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真ん中は思い出しにくい新近効果

新近効果と言われる、人間の記憶において、最後に提示された情報が最もよく覚えられるという現象があります。

例えば、ある商品の特徴を10個列挙したとき、最初の数個と最後の数個が比較的記憶に残りやすく、中間のものは忘れやすいということがあります。

このように、最後に提示された情報に対する印象が強くなることを利用した心理テクニックが新近効果です。

この心理効果が働きやすい条件に『それぞれ変化が明確な情報を扱っている』『大勢の人からの独立した情報である』『受け手が観察力に自信がない』などがあります。

新近効果を使う場合、以下のようなポイントに注意すると効果的です。

  • 最後に提示する情報は、自分の目的に沿ったものであること。例えば、商品を売りたい場合は、その商品のメリットやお得なキャンペーンなどを最後に伝えると良いでしょう。

  • 最後に提示する情報は、印象的であること。例えば、数字や統計データ、エピソードや感想などを用いて、具体的で分かりやすく伝えると良いでしょう。

  • 最後に提示する情報は、繰り返すこと。例えば、話し終わった後に、「では、もう一度要点をおさらいします」と言って、最後に提示した情報を再度伝えると良いでしょう。

新近効果は、ビジネスや交渉、プレゼンテーションなど様々な場面で活用できる心理テクニックです。

相手の記憶や印象に残りやすくするために、最後に提示する情報をいろいろと工夫してみるのもいいかも知れません。


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