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ある作文に感動して書いた小説②

だっこ②

 ママはわたしががっこうからかえると、おかえりといって、おやつをだしてくれて、がっこうはどうだった?ってきいて。それはまえと変わらない。でもなんか、わたしに気、つかってる?

 ベビーベッドでおとうとがちょっとでも泣くと、ママは走っておとうとをだきあげる。あやしたり、おっぱいをあげたり、ミルクをあげたりする。わたしのことなんて、ぜんぜん目にはいってないみたい。それでときどきわたしのことをおもい出したようにみつめて、なんだかんだと、気をつかうのだ。

 パパはパパで、しごとからかえると、まずはわたしにただいまって、わらって言ってくれる。

 もんだいはそのあとだ。おとうとにも、もちろんわらってただいまというけど、いいかたが、大げさなのだ。わたしにいうのとは、ずいぶんちがくない?

 ばんごはんの、オムライスも、もそもそとたべるわたし。こころのなかは、いえないことがいっぱいだ。ああ、おもしろくない…。この、へんな、おもしろくない気もちって、いつまでつづくんだろう。どうしたらなくなるんだろう。ユウナに、そうだんしてみようかな。

 

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