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オウムさんの得意技で心の距離は確実に縮まる不思議

バックトラッキングとは、相手の言ったことを繰り返して言うことです。このテクニックは、NLP(神経言語プログラミング)という実践心理学でも使われるもので、相手との信頼関係を築きやすくする効果があります。

バックトラッキングをすることで、相手に以下のようなメリットを与えることができます。

  • 話を聞いてくれていることを確認できる

  • 理解しようとしてくれていることに安心感を感じる

  • 肯定されていることに好感を持つ

  • もっと話したいという気持ちになる

バックトラッキングの方法は、基本的には相手の話したことの一部をそのままオウム返しのように言い返すだけです。ただし、単に言葉を反復するだけではなく、感情を反映するなどの工夫をすることが大切です。

バックトラッキングは、恋愛や接客、子育てなど様々なシーンで活用できるテクニックです。相手に興味や共感を示すことで、コミュニケーションがスムーズになり、関係性が良好になります。

子どもが「今日は学校で楽しかったよ」と言ったら、「今日は学校で楽しかったんだね」と返すのがバックトラッキングです。このようにすると、子どもは自分の話に興味を持ってくれる親だと感じて、もっと話したくなります。また、親も子どもの気持ちや考え方を知ることができます。

営業では、顧客との信頼関係が成約につながる重要な要素です。顧客のニーズや悩みを聞き出すためには、バックトラッキングを使って話を引き出すことが効果的です。例えば、顧客が「今の商品に不満があって、もっと使いやすいものが欲しいんです」と言った場合、「使いやすいものが欲しいんですね。どんな不満があるんですか?」と返すことで、顧客は自分の話に興味を持ってくれていると感じます。また、「どんな不満があるんですか?」という質問で、顧客の具体的なニーズを聞き出すことができます。このようにバックトラッキングを使って顧客の話を聞くことで、信頼関係を築きつつ、自社の商品やサービスにマッチする提案ができるようになります。

ただし、使いすぎると相手に不信感や不快感を与える可能性もあるので、使用するタイミングや頻度には注意しましょう。

バックトラッキングのポイントは、相手の言葉をそのまま返すか、少し言い換えるかのどちらかにすることです。自分の意見や感想を入れたり、質問したりすると、話の流れが切れてしまう可能性があります。また、相手の感情に合わせて声のトーンや表情を合わせることも大切です。相手が嬉しそうなら笑顔で、悲しそうなら真剣な顔で返すようにしましょう。


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