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それぞれの真実

誰かが誰かの為を想ってしたはずのことが他の誰かを傷つけることがある。
もしかしたら、想う相手を傷つけてしまっていることすらあるかもしれない。

人の心はそれぞれが複雑に入り組んでいるので、本当の意味で全く同じ感覚になることは皆無だと思う。
なぜなら、産まれた瞬間から“今”までの間に経験することは誰一人同じではないから。

経験してきた事実とそこから形成された自分の中の感覚・感情が人それぞれ違うから、例えば誰かから何気なくかけられた一言への受け止め方は違うものになる。
自分の感覚以外をなかなか理解できないので、人は
「なんで解ってくれないんだろう?」
という出来事にしばしばぶち当たる。
解ってもらえないと感じる人の感覚も真実だし、その言葉の真意を解ることが出来なかった人の感覚もまた、その人にとっての真実だ。

人はみんな自分の感覚を信じて、自分から見えるものを判断する。でも、今の自分の位置からは見えていない真実と事実がきっと、必ず、ある。

難しいことだけれど、違う角度からの見え方を常に意識し想像することで、もしかしたら見えなかった誰かの“真実”が見えるかもしれない。
少なくとも見ようとすることが、誰かと自分自身を救えるキッカケになるかもしれない。

ずっともがいているけれど、今日より明日はもっとうまく生きられるようになっていたい。

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