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『あと少し、もう少し』読了しましたꕤ︎︎·͜·

瀬尾まいこさんの『あと少し、もう少し』、読了しました~!
陸上部の顧問未経験の先生が突然陸上部の顧問になり、
陸上部(人数不足)が県大会出場を目指し、切磋琢磨していく青春小説。



《 あらすじ 》

陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは何やら頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習を始めるが・・・。
元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつないでゆく。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない!傑作青春小説。

裏表紙から引用。



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ここからネタバレ注意⚠️




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《 印象に残った場面 》

【太田君】
本番、周りの選手への声援に圧倒され、走るペースがうまく上げられずにいたが、そんな中聞こえてきた、小野田先生の声援___。

"お前は本当やれるやつなんだからな!走れ!"

本当「は」やれるやつ、じゃなくて本当「に」やれるやつ。
大田君にとって自分の実力を本当に信頼してくれていると分かる場面。
だからこそ大田君はその期待に本当に応えることができたんだと感じた。
たった一文字の違いではあるけれど、そのたった一文字の違いによって
嬉しい言葉に変わってその後を変えてくれるんだなあと感じた。

【渡部君】

好きなものが何かもわからなかった俺に、手に入れたいものがあるわけがなかった。でも、今は渇望している。死ぬほどほしいものが、すぐ目の前にある。つかみたい。もう少しこんなふうに走っていたい。

自分を隠し続けてきた渡部君がこれほどに真剣になり、本気で何かを求められるように成長したことが分かる場面。

渡部君は、はじめ感じ悪い人に思えていたが、ある登場人物のことを実は密かに心配していたり、秘密を打ち明けられたら受け入れる優しさがあったり、好きな登場人物の一人だ。

【俊介君】

誰かのための力。堂々とそれを出したっていい。


俊介君が自分の走りは何か、どんな走りをすれば勝てるのか葛藤するシーンが、感情移入してしまって一番応援していた登場人物なんです。
誰かのために頑張るってすごく素敵なことなのに、俊介君はそのことに
それでいいのか・・・と悩んでいたんです。それでいいんだよ!すごく素敵だよ!って言いたくなりました。



《 感想 》
●ただの寄せ集めのメンバーに見えて実はそうじゃない。
それが分かるシーンがあって良かった。
●それぞれが駅伝メンバーへの参加にしぶりつつも、だんだんと心境が変わっていく姿や、走り方・勝つために悩む姿、ぶつかり合うがメンバー同士で解決していく姿が青春そのもので、こういう青春小説を求めていた!!ってなること間違いないです。

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