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忘れられない曲 | 台湾で迷子に。絶望のタクシーにて

こんにちは。旅に出ると、普段と違う風景や匂い、味に敏感になることってありませんか?私の場合、特に旅先の「音楽」に心が引き寄せられます。

今回は【台湾で迷子になったときに出会った音楽】のお話をシェアします。ちょっと苦い思い出ですが、皆さんも楽しんでいただけると嬉しいです🌿


夜市の雰囲気が大好き

台湾旅行あらすじ

2020年2月、3泊4日の台湾旅行へ。お得な早朝便を予約したため、帰国前夜は空港近くのホテルに宿泊することにしました。

台北から桃園空港までは電車で1時間ほど。3日目の夕方にいざ、目的地である桃園市のホテルまで向かいます。慣れない台湾新幹線に少しワクワクしていました🚄

念願の新幹線。日本の新幹線と比べてガヤガヤしている。

新幹線の後に待っていた予想外の展開

念願の新幹線は快適で、あっという間に途中下車予定の駅まで運んでくれました。ところが駅の周囲にはホテルらしき建物も観光客も見当たりません。あたりも暗いしネットも使えない。完全に迷子でした。

仕方なくタクシーに乗り込みました。「ホテル到着まであと10分くらいかな」と鷹をくくっていたのですが、10分経ってもホテルに着く気配はありません。それでもメーターはあがるので、だんだんと「ぼったくりタクシーに乗ったのでは?」と本気で疑い、心配になりました。

タクシー運転手から特に不当な請求はなかったものの、ようやくホテルに到着したときは、ホッとする一方で心身ともに疲れてしまいました。

ホテルでのチェックイントラブル

しかしこの日、神様は私をなかなか休ませてくれませんでした。

チェックインのためフロントに名前を伝えると、受付の方が少し戸惑いながら、予約情報が確認できないことを伝えてきました。

これには心当たりがありました。当初の予約をキャンセルして、別のホテルに取り直していたのです。つまり、私はキャンセル手配したホテルに来てしまいました。やっとこさ来たのに痛恨のミス。間違いに気づいた時には文字通り青ざめました。

それでも、受付の方は親切に対応してくれました。別のホテルへ向かうためのタクシーを手配し、親切にも「ロビーで休んでくださいね」とまで言ってくださいました。これには本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

忘れられない「小小的太陽」との出会い

さて、こうして再びタクシーで桃園市内を彷徨うことになりました。

ここまで来ると間違いの連続にかなり落ち込んでいました。静かな車内で反省会を開催していると、タクシーのオーディオから、ふと中国風の音楽が流れ始めました。まるで昭和歌謡のような雰囲気で、車内に響くその曲は「小小的太陽」というらしい。

落ち込んでいた私の心に温かく入り込み、不安や疲れが少しずつほぐれていくのがわかりました。まるで映画のエンディングのようなこの曲は、ここまでのバッドストーリーをまるで感動的に完結してくれるようで、笑いが込み上げました。

タクシーの運転手さんが選んで流してくれたのか、単なる偶然なのかはわかりませんが、この曲が私を救ってくれました。お礼を言ってチップを渡し、ようやく正しいホテルにチェックイン完了!不安も冷や冷やもありましたが、それも含めて台湾での素敵な思い出です。

それ以来、落ち込んだときには「小小的太陽」を聴いてあのときのことを思い出しています。運転手さん、本当にありがとう。

Apple musicでも聞けるので、ご興味のある方はどうぞ(笑)


あなたの旅先で忘れられない曲は?

旅先で出会った曲や、その場所を思い出す音楽って特別ですよね。もしあなたにも忘れられない旅のBGMがあれば、ぜひコメントで教えてください✨

追記

追記:親切に対応してくれた「シャトー・デ・シン・トウエン(桃園翰品酒店)」は、残念ながら2022年に閉業してしまったようです。

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