見出し画像

古道具がすきなんだが多分ルックスが好みなんだと思う

アンティークものが好きなんだけど、どうしてかは知らない。おそらく日本文化を好きになったところから始まっているけど、外国のアンティークに惹かれることも多い。多分、デザインが好きなのだと思う。好きなデザインがあれば現代でもラブコールを送るが、古いもののデザインが良いな!となることが多い。

例えば、テレフォンベンチ・ダイヤル式電話・簿記机・キセル・鏡台(丸い鏡をおくタイプのやつ)などなど。今は使われてないようなものもあるけど、用途を限定するのは使用者の側だし、なんならインテリアとして優秀なので置いておくだけでも良い。


機能性の面で言えば、今じゃ使わないけど当時はこう使ってたっていうのがあるとその通りに一度は使ってみたくなるし、その機能が思っていたよりよく出来ていて感動する。寄木細工とかからくり仕掛けのある金庫とか。そういえば、墨やインクを使っていた時代の筆箱は面白いなと思った。いかに液体を運ぶか、軽量化するか、みたいな工夫がされていて。

引き出しがついているような箱を触ってみると、ここが開くんだ!っていうのがたまにある。ここにしまうんだ!とか。まあ、まだそんなに触ったことはないけど。触りたい。まだキセルちゃんと見た事ないんだよな、多分。日本史の授業で火縄銃のレプリカを持ったことはあるけど。


今らしいデザインというと、ガチャガチャしていないシンプルな、装飾の少ない素材を楽しむみたいなイメージ。反対にアンティークは、今のものよりも厚みがあって、少し歪んでたりして、割と装飾もあったりして。なんとなく重い雰囲気がある。

それは時代を経てきたからというのもあるだろうけど、新品の状態でも重そうな見た目をしていると思う。そのぼったり感というか。痩せてる人はスタイリッシュでかっこいいけど、厚みのある人は安心感があるというか。重厚感。それだ。それがある。


今でも可愛いなと思うような装飾技法に驚いてしまうのも素敵なところ。今ではデザインされないような模様があるときは、これが常識レベルであったんだ〜って思う。鷺とか鴛鴦とか唐草とか?文字を意匠化しているのも好き。今でもGUCCIがグッチって書いてある時計出してるけど、それに近い感覚(ダサいわけではない)。

歌舞伎の衣装なんかは昔から同じようなデザインを引き継いでいるだろうし、浮世絵に見る通り格子柄(チェック柄)とか、縦縞(ストライプ)とか、そういう着物があったりする。可愛い。なんで現在発売されるような女性用浴衣は、こういうシンプルな文様が少ないんだろう?



もし使用感が欲しいデザインのものを手に入れたい時、最初から使用されてたら既に最高の状態な訳で。誰かが使ったことに関しては特に気にしない。というより、誰かの歴史を感じられるのも重みが感じられて良い。この間、ゼンマイ式振り子時計の裏側に「結婚記念」って書いてあって、ええ〜良い〜ってなった。

ものが何年も引き継がれて、使われていくのが不思議な気持ちになる。普通に生きていて、本当に江戸時代とかってあったの?って思うんだけど、実際にその時代に生まれたものが今でも引き継がれて形を残しているのを見ると、ああ本当に人間は歴史を刻んできたんだなと思える。


センスがいい人はいつの時代にもいるのよ。今でも価値がつけられて残っているものは、すべからくセンスがいい人のセンスがいい物なのよ。だから、結局良い。

どれを選ぶかは好みだし、私も現代的なデザインが良いなって思うこともある。ハイセンスなものが好きです。今欲しいのは、シャッター付きの書類ケース。シャッター付きの小物入れって良くないですか。はい、とても良いです。



ーーーーーーーーーーーーーーー

今回の出題者↓

ありがとうございます!加筆修正を重ねていたらこんな感じになりました。


めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。