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異常気象による茶道への影響

こんばんは。
今日は関東甲信、東海、九州南部で梅雨明けが発表されたとか。大阪はまだですが、梅雨入り後も雨はほとんど降っていません。

わたしが幼い頃は、すぐ、琵琶湖が枯れるから節水を、と言われていました。今夏はどうでしょうか。農作物への影響も気になります。

近年の猛暑や温暖化の影響でしょうか、茶道の世界でも昔と気候、気温が変わってきているのだろうなぁと思うことがあります。今年は特に花の咲く時期の変化を感じます。本には6月中旬から9月中旬に咲くと書かれ、実際そうだった河原撫子は5月には咲いていましたし、8・9月に咲くと書かれ、秋の七草の筆頭に挙げられる萩は6月半ばに咲きました。将来は秋の七草が初夏に皆咲いているなんてことになるのでしょうか。昔の人と現在のわたしたち、そして未来の人の季節感、というのは比べると全然異なるものになっているのかもしれません。

時代の影響を受けないわけには行かないですから、故きを温ねているつもりでも、お茶室で目にする花、いただく食材、交わす言葉・・・無意識のうちに現代が反映されているのでしょう。お花も温度管理された環境で育てたものを使うこともできますが、現在の気候で開花している花を工夫して使いたいものです。それだけで自然に現代の茶道になっていくと思うのです。

写真のお菓子は「妹が袖(いもがそで)」。
写真ではわかりにくいですが、左を紅、右を白に染め分けた餡を葛で包んでいます。このお菓子の最初に記録のある年代は1830年らしいのですが、当時も淡い紅が妹(恋人)を思わせる色だったのかと思うと興味深いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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