
実感している事かと思います。

7つの習慣では
それを、銀行の預金口座に例えて
『信頼口座』という考え方で
説明しています。

銀行の預金口座がどのようなものかは、誰でも知っている。お金を入れれば残高が増え、必要なときにお金を引き出せる。それと同じように、人と人の関係で生まれる信頼を貯えておくことを銀行の口座にたとえて、信頼口座と呼ぶことにしよう。それは、人間関係における安心感でもある。

Kindle位置No.3878

この信頼口座に預金が
しっかりと溜まっていれば
その人間関係に関しては
ある程度安心できる…というわけです。

一つ注意点としては
「会って接しているだけで
『信頼口座』の引き出しは
発生している」
…ということです。

長年会っていなかった学生時代の友人にばったり出会ったりすると、昔と変わりなく話ができる。それは以前の貯えがそっくりそのまま残っているからだ。しかし、しょっちゅう顔を合わせる人とは、まめに残高をチェックして預け入れをしなければならない。毎日の生活の中ではしばしば自動引き落としが起きているからだ。

Kindle位置No.3905

仲の良かった友人と
長年会っていなければ
昔と変わらず話ができる

ですが、よく顔を合わせる人とは
『信頼』を預け入れつづけないと
いい人間関係を保てなくなる

…というわけです。

この辺りは銀行口座っぽいですよね。

6つの預け入れ方法

信頼口座の残高を増やす方法を
6つ紹介します。

普段から心がけて
「残高」を貯めていきましょう。

・相手を理解する

これが最も重要です。

相手を理解しないと
預け入れているつもりが
引き出していた…ということにも
なりかねません。

例えば、親切のつもりで
アイスクリームを差し入れたら
実はダイエット中で
本当は食べたくなかった…
なんてケースもあるわけです。

・小さなことを気遣う

普段からのちょっとした気配りです。

少しの思いやり
少しの礼儀

ちょっとしたことだから、と
特に近い人間関係になるほど
おざなりにしがちです。

しかし、人間関係では
小さなことが大きな意味を持ちます。

・約束を守る

これはわかりやすいでしょう。

守れば残高が増えるし
破れば大きく減ります

ですから、約束は
注意深く慎重にする必要があります。

「できない約束はしない」こと

それでも、どうしても
途中で守れなくなったなら
「撤回させてほしい」としっかり頼むこと
そうすれば、傷は少し小さくなります。

・期待を明確にする

相手に期待すること
役割や目標が不明確だと
誤解が発生し
失望が発生します。

信頼口座の引き出しが
発生してしまうわけです。

ですから、新しい状況になったとき
新しいグループに入ったとき
新しい人が入ってきたとき

そういうケースでは
「当事者全員の期待」を
洗いざらいはっきりさせて
すり合わせることが必要です。

・誠実さを示す

誠実さとは
自分の言葉に現実を合わせること
です。

これまでに紹介してきた
約束を守る や
期待された役割に応える

といったことが重なります。

この「誠実」に関して
最も大切なのは

その場にいない人に対して忠実になる
ことです。

その場にいない人に誠実な態度をとれば
その場にいる人達の信頼を得られます。

・引き出してしまったときは心から謝る

最後は、失敗したときの話です。

精神性の謝罪は
預け入れにもなります。

 相手が気の毒だから謝るのではなく、誠意を持って、すぐに謝る。よほど強い人格でなければ、そうそうできるものではない。本心から謝るには、自分をしっかりと持ち、基本の原則と自分の価値観からくる深い内的な安定性がなければならない。
 自分に自信がなく、内面が安定していない人にはとてもできないことだ。謝るのが怖いのである。謝ったりしたら自分が弱腰に見え、弱みにつけこまれるかもしれないと心配になる。

Kindle位置No.4114

しかし、これがなかなか難しいんです。

心に深い安定がなければ
誠心誠意謝ることはできません。

間違いを犯すことは
誰にでもあることです。

ですが、それを認めて
誠心誠意謝れば預け入れになります。

一度間違えたことを
さらに「ごまかそう」としては
いけません。

まとめ

信頼口座をためるには

・相手を理解する

・小さなことを気遣う

・約束を守る

・期待を明確にする

・誠実さを示す

・引き出してしまったときは心から謝る

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